オーメン ザ・ファーストのレビュー・感想・評価
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デビルマン(レディー)
さあ、「エクソシスト」に続くお祭りだよ。
こないだの「エクソシスト 信じる者」は、娘が突如帰ってこなくなり、帰ってきたら、反抗期だったという、親からするととても怖い映画だったが、無印「エクソシスト」もまあ、そんな話ではある。
さて無印「オーメン」は「この子、うちの子?誰の子?」という疑心暗鬼からの、マジの「親殺し」の超大物だった、という怖い映画だ。「エクソシスト」は近所の子(つまりわが子)の恐怖にとどまるのに対し、「オーメン」はあくまでも「世界」が舞台であり、宗教、政治、病、戦争、世相の恐怖の象徴でもある。
どっちが怖い、ということではないが、「リメイク」あるいは、「作りやすい、つなげやすい」という意味では「オーメン」のほうが軍配が上がる。(ユニバーサルはなんで大金はたいて、「エクソシスト」のほうをとったんだろうか。)
ちなみに、無印はもちろん大好きだが、「2ダミアン」も青春葛藤ものとして素晴らしく、ゴールドスミスの劇伴も実はこっちのほうが好きだ。「最後の闘争」は問答無用で駄作だが、ファースト・キルは素晴らしい。「最後の闘争」だけは、全く不思議な作品で、これこそ悪魔の力で金儲けしたつけが回ったのか、関係者が呪われたとしか思えない。
ということで、「4」とまたとないタイミングで公開されたくせに(故に?)超駄作の「666」は論外で、今回は前日譚だ。山犬からダミアン君が生まれるはずだ。山犬の交尾を見せられるのか、山犬のオマタを見せられるのか、股間ではなく、期待は膨らむ。
「オーメン ザ・ファースト」
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「ローズマリーの赤ちゃん」に似ている、とか、そんなん当たり前で、無印を見てれば、「ダミアン」があっち側の手によって生み出されたのは明白で、ポイントは「適正な母親」はどういった存在か、になる。ただし、その点は説明不足の、描写過多で、「サスペリア」などの「昔のオカルト」のちょいといいとこいただくことで、「それっぽい感」だけになっているのが若干目立つ。
しかし女性監督がよく得意とされる、生理的に気持ち悪い描写もちゃんとあり、映像も音楽も頑張ってる感はあり、俯瞰とアップの撮影もよい。「業火」も効果的。主人公の「眼」が印象的。
割と伏線がはっており、夜遊びのところも、ああ、修道院に縛られた女性の解放だとか、かったるいなと思ってたら、あの展開。寝起きのアイシャドウ、シーツの寝汗?の跡は拘束、窒息プレイによるものだとわかると結構面白い。一夜のオトコがおあずけかつ横取りされて半べそだった。かわいそうに。
いわゆる「オーメン」といえば、の「ピタゴラスイッチ」なショックシーンはほとんどないのだが、ちょい出のチャールズ・ダンスのあの頭は、ブレナン神父の「直撃」ではなく「かすっている」のはまだ「プリンス」が生まれていないからだな。本領発揮は次回作だ。
全体の流れは当たり前だが、「ローグワン」と一緒で、「悪のプリンス」ダースベイダー登場と同様、「プリンス」が生まれたときに、「アヴェ・サタニ」が流れるのは、爆笑もの。
ところが、ここで新展開。ちょっとびっくり。
多くは語らないが、「あの存在」は「悪魔の力を身につけた、正義のヒーロー」ということになるんだろう。
もはや「ホラー」でも「サスペンス」でもなくなるが、無印3部作が最後すっころげた顛末を本宮ひろ志的な展開にするのであれば、それはそれで無印本来のあり方になるのではないか、とひそかに期待している。
しかしグレゴリー・ペックの写真を出してしまったがために、どうすんだろ。次回作。
追記
あ、そうそう、山犬のアレは見られませんでした。いろんな意味で。
Satanic Mickey Crawling from the Womb
The amount of Catholic-themed horror films churning out of the movie factories is pretty laughable at this point, but The First Omen is refreshingly better than any in quite a while. A few notches cooler than The Omen remake of 2006, this prequel satisfies as a period film. The demonic special effects get the high-budget Disney treatment, offering technology's most frightening images of The Beast.
美しいホラー
悪魔の子・ダミアンの誕生日までを描く本作。
妊娠・出産や、女性としての喜びや抑制などが、ミステリアス且つクラシカルに映し出されていきます。
美と狂気、純粋さと邪悪。ローマのロケーションや謎めいた主人公マーガレットも相まって、美しく雰囲気のあるホラー作品になっていました。
オリジナルの「オーメン」しか観てないのですが、マーガレットのその後が描かれる作品もあるのかな?
あと、チャールズ・ダンスがめちゃくちゃチョイ役で出ていてびっくり。笑
雰囲気&不愉快◎
「死霊館のシスター 呪いの秘密」と同日に観たら区別がつかなくなりそうな本作は、「エクソシスト」と並ぶ2大ホラーの1つである。オリジナル版も時期が近いタイミングでの公開となり、オカルト界を牽引する形になったが、最新作まで近いタイミングでの公開となるとは。悪魔界も忙しい事だろう。どちらかと言うと「エクソシスト」の方が実話をベースとしている分、王道的世界観であり、こちらは人がバタバタ死ぬエンターテインメント性に富んだ作品という印象だったが、最新作でもそれは健在だった。こちらははっきりとは言えないが"獣"たるものも描かれ、生理的嫌悪感をもたらすシーンも多く、どちらが面白かったかと聞かれれば返答に困るが、間違いなく印象強く残るのは本作だろう。
製作陣がレーディング側と揉めた出産シーンは、女性器を正面から描き、そこから悪魔の手が出てくるという強烈シーンなのだが、性的な意味ではなく、強制受胎を描く為に必要なシーンだという事で、陰核部等にピントを合わせないという処理を施すこと、尺を短くすること等を条件に区分をNC-17(日本で言うR−18+)からR指定に下げることになった。だが日本ではボカシではなくアダルトビデオの様なモザイクで処理されており、モザイクの中から手が出てくるというシュールなシーンになってしまったのは残念だった。
また、前日譚としたのも良かったのではないかと思う。権利獲得に4億もの大金をはたいたユニバーサル製の"正統続編"とする「エクソシスト 信じる者」は現代劇として生まれ変わったが、本拠地ローマが舞台となり、あの笑顔が忘れられないダミアンの出生の秘密が明らかとなるならば注目度も高い。本作を鑑賞すると、オリジナルのシリーズ3部作(一応4作目も…)の見え方が変わってきそうだ。時代も反映された内容であり、よくある無理くりねじ込んだ後付設定も目立たず、個人的に最新作としては本作の方に軍配が上がるように思う。こんな感じで過去作の再燃が流行っているが、当時のゲテモノ系映画も悪魔的思想の製作陣の手によって蘇ってくれないだろうか。
ポゼッションを手本に
シャマランが製作や演出に関わっているServant(サーヴァント ターナー家の子守)というAppleTV+オリジナル作品にNell Tiger Free(ネル・タイガー・フリー)という変わったなまえの女優がでていて、惹かれた。
10代から女優をやっていてゲーム・オブ・スローンズにも出ているそうだが、じぶんが見たのは初めてだった。
サーヴァントじたいはどうしたいのかよくわからないドラマで、そのレビューに『おそらくシャマランが「つぎはどうしよっかなあ」とか掌(たなごころ)で転がしながら、もてあそんでいるようなドラマ』と書いたが、Nell Tiger Freeの神秘的な魅力にひきつけられた。
そんなわけでNell Tiger Freeが主演する映画が来たら見たいと思っていた折に、オーメンの新作告知があり、主演がNell Tiger Freeだった。
オーメンはエクソシストに並ぶ古参のフランチャイズだが、本作The First Omenはブラッシュアップされていた。
話は1976年の初作The Omenの前日譚になっていて、さいごのほうでグレゴリーペック(の写真)も出てくる。
監督のArkasha Stevensonは女性で、本作が初長編だという。ストーリーはオーメンゆえなんてことはないが、Nell Tiger Freeが正に迫真の演技というやつで、すごい迫力だった。映画の雰囲気もよかった。
imdbにあるインタビューBurning Questions With Nell Tiger Freeで、Nellは内幕を語っている。
インタビューで興味深かったのは、悪魔に取り憑かれた演技をさせるにあたってArkasha Stevenson監督がNellにポゼッション(1981)のイザベル・アジャーニの演技を見せた──という件(くだり)。
振付も演技指導もしないで、狂乱するイザベルアジャーニの姿を見せた──とのこと。
Nellは「この映画を見ればArkashaに頼まれたら文字通りなんでもやっていることがわかるだろう」と言い、なりふりかまわず振り切った撮影を語っている。監督との信頼関係や熱演の裏側がわかるインタビューだった。
よくある想像と現実のギャップだが、映画女優というものは作品の中に住んでいる。Nell Tiger Freeならばサーヴァントや本作の中で見た、神秘的な雰囲気をまとった物静かな女性だ。
しかし(当然のことだが)役柄上そう振る舞っているに過ぎない。インタビューでは、明るく饒舌で庶民的な人だった。
顧みればそれは女優全般に言えることで、神秘的というのはなく、誰だってサタデーナイトライブのロールを演じることができる。わけである。
imdb6.5、Rotten tomatoes82%と70%。
ところでじぶんはズラウスキーのポゼッションがどうのこうの──と言うことがあるのだが、じつはポゼッションを見ていない。都市圏に住んでいたら度々リバイバルするようなカルトだと思うがあいにく地方住まいだし、思い出すたびストリーミングサービスで探すが配信されているところはない。
予告編やYoutube等で断片を見ていて、さも演技に「ポゼッションのイザベルアジャーニ基準」があるかのように言うことがあるが、じつは未見です──という話。w
不穏な空気感が良かった!
先ずは、グロ場面がなかなか多くて怖さを増した。
裏教会の悪事や真実が解き明かされていく不穏な感じもよく、最近のホラーで嫌厭されがちなジャンプスケアも話の流れと計算された雰囲気のなかでくるので、これぞホラーと思う気持ち良い演出でよかった。
面白かったです!
狂った連中の行動がホラーかな?
ホラー映画の金字塔?名作?と言われるオーメンは今更自分が観る必要も無い作品かな(でも少し気になるな)ぐらいの感覚で今までノータッチでしたが予告編の雰囲気が良さげだったのと自分で観てない名作の前日譚との事なので思い切って鑑賞しました。
ヴィジュアルや音楽的には期待以上のクオリティでしたがストーリー的にはそれなりかな?って感じです。
内臓や化物の描写よりもアーティスティックな描写をもっと増やして欲しいと感じました。
新しい恐怖
かの有名なホラーシリーズ、オーメンの前日譚を描いた作品。
オーメンシリーズは一切観たことない状態での鑑賞でしたが、前日譚ということもあり普通に楽しめました。
ホラー的な恐怖は勿論、人間の傲慢さ等々の怖さも描かれていましたね。そこに至るまでの、若者間での教会の求心力低下とかうまく描かれていた印象。
確かに、"それ"があれば信仰心を取り戻せる、即ち教会の…って考えにはまぁわからなくはないが…
それなら、既にいる獣がその役を充分に担えるような…。まぁ見境なく暴れられちゃマズいか。
そもそもこいつは何なのか?更なる前日譚が必要かも(笑)
それ以外にも、すべてはあなたのため…とか言ってバーニンする意味とか、まだまだわからなかった要素も多かったので、今後判明すると良いが…過去作品に答えがあったりするのかな?
なにはともあれ、この世界観は好きだし、中々出て来ない演出には思わず目を塞ぎ耳を塞ぎ…してしまうくらいにビビらされた。
是非過去作品も観てみたいと思ったし、また新作が作られるなら是非そちらも観てみたいと思った作品だった。
無駄に驚かせ、無駄にグロい
オーメン三部作が好きで(4も観たが)その前日譚と言うことで、あまり興味は無かったもののそこそこ評判良さそうだったので鑑賞。結果は???でした。決してつまらなくは無く、雰囲気は出てるようでありながら、「オーメンってこうだっけ?」がずっと頭の中をぐるぐる。
音楽も合わせてじわじわと雰囲気を盛上げ、次はどんな「不慮の事故」が起こるのかと期待(?)させてくれるのがオーメンシリーズの醍醐味だと思っていたのですが、しようもない所で無駄にドッキリを仕掛けたり、必要以上にグロいシーンを挿入するのは嫌悪感しか感じませんでした。
ラストは続編を作る気まんまんのようですが、これなら自分はむしろ4の続きを観たい(4は実は三部作との時系列が明確にされておらず2と3の間の可能性も無いとは言えない)。ただ、4もそうだが獣の数字を持って産まれた子供を安売りし過ぎで、ダミアンの特別感が薄れてしまいかねない。
唐突なモザイク
オーメンは今回が初めてで、過去作は観たことなし。そろそろ公開が終わってしまいそうなので急いで鑑賞。
前半の不穏な雰囲気から、中盤以降は一気に坂道を下っていくような急降下。心理的に怖いというよりは生理的嫌悪感が上回る。幽霊がいきなり出てきて驚かせる!という感じではなく、じわじわねとねとと得体の知れないものが迫ってくる感じ。音楽もかなり効果的で、これから何かが起こると身構えていてもまんまと何回か驚いてしまった💦
映像的には、これほんまにR15とかやないん?って感じ。一番の刺激が強いシーンは唐突にモザイクがかかるのでそっちに驚いてしまった😅モザイクをいれてPG12まで下げたんやろうか?あまりこういうのってない気がする…その他も結構グロテスクなシーンがあるので、グロいのが苦手な人は本作は避けた方がよいかも。
主人公があまりにもかわいそうで、理不尽すぎて悲しい。悪い人やないのになあ。そういう意味でも、主人公の身に起きることに対しては嫌悪感が…続編もあるみたいやから、また公開したら観ようかな。
良かったです
名古屋で見てモザイクにもやもやしたので、シカゴ旅行の際にもう一度見ました。そんなにヤバくないのにどうして日本人はあんなモザイクを入れるのだろうと、シカゴで見て思いました。はじめはちらっとだし次のシーンは横からで、性器よりも生まれてくるモノの方に注目するので関係ないです。モザイクを入れた担当者に「喝」を与えます。哀れなるものたちの方がよっぽどだったわ。もやもやした方は輸入版ブルーレイを買いましょう。スッキリします。
映画自体は良くできていて、美少女も多く見る価値ありです。旧作へのオマージュが冒頭からあるので、見てない方は第1作も見てください。今後、続きが楽しみです。
悪くはない
ちゃんと1作目に続くように作られているからダミアン誕生話として
普通に楽しめた
1作目、2作目へのオマージュとして似たような死に方を
ちりばめているのもプラス評価かな
もう一度1~3を観てから鑑賞するともっと気づきがあったかも
オーメンファンがどこまで納得するかは・・・
まずは原点のリメイクだろ だれも覚えちゃいない
”オーメン”が制作されたのは1976年ですよ
48年前です
30歳の人が78歳になる年月です
あの”オーメン”といわれても、当時の人で映画館に観に来る人がどれくらいいるか
考えてもわかる
もう、西川のりおのギャグ「オーメーン!」
なんて、誰も知らんやろ
え、西川のりお?知らんのんかい
キリスト教圏の事はわからないが、日本で封切って人が入るわけがない
平日とはいえ、観客は若い女の子が1人だけだった
エンドクレジットも見ずに出ていったけどね
まあ、シネコンだからナントカなるんやろ
若い人が初めて観て感想を語るにはかわいそう
まず、原点の”オーメン”のリメイクからはじめるべきでした
ファーストはその後
順番を変えれば観客動員はみこめた
ただし、オリジナルを超えることが出来たらの話ですが
日本では惨憺たる結果ですが、興行が成功すれば、ダミアンとは別のストーリーが展開していきそうですね
まあ、勘違いホラーの”毒娘”を観た後なので評価が甘くなってしまうけれど
あの頃のテンポと同じなのは、いいのか悪いのか
寝てしまう人もいるでしょうね
このあたりは、無神論者だからと言ってしまっては身もふたもないけれど、性加害とかいろいろ暴露されたとはいえ、キリスト教がまだまだ深く根付いている国の人と違って、フィクションとして観る
そうなると、ちょっと退屈かなあ
ミステリーとしてもね
原点の”オーメン”無しに、1本の作品と評価するなら微妙です
でも、残酷シーンはシャープ
グダグダと技もなくもみ合う必要はないんですよ
赤いペンキのホラー監督さん
演技力も演出力もないのに、やる事まちがえてますよ
あざやかに首がとんだり、首から長い棒が貫通して地面にささったり
身体が真っ二つになったりするだけで、シチュエーション次第で恐怖になる
人間って中々死なないんだというのも恐怖だけど、アッケナク死ぬというのも怖い
要は、演出しだい
あと、音楽
馴染みの音楽と歌声が流れると、この歳でもやはり・・・
ちょっと怖い
これはトラウマなのかな
お初の若者はどうなんだろう
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