デストラップ 狼狩りのレビュー・感想・評価
全7件を表示
期待外れの、予想外
各種映画紹介やタイトルからは、森で暮らすハンター一家と、恐ろしい狼のバトルに殺人鬼が絡み、死闘が展開される…的な内容を期待してた。
アウトラインとしてはまあ大きく外れていないし、終始緊張感のある展開で雰囲気は悪くなかったんだが…とにかく展開遅すぎ。引っ張って引っ張って、引っ張りまくってラストでカタルシス!というつもりだったんかなとは思うけど、見どころ来るまでに時間かけすぎだし、緊迫感あるけどずーっと同じテンポ、同じテンションで、緩急が無いから疲れるし。その割にラストの見せ場がいかんせん短すぎた。なんか全体にもったいない。
当然主人公やろ、という顔つきのお父さんハンターが、大した見せ場なくあっさり殺られたとわかり、しかも娘まで殺された(直接描写は無いけど)奥さんがぶっ壊れてしまい大反撃。いや、反撃ではなくリベンジするラストは悪く無いし、そっち系で終わるんかい!と少し驚いた。
アクションスリラーとかホラー系としては期待外れで星2つだけど、予想外に誰一人幸せにならない痛々しい胸糞系だったので星1つプラスで。
あ、あと、狼の出番、少なすぎ。
観客の想像の斜め上を行く展開。
森の中で自然と共存して暮らす家族の身にある日突然シリアルキラーとはぐれ狼の脅威が襲い掛かる。家族は孤立無援の中、自分たちだけでこの二つの敵と戦わねばならない、いわゆる定番のバイオレンスサバイバルアクション。という内容を予告編を見て普通は想像する。
本編は90分程度の尺、前半でお父さんが森の中で案の定惨殺死体を見つける。しかし、彼は警察にも通報せず、その現場にわなを仕掛けてそのまま連絡が途絶えてしまう。残された母と娘は二人だけでなんとか食料を確保しながら父の帰りを待つ。
後半にやっと新たな登場人物が現れる。ターミネーターシリーズで最も頼りなく不細工なジョンコナーを演じたニックスタールだ。
この作品の尺ならこの時点でシリアルキラーの正体は絞られる。このニックかあるいはお父さんのどちらかだ。ニックが犯人だとひねりがなさすぎるのでお父さんが犯人だと思ってた。
この森での生活にこだわり都会に出たがらないのは猟奇殺人をやめられなかったからで家庭を持ったのもカモフラージュのため。はぐれ狼が再び戻ってきて自分の狩場を荒らし被害者の肉を食い散らかしていたから、狼を捕まえるためにわなを仕掛けてたみたいな。
でも結局はニックが真犯人。本作はそれがわかるまで引っ張ること。サバイバルアクションの要素はほとんどありません。
父から習ったハンティングの技を駆使して娘がニックを倒すということもなく、はぐれ狼も途中でどっか行っちゃいました。
伏線も何もあったもんじゃない。と思ったらちゃんと伏線回収ありましたね。まさか皮はぎが伏線だったとは。長々と前振り見せられてオチが普通だったら許せなかったところ、このオチ見せられたら鑑賞中の不満も吹っ飛びました。これはこれでいいんじゃないかな。結局この監督はこのオチをやりたいがために映画撮ったのかな。
狼狩りが意味するもの
人里離れた山奥でハンティングで生活を過ごす三人家族の話だが、序盤から狼の存在を散らつかせる。
最初は匂いやら足跡から野生の狼が来ていると推測をして狼狩りの為の策に講じたりしているのだが、実は狼じゃなかったというのがオチだった。
正確に話せばハンター×サイコパスであり、本編では狼かもしれないねで終わっているので、そりゃあんな山奥で狼の一匹も現れないのは不自然でもあるがパソコンやスマホを持たないアナログな生活をおくる家族からしたら近隣一帯の行方不明者の情報すら入らないために、認識があれば違っていたかもしれないが、最終的には狼という名のサイコパスと対峙することになる。
最終的にはハンターの妻(妻もハンター)がサイコパスと激闘の末に殺してしまうのだが、夫も娘も殺され冷静でいられなくなった妻が殺したサイコパスの遺体の皮を剥いで遺体処理をしようとしたところで煙に気付いた警察により身柄確保されエンドロール。
やっぱり人って怖いと感じる作品だった。
ある意味、衝撃の展開
狼との対決の話じゃなかったんですね。ポスターに「サイコパス」は載せなかった方がよいと思います。私はサイコパスの存在は知らずに観たので驚きました。
アンヌが夫を殺したのはサイコパスだとどうやって確信したのかな?ジョセフに頭部の負傷はありましたが。
動物も人間も気の毒な結末になり、後味はよくないです。
音楽は緊迫感があり、かなり良かったです。
Face out
あらすじをサクッと予告をチラッと見た程度なので情報量はかなり少なく、人と狼との対峙ものかな〜と軽い気持ちで鑑賞。
まさかまさかの最後の方に度肝を抜いてくるシーンがあり、そこだけでもこの作品を観た価値があるなーと嬉しくなりました。
動物を狩って生活する一家が狼やその他の野生動物と対峙していく話だと思っていたんですが、どうも雰囲気がどことなく怪しげで、これ普通の作品じゃ無いよなぁと思ったら本当にその通りでどんどん暗い雰囲気に…。
わりかし人も野生動物たちも死んでいくのでどんよりします。
狼の仕業では無い死体を見たジョセフが見張ってそいつを捕まえようとしますが、見事に返り討ちにあって死体でアンに見つかったり、どこかへ行ってしまったワンコも見事に死体で見つかったり、でもその事を娘には話さなかったりと、割と1人で抱え込んでいるアンの姿が印象的でした。
足をやられた男性を助けた時点で、コイツやろなとフフッとなりましたが、しっかりと足をやられているっぽいので演技だとしたら相当本気だなと、執念さが感じられました。ただコイツ、頭がキレるのかキレないのかよく分からないラインで、サイコさがもっとあっても良かったのになとは思いました。
トラップに引っかかった恰幅のいい警官の痛さがこれでもかと伝わってくるのもひきつった表情で観ていました。トラバサミの攻撃力をこれでもかと体験できました。
助けた人物が実は色々と殺しまわっていた殺人犯と分かって、その罠に気付いた時にはボコボコにされて、娘も直接的な描写は無いにしても殺されていて…。そしてお母さんも殺されそうになるという胸糞さ全開でヤバいなと思っていましたが、それを上回るものが出てくるとは思いませんでした。
ラストシーン、ここまでの感じ平和には終わらないだろうなと思ったらそれはそれは衝撃的なシーンで…。
殺人犯の皮を剥ぎまくるというエグいシーンが全開で観せてくれます。動物の皮を剥いで食料にする過程が前振りになるとは思いませんでした。
体の線に沿ってナイフで切れ込みを入れていって、皮をゆっくり剥ぎ、苦しみ叫ぶ殺人犯の顔をごっそり剥いで、見つかった時にはもう色々剥き出しで目もギョロッとなっている残虐そのものの状態でした。
アンの復讐の仕方がエゲツなく、PG12なのが惜しいくらいの絵面の強さで、これがR指定に差し掛かっていたら一体どんな絵面になっていたのか…。アンの崩れ落ちる姿がとんでもなく印象的でした。
まぁ展開は色々雑ですし、余計なものは多いですし、エクストリーム配給とはこういう事だというのが詰まった作品だと思いました。
ショーン・リンデン監督、良かったらサメ映画というジャンルがあるんですが如何でしょうか?
鑑賞日 3/29
鑑賞時間 18:30〜20:10
座席 D-1
狼よりも恐ろしいのは人間だった……
森の中での狩猟で生計を立てている家族。父親が狼を追って留守の間に、森で倒れていた男を母親と娘しかいない家に連れ帰るが、その男はシリアルキラーだった。
父親が森で大量の死体を見つけた時に、ちゃんと警察に通報していれば……
予想の斜め上の結末に慄く。
事実は内緒。
深い森の奥に住み動物をハンティングし生計を立てる3人家族に起こる話。
父ジョセフと娘ルネが森の奥に入ると怪しい物音が…、危険を察知したジョセフはルネに銃を構えて走らず自宅に戻れと離れ離れに、その更に奥へ進むジョセフ、木に刻まれた「X」そのマークを辿って進むと女性の真新しい死体から腐乱した死体が複数と見つかる。
あんだけの複数死体見つけても娘はともかく妻アンヌに内緒、妻アンヌも愛犬の死は娘に内緒で、何か事実をよく隠す家族だななんて率直に思ったけどストーリー上面白くする為とは分かってる。
妻アンヌだけは森の生活には染まらず考え方も一番まともと思ってたけど…、ターミネーター3でジョンコナー役もやった彼、助けたはいいけど後々ジョセフ殺ったのがジョンと知り、娘もで…、何だかんだで色々森の生活染みついちゃてて覚醒アンヌが一番ヤバイ奴じゃん!って感じでした。
なかなかスリリングとハラハラで面白かった。
全7件を表示