「さすがの完成度」PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX pip-banさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがの完成度
ストップモーション原作監督の総監修、そして脚本家、監督共に実力のある方々によって作られたことを実感できる作品でした。
モルカーは元々がストップモーションによる味が売りな作品です。ストーリーもありますが、フェルトによって作られるあの世界観を好んで観ていた人が多いと思います
今回の映画はその味を使えない中、モルカーという作品の持つ可能性を最大限に表現したものになっていました。
①1時間という中に起承転結による緩急がしっかりと表現されている
②子どもにはモルカーの持つ可愛さを画面中で見せながら、一緒に観るであろう大人、原作のモルカーが持っていたストーリーの深みを楽しんでいた視聴者を満足させるだけの物語
③原作アニメを視聴してきたファンを喜ばせる多くの仕掛け
④ストップモーションによるフェルトの世界では表現できなかっただろう設定の数々、そしてそれをしっかりと映画内に落とし込んでいる
登場「人物」に声優を使うことや、1時間の物語で何が起きるのか予測できないこと、モルカーという生き物でありながら車であるという設定に「ロボットらしきモルカー」が登場すること
どれをとっても、楽しみでありながらも少々不安(?)を感じながら映画館へ向かいましたが、最後には全てを受け入れて楽しんだと実感できる仕上がりに満足して帰路へついていました
あまりに面白かったので、制作秘話が知りたくてパンフレットを買ったほどです
気になっている方はぜひ映画館で観て損はないと思います。プイプイ、というモルモットの声を映画館でずっと聞く事ができるのはこの映画だけです!
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