沈黙の艦隊 シーズン1 東京湾大海戦のレビュー・感想・評価
全4件を表示
緊迫の連続
Amazon Prime Videoで鑑賞(Amazon Original)。
原作マンガは未読。映画版も未鑑賞。
海上自衛隊が協力しているだけに、実際の潜水艦にカメラを取り付けて撮影された映像の迫力がハンパ無かったです。
潜水艦モノならではの戦闘シーンの緊迫感もハリウッド映画に引けを取らない抜群の演出で手に汗握りっぱなしでした。
ハリウッド並みと言えば、VFXのクォリティーも素晴らしい。アマゾンの資本が投入されているとは言え、すごい。
アメリカや韓国やインドなどにかなり押され気味だけど、日本のエンターテインメントもまだまだやれると感じました。
[鑑賞記録]
2024/02/10:第1話,第2話
2024/02/15:第3話,第4話
2024/02/18:第5話~第8話(最終話)
映画は本作の予告編でした。見事すぎる。
原作読破勢。
実写も映画館で見て「悪くないけどなぁ…」という感じで、次回を期待してました。
まさか配信で大幅補完+続編が来るとは思いもよらず。
内容はそう、まさに沈黙の艦隊ワールド!
会話が増えているだけでなく、間もじっくりとっているため海江田の行動を考察する時間的な余裕があり、作品に深みをもたらしてくれます。
個人的には速水副長役の水川あさみが見事。
原作時点でもどこか女性的な役回りのキャラでしたが、現代の海自に置き換える意味でも、非常に意味のある配役だったと思います。
また、海江田役の大沢たかおも、8話ラストでは最早海江田にしか見えないくらいのシンクロ率。
かわぐち先生が称賛したのも納得できます。
それでも端折られているシーンや、追加されているオリジナル要素はあるものの、劇場版では微妙だったシーンやセリフを含め、通してみればこれはこれで…と納得できました。
特に、追加要素だった深町のトラウマをきちんと回収したのも、よく考えられているなと感心しました。
アメリカ本国パートの奥行き感のなさと、特に護衛艦隊の若干チープなCG、さらに日本の政治家とその秘書官に権限と能力がありすぎる(これは原作も同じ)点はやや気になり、また余裕を表現する演出でしょうけど、みんなちょっとコーヒー飲み過ぎじゃないかと思いますが(笑)、ファン必見の作品に仕上がっています。
その意味では映画は壮大な予告編でしたね。
(お布施という意味でアリ)
作品最終盤の舞台である国連本部に加え、ロンドンのロイズまで聖地巡礼しちゃうくらいのファンですが、このあとも保険やマスメディアのあり方など、どんどん深くなる作品世界をAmazonがどう表現するのか、楽しみでなりません。
最後のニューヨーク編までしっかり描き切ってくれる日を引き続き楽しみにしたいと思います。
もう次が観たい!!
映画版からやっと、、待ってました!!
1話から6話まで一気見です!👍
7、8話は2/16配信開始らしいですが、8話で終わっちゃうのでしょうか??
この大作、やはり収まりきれない感有り!
映画版で、そうそうココみたわ!という所から続き、こうきましたかーと。
原作を知らないのですが、十分楽しめます!!
次の展開にドキドキです!
海江田が手をかけ海上へ出てくるシーン、
艦内の緊張感から解放され、
生き返ったように外の空気を感じ、日を浴びる一瞬、本当の姿を垣間見たような、
白のシャツと黒のジャケット、どちらも良き!
制服萌えします!
そして7、8話を観終えました。。
シーズン1終わってしまった〜😭
嵐の海へ、また長い航海への始まりだー!👊
続編希望!!
軽いレビューすみません!
ストーリーは重厚感ある内容です。
心動かされる作品にいまだ陶酔している。。
ドラマのレベルではない圧倒的な映像!実写化不可能と言われたが眼前に広がる映像は絶対観るべき!
この作品には二つのテーマがある”日米安保”と”核”だ。
映画公開時映像は凄いが独立国「やまと」建国までで終わった尻切れとんぼ感の話だった。
しかしあれは、あくまでこのドラマのための壮大な予告映画だったと思えば納得。
そして、本作VODの続きがすごい。
原作とはキャラクターが違ったり現在の世界情勢に合わせた脚色はあるものの、全然ありな設定。
第一話から見応え十分!
潜水艦が潜航するシーンなどはアニメや漫画では表現出来ない迫力、暗い海中の映像も圧倒的だ。
大沢たかおの艦長存在感半端ない、原作よりピタッとくるくらいカッコイイ!
とにかく、実写化が今だという事があまりにもリアル過ぎて怖いくらいだ。
原作は、1988年米ソ冷戦中に連載された、そして1991年ソ連崩壊と共に一旦は終結したかに見えた、そんな時代に作られた作品。
当時は実写化は不可能と言われた、実写化してもただの絵空事になってしまうからだ、しかし“今”は果たしてどうなのだろうか?『沈黙の艦隊』を実写化するならいま」だった理由を主演製作の大沢たかおは「この作品は“今”だから実現した。5年前だとしても、5年後だったとしてもできなかった」と力説している。
製作の話しが進んだ頃はまだウクライナ戦争は始まってなかったが、大沢曰く「ウクライナ侵攻の前でしたが、中国と台湾の間の緊張が高まるなどしており、日本はどうしたらいいのかを考えるきっかけになるような映画を作ってもいいのではないかと考えました」と明かしている。そして「30年の時を経ていますが、当時(かわぐちかいじ)先生が考えていたこと、問題視していたことが全く変わっていないんです。むしろより浮き彫りになり『沈黙の艦隊』で描かれていることが実際に起こりつつあります。だからこそ“今”実写化するべきだと思っています」
今や世界の警察と言われたアメリカはいない、ウクライナ戦争もこのままいけば勝利は無い。
受け入れがたいがその現実を世界は突きつけられようとしている。
日米安保の傘の中にいる日本も決して他人事では無い、アメリカが日本を守ってくれるなんていうのは日本人が勝手に思ってるだけの事だ。
この作品の中でも「“核“保有原潜をNYへ近づける訳にはいかない」という米艦隊の司令官の言葉、例え同盟国であっても決して信用などしていない。核保有国であり唯一核をもって攻撃した事がある国、だからこそ核を使って攻撃される事の恐怖を常に抱き、その核で攻撃されるかもしれないという恐怖を一番知っているのだと思う。そんなアメリカが沖縄に駐留している意味は日本を守るためなどでは決して無い、では何なのか?
それはアメリカに利益があるからに他ならないという事を忘れてはならない。
(極論ではあるが)行き着くところはアメリカファーストなのである。
日米安保。その言葉でアメリカに守ってもらえていると勘違いしている日本人にその幻想をまざまざと見せつけている。
そして、「沈黙の艦隊」がなぜ沈黙の艦隊なのか?それは
〈核兵器があってもなくても「核の脅威」を示すことが可能であれば、沈黙の艦隊は成立する〉ということである。
つまり実際に核を保有しているかどうかの明確な根拠がなく運用能力が未知数であっても
〈核を保有している、そしてその核を使う能力の“可能性”がある〉
それだけで十分核の脅威をもってしまうという事だ、それは正に北朝鮮と同じではないだろうか。
いや、北朝鮮に限ったことではない、”核”という存在を生み出してしまった人類が抱えた永久的な脅威である。ドラマの中で上戸彩演じる記者が海江田艦長に核を持っているか聞く場面がある、海江田は「YES」と答える、このやり取りは原作には無い。しかし実際”核”を保有しているかどうか不明だったとしても十分なのだ、核を持っている可能性がありその核を使う能力が十分あると分からせるだけで十分だからだ。
東西冷戦が終わったかのようにみえて、実はその火種は残っていたんだとわかった現代。
例え領土がなくとも、核を使用する能力がある原子力潜水艦というだけで一国家として振る舞うという一見荒唐無稽な事が実際に起こりえると感じずにはいられない。
全4件を表示