「覗くことと覗かれること」箱男 ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
覗くことと覗かれること
学生時代に安部公房読んでたら知的でかっこいいんじゃないの(実際、不思議な架空のお話、寓話って好きなんで)、そう思って結構いろいろと読みました。世界的にも評価されてたから、文学的価値もあるし。"箱男"も読んだ筈。でも全然覚えていない。
箱の中の世界と外の世界。覗くことと覗かれること。視点を変えると逆にもなるのかな。そして箱を被ることによる匿名性。この匿名性には大きな問題がある。吊し上げに暴露。平気で憶測で語る。嘘もある。
安部公房が今生きてたらどんな小説を書くのか。そんなことを考えながら観てました。原作との違いはどうなのか。違うものが見えてくるのか。もう一回原作を読んでみようかなと思います。
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