「ネル・タイガー・フリーの前衛ダンス風パフォーマンスは必見」オーメン ザ・ファースト 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ネル・タイガー・フリーの前衛ダンス風パフォーマンスは必見
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『オーメン』につながるエピソード0ということで、かつて主演したグレゴリー・ペックも一瞬だけ映ったりするが、じゃあダミアンは6月6日6時に生まれてないの?とか、辻褄が合わないところはかなりありそうなので、パラレルワールド的な認識にしておくのがいいように思う。実際、ラストが示唆するのも虐げられた女性たちvs狂信的なカトリック過激派の戦いであり、もう別物として盛り上がっていけばいい。
ただ絵的な面白さや、主演のネル・タイガー・フリーの熱演に比して物語的にはいささか物足りないところがあるが、それも旧作との整合性を考えて戸惑ってしまうからかも知れない。しかしネル・タイガー・リリーが街中で破水!山犬になりそうに!ふんぬ!なるものか!でも山犬になりそうに!ふんぬ!みたいな一連をまるで前衛舞踊のように撮りきったワンカットはアッパレとしかいいようがなく、あのネル・タイガー・フリーのパフォーマンスを観るだけでも入場料のもとは取れる気がする。
あそこなんだか『マリグナント』味もあるんだよな。『マリグナント』くらい振り切った方向へと走っていってくれるなら、ぜひシリーズ化していただきたいです。
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