「この実写化はいい。映画版とどうつながるのかなと思っていたら、映画版...」沈黙の艦隊 シーズン1 東京湾大海戦 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
この実写化はいい。映画版とどうつながるのかなと思っていたら、映画版...
この実写化はいい。映画版とどうつながるのかなと思っていたら、映画版の内容も含んで全8話で構成していた。じゃあ映画版はなんだったんだ、みたいな気持ちもあるんだけど、気合いの入った企画であり、映像も迫力満点で物語の緊迫感もあって見ごたえ充分だ。
制作スタジオのクレデウスは、キングダムとゴールデンカムイも手掛けた会社だけど、マンガの実写化で頭一つ抜けた存在となっている、大がかりな予算をきちんと使いこなしてスケール感を創出するのがすごく上手い。実写ならではの迫力は何かも考え抜かれている。
日本の国防というテーマは、戦後日本のアキレス腱というか、真正面きって議論しにくい雰囲気のあるもの。しかし、世界情勢がきな臭い今、社会的にも避けては通れないテーマなので、今このマンガが映像化される意義は大きいと思う。
主演の大沢たかおはじめ、役者も良い。世界市場で戦うにはこれくらいの完成度は必要で、クレデウスの作る作品は、他の邦画の現場でも一つの目標になるんじゃないか。
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