箱男のレビュー・感想・評価
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居場所の無い私達の映画。
最近とても忙しく久しぶりの映画鑑賞となってしまいました。やっぱり逃げ場の無い暗闇で映画を視るのは良いです、視て良かったと感じた映画でした。
視る事は快楽で、視られる事は苦痛で嫌悪感を抱かせる。
視られる事の無い箱の穴から外を覗き視る主人公は画面を通して外界を覗き見し続ける私達自身なのだろう。
メッセージは明白でとてもシンプル、真っ正直に謙虚に名作文学を映像化した映画です。
箱男のルックも真っ正直に映像化していて、だからこそ滑稽でユーモラスで感動的です。
ヒロインの俳優さん金本さん、とても美しく視る事の快楽に浸れますが。ラストで男の救いようの無さにしっかりと冷や水を浴びせてました。主体性をもって視させてあげてたなあれは。
汚い街の隅っこの違法投棄のゴミ溜まりから箱に隠れた男が覗いてる、それは私達の姿なのでした。
天地無用
阿部公房の作品はなんだかざらざらとして間がうまく読めなくて意図が見えず結局読むのはやめてしまった。
うっかり観てしまった「箱男」
映像化されてもやはりダメだったな〜
アート作品のようにモノクロ画像やぼかした映像が差し挟まれどこを拾い上げていいのか分からなかった。
まず、ほぼ一人称がキツかった。
箱男に注目する人は箱男になる。
箱男って?
箱男は「入る」ではなく「出る」という。
箱に出ることは外界からの逃げなのか、自由なのか。
それを求めて箱男になりたがるのか。
箱の中にはドラえもんのポケットの様にいろんなものが入っている。カメラどこからとった?
箱男は一地域に一箱と決まっている。
だったらどこの地域の箱男も狩られ続け、よりアップグレードした箱男の誕生となるのだろうか。
それは怖い。
そして、ノートの存在。
これが箱男への切符?
まるでデスノートだ。
文字のような落書きのような。
「わたし」は逃げ続ける。
何からか。
見られることからか?
原作から随分時代も変わり、ネットや監視カメラやスマホなどの普及に24時間どこでもその姿は見られる。
そこからの脱出は段ボールに入っても無理だろう。
「見られる側」から「見る側」への優越感か。
とりあえず、わからないことだらけだった。
真の箱男とは誰なのか?
「わたし」は「あなた」
よくわかったのは最初の箱男は足フェチだということ。
今年1番、長い…って思った作品。
ごめんなさい。
私には無理でした。
私には難解すぎる、50代の変態はこお
原作知らず、よく分からないまま、豪華出演者陣に引かれて鑑賞。
とても難解で私には難しすぎる。
27年前に永瀬さん主演で企画された映画が、時を経て永瀬主演で映画化されるのは凄いことです。
ただ、58歳の「わたし」には無理があるかと。
20代の「ぼく」なら、自分のアイデンティティに悩み、偽り、誘惑されるのも分かるけど。
50代でそうなったらやばい人ですね。
箱を被ったおじさんが滑稽な動きをしたり、戦ったり、一斉に振り向いたり、私はクスクス笑えてしまい、物語の本質が分からない。
あなたもわたしも「箱男」
いくつかの印象的なフレーズが言葉と文字で繰り返される。
一つは「箱男を意識するものは箱男になる」。
もう一つは「ひとつの町に箱男は一人しか要らない」。
「箱男」の存在は自明であるようだ。
それを裏付けるように、劇中では何人もの「箱男」が登場し、
うち主要な三人の男は、一人の座を巡って肉弾戦を繰り広げる。
傍から見ていれば、はっきり馬鹿々々しくもある闘い。
そうまで執心して唯一の「箱男」になった男は何をするのか。
有態に言えば覗きであり、ここでも
「俺は一方的にお前たちを覗く」とマニフェストし、
観察し記録に残すことに邁進する。
やはり脱力の度合いが激しく、もう笑うしかない。
例えば『江戸川乱歩』の〔屋根裏の散歩者〕や〔鏡地獄〕のように
覗き見ることが犯罪に繋がったり、
自身から特殊な閉鎖空間に入ることで狂気に陥ったりと、
劇的な展開は本作では起こらない。
いや、ある種の狂乱になっているとも言えるか、
殺人らしきことも起きている、と。
が、何れもが模糊としている。
一方で、同じ原作者の『安部公房』による〔砂の女〕で描かれた、
匿名性や不在、または帰属についての問題意識は共通と感じる。
場と女性に囚われてしまうのも同様に。
書くという行為は象徴的に繰り返され、
しかし記録は複数の「箱男」より書き加えられ改竄され、
最後には誰によって紡がれた物語りなのかもあやふやに。
記憶や主客(ここでは本物と贋物)の境界も曖昧となり、
観ている側は、本当に起きたことなのかの確信さえも揺らいでしまう。
言葉での表現より、映像化の力だろう。
箱を被っていれば本物で、被っていなければ贋物なのか?
「箱男を意識するものは箱男になる」とのフレーズを象徴するラストシーンで、
見る・見られるという自他の関係を我々は再び意識させられる。
「箱男」が被る段ボールに開いた覗き穴は、
何故あの形をしていたのか。
第四の壁を打ち破る仕掛けも、
監督が観客の感性を信用していないことの現れともとれる
最後の科白は不要に思える。
原作か解説を一読してから視聴すべし
前半はストーリーも比較的わかりやすく、斬新な設定や箱をかぶったままでのキレのあるアクションを楽しむことができる。
しかし後半は、作中で実際に起こったことと登場人物の空想・妄想の区別が付きづらいため展開がよくわからない。そして最後、やや唐突に哲学的な結論を突きつけられて終幕となる。
原作のあらすじや作風を理解していなければ、粗い展開を、斬新な設定と強引な結論でごまかした不誠実な作品といった印象を受けるのではないだろうか。
難解な原作をかなり忠実に映像化した制作陣の努力を感じることができる作品ではあるが、映像作品としての面白さはあまり感じることはできなかった。
安部公房の世界観に浸りたい人向けの映画
誤解を恐れずに言えば、小説が面白くないので映像も面白く無くても仕方がないとなるのだが、安部公房の世界観は何とか伝わったような気がする。
期待していた石井岳龍独特の抑えきれないパワーとアナーキー感は前半のワッペン乞食とのバトル近辺で早々と収束してしまい残念だった。
主演の永瀬正敏、浅野忠信はかつて一世を風靡し映像作品には引っ張り凧の人気俳優で、石井監督とは「五条霊戦記 GOJOE」「ELECTRIC DRAGON 80000V」でも共演しているお気に入りトリオ。
でも浅野さんの方は相変わらず下手過ぎて・・・
オーディションでこの役を勝ち取った白本彩奈さんは子役の頃よくテレビで見かけたが、いつに間にかあんなに素敵な女性になっており、またまさかの体当たりの演技だったので本当に驚いた。
【"余りにもシュール過ぎる独特の世界感。”あのさあ、提案なんだけれど、石井岳龍監督はもう一度石井聰亙名に戻って一から出直・・<以下、自粛。文章はご想像に任せます。>。】
ー 石井岳龍監督の2018年公開の前作、「パンク侍、斬られて候」は相当に訳が分からなかった。けれども、町田康の同名原作自体が相当に訳が分からない作品(勿論、褒めてます。)だったので、個人的にはマアマア面白かったし、今でも記憶に良く残っている。-
◆感想
・で、今作。安倍公房の同名原作はシュールな中に、色々なメッセージが読み取れる作品であった。
だーが、今作はとにかくシュール過ぎて、シーンの繋ぎ方や謎の人物も多数登場で、良く分からなくって、クラクラしたよ。
訳が分からないったら、分からない。ええ、分からないよ!
・今作では「パンク侍、斬られて候」同様に、邦画の名優、永瀬正敏、浅野忠信、そして今作では佐藤浩市まで投入し、”箱男”を演じさせている。
流石、石井聰亙監督じゃなくって岳龍監督である。(ちょっと、皮肉・・。)
・独特過ぎるシュールな世界観や、エロティック過ぎる白本彩奈さんの裸体などに目を惹かれ(イタタ、石を投げないで!)鑑賞してしまったが、この訳の分からない映画を最後まで飽きずに見させる力業には、参りましたである。
序でに言えば、色々と勝手な”妄想”をさせる所もね!
<多分、今作も暫く脳内に刻印されるのであろうなあ。強いインパクトを残す作品ではあるのだろうなあ。これが石井岳龍監督作品なんだろうなあ。以上!>
箱男は◯◯◯だ!
原作の安部公房のファンであり、上映に漕ぎ着けるまでの経緯を読んで、是非観てたいと思い、上映2日目に観賞。
で、感想は、、、内容は想定内で難解。しかし、最後のオチは安易過ぎて興醒めしてしまいました。
エンタメに昇華させようと力わざで最後は持っていった感じがしたのが残念でした。しかし、箱男同士のアクションはしっかりエンタメ化されていました。ワニのぬいぐるみがあんな使われ方されるなんて、、。必見です!
また、主人公の心の声?が字幕で表示される工夫はとても良かったです。ストーリーを追いかけるヒントになりました。
見どころは、箱男同士のアクションシーンと看護師役の女性の体当たり演技でした。むしろ、この看護師役が物語のキーマンになってます。
インティマシーの問題などがある昨今、彼女の大胆な演技に注目して下さい。
配信ではオススメしません。なぜなら多分、途中挫折するからです笑 ずっと画面も暗いし眠る恐れあり。
是非映画館でこの不条理劇をお楽しみください。
箱男の正体に納得
今映されてるのは現実なのか誰かの書いた手記なのか
かなり混沌とした内容だけど
意味が分からないという程ではない
箱男というモノに魅入られた人間達の物語
おそらくは世界初であろう箱アクションは一見の価値あり
ラストに明かされる箱男の真実には痺れたね
きっと原作には無い視点なんだろうな
箱男=完全な孤立・完全な匿名性=現代のSNS社会のメタファー
タイトルに書いたことが、本作のメッセージかなと解釈しました。
原作は1973年に世に出たものとのことですが、
今でも充分通用するテーマだなと感じた次第です。
箱男は箱に入って社会を見る、それが現代のSNSに通じているとまずもって感じましたし、
他者から攻撃されたり、入れ替わろうとされたりするところも、SNSに通じるなと思うんですね。
コロナ禍では引きこもるしかなかったわけですが、箱男も箱の中に引きこもり、それを正当化している。
まさにここ数年で生まれた課題を、本作であらためて突きつけられているように感じました。
映画それ自体を理解しようとすると大変な難解さだと感じますが、
わりかし自分はこう解釈する・・・的な見方をすると、それなりに楽しむことができますね。
ラストも永瀬正敏演じる“わたし”から、箱男はあなただ!と断言されるわけですが、
その締め方も良いなと思いました。まさに自問自答して終えることで、余韻がたなびくと思いますね。
それにしても箱男が走るシーンや箱男同士で戦うシーンがシュールすぎて面白いです。
もう声を出して笑っちゃうくらいに面白い。わざとやっているんだろうけど、動きとビジュアルがコミカルで面白すぎますね。
それから、葉子役の白本彩奈が美しすぎて見惚れてしまいました。
今後も要注目の俳優ですね。
最後にパンフレットも素晴らしいんです。
大島依提亜さんのデザイン且つ読み応えがありますので、オススメです。
というわけで、非常にアバンギャルドな本作、出来うる限り多くの映画ファンに劇場で観ていただきたいです。
変態小窓とエンジェル葉子。
洗濯機の入った大きな箱を被り他人の日常と女性の足や尻を覗くホームレスな箱男と、医師免許を持たないニセ医者で暗殺者とニセ看護士葉子の話。
箱の中で他人を覗きながらも生活、コスプレした様な謎な男からの攻撃と、ニセ医者からの監視と狙われる箱男から見せてく。
ちゃんと観たつもりではいるけれど、ん~解らない(笑)本作何で観れたと聞かれたら葉子ちゃんのセクシーさとセクシーさとセクシーさと綺麗さ!
中盤過ぎ辺りか終盤の銃撃戦よりも、てかストーリーどうこうよりも葉子のあの後が見たかったし、葉子役の子が気になったね。
とりあえず軍医のしてたニセ医者の疑似プレイは…、ん~羨ましい!(笑)
謎過ぎる〜
タイトルからして絶対に怪しそうな謎の物語だろうけど、たまにはヒーローでもアニメでもドキュメンタリーでも無い不可思議な映画も見てみよう、と佐藤浩市さんらの出演もあり、
軽い気持ちでうっかり見てしまいましたが、予想を上回る謎の映画でした。。
*****
多分引きこもりの人の心理とか、あとどこにでも監視カメラのある一億総監視社会とか、SNSの匿名性とか。。そのあたりのことを
皮肉とかもこめて、視覚的には分かりやすく「箱」というものを使って社会風刺とか。。そのあたりを伝えようと革新的な映画手法を狙ったのかな、と概ね理解は出来たような気もしますが、
女優さんのスタイルが良いことをこのストーリーの中でそこまで示す必要性が感じられなくて残念でした。
意味のある恋愛シーンでもないし。。あそこで偽看護師の彼女が服を脱がなくてもそもそも箱に入ってるだけで充分に箱男という存在の異質性、異常性、日常からの違和感とか表現済みだと思うけど。。箱から彼女を見たいだけって社会風刺でも何でもないしな~なんだこの場面???と、謎が多すぎる映画でした。
病院内に目張り用のダンボール30〜40枚くらい?
これでもかと置いてあるのがもうおかしい。。
しかし永瀬さんとか箱に入った大人どうしが箱のまま喧嘩するとかなんじゃこりゃ????でした。
箱出て戦おうよ。
途中で置いてかれたけど
面白かったです‼︎
最初、完熟マンゴーぼっちちゃんかと思ったけど全然違いました‼︎
序盤から「夜明けのすべて」で知った、渋川清彦さんが武器を持って箱男を追っかけてて、アクション映画始まった⁈って思ったけど結構そのシーン面白かったです‼︎
あと箱男と箱男で戦うシーンも面白かったです‼︎
ストーリーは途中からちょっと分からない部分が出てきました。
ラストの主人公の言葉はなんとなくなら分かりました‼︎
永瀬正敏さん、浅野忠信さんの演技はとても良かったです‼︎
箱を被った男たち
日曜の朝早くにやっているテレビ
「ボクらの時代」に佐藤浩市、永瀬正敏、浅野忠信の3人が出てました
まんまと番宣に引っかかり映画を見てきてしまったのですが何でしょうか… 難しい
見方が分からない、解釈すべきものなのか感覚で感じるものなのか、達人にならないと楽しめない作品なのでしょうね
始めて小説「ドクラ・マグナ」を読んだ時のことを思い出しました
私はそれほど何かを掘り下げて深く深く考えたことがないので「箱男」が何なのか、そしてなぜ争ってまでなりたいのか
どんな魅力や魔力がそこにあるのか
もっともそんなにめんどくさく考えずにみんなが真面目な顔してやっているコメディだと思えば笑えなくもない
今思い起こせばどうも滑稽なシーンばかりなのだ
決して映画館では笑いはおこらないがいくつか場面を思い出すとシュールすぎて笑ってします
だってそうでしょ、あのまま全速力で走ってんだよ、でさ戦ったり取り合いになったりさ
あの女の子、言ってなかったかな〜
「ばっかじゃないの」って
そういうふうなつもりで見たらもう少し楽しめたかな
もったいないことしちゃったな〜
でももう一度見るかって言ったら多分……
今の私には...
1.安倍公房「砂の女」を読んでジワジワとおもしろかった
2.なので安倍公房作と、言うことで観に行った
3.しかし難解だった
4.箱男機敏だった
5.あの女優さんビックになる
6.箱男は引きこもりを表している?
7.メモは「みたい情報のみみる」ネット民?
8.まぁ皆、自分に閉じこもり自分の正義で生きている
9.そして美しく若い女性には箱を脱ぐ
10.皆自分の正義に拘るが、金や権力には負ける
11.閉じこもらず様々な意見を聞こう?という趣旨?なのだろうか?
12.箱男は自分の事は何もせず、他人のアラをセコセコ集める人?確かに職場にいる
13.武器はワニのぬいぐるみ?シャケに見えた
14.浅野さん達が来ていた白衣、革製?あれ欲しくなった
15.浅野さん欲しがっていた病院、外から見るとショボかった。
16.難解なので沢山疑問何でた。
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