「怖がらすことを狙ったものではない?」オーメン ザ・ファースト カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
怖がらすことを狙ったものではない?
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近年世の中で頻発している大ヒット作の前日譚。
ザ・ファーストとかエピソード0とかって凄く多いがそんなにネタ不足なのだろうか。
いまだに震え上がるほど怖い映画として自分の中で1、2位を争う恐怖映画の金字塔「オーメン」。
本作は悪魔の子ダミアンが誕生するまでを描いた作品。
教会復権に暗躍する派閥?の仕業という理由だが発想の幼稚さは否めず、ただ山犬の子供という当初のぶっ飛んだ設定に対して何とか辻褄を合わせてくれたことは評価に値する。
山犬とのハーフのマーガレットがクラブで酔いつぶれてしまった時に山犬と性交させられ妊娠したということなら、ダミアンは3/4が山犬ということになるのかな。
妊娠から出産は驚異的なスピードだったw。
マーガレットがクラブで仲良くなった男と街中で再会した時にある程度の大筋が読めてしまったので、正直もう少し刺激的などんでん返しが欲しかった。
また怖がらせ方もジャンプスケアが1、2回あったものの、前シリーズのような目に見えず抗いようのない大きな力の恐怖みたいなものはそれほど感じられず(だって人間の仕業だし)、透かされた感はあったのだが、女性監督ということと、製作意図としてはちゃんとお話を繋げようとすることだったのかなと思うので仕方がないと納得はしている。
一緒に来た新人の子は、第1作で最初に首吊った乳母?
主人公役のネル・タイガー・フリー(英語圏だが歯並びからイギリス人と想像できてしまった)は美しくスタイルの良い若い女優さんだが、なかなかの恐怖顔で本作にはしっかりとハマっていたと思う。
次作を仄めかす終わり方だったように思うが、その後の展開を考えることは相当な難易度だと思う。
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