まどろみの彼女たちのレビュー・感想・評価
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Perfect women in the Nervous zoo
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『ベイビーわるきゅーれ』以来お気に入りの髙石あかりと、安済知佳の実写演技を目当てに鑑賞。
偶然にも特典小説とトークショー付きで得した気分。
『−Perfect • Nervous−』
吉野の謎めいた雰囲気と、終盤に表情を崩した際の落差が、直前に綾香が溢した言葉の大きさを物語っている。
リアリティはないが、緑が綺麗に撮られた森や療養施設の外観など幻想的な雰囲気はよかった。
首吊りの際、明らかに隣にもっと丈夫そうな枝が映っていたのは少し残念。
綾香役のコも声優さんなんですね。
猫がめちゃくちゃ可愛かったので、もっと映して。
『動物園のふたり』
あらすじで、ワンシチュエーションの会話劇かと思ってた。
実在感のある山田と掴みどころのないノタニの対比がよく出ており、安済さん実写も問題ナシ。
象の墓の話や「目的地を教えたらついてきそう」などの台詞が後半で効いてくる構成が上手い。
思い返すと、実は無駄なシーンが無かった。
ノタニが時折千束っぽい行動や言動をするからか、山田の台詞を若山詩音で再生し直してる自分がいた。笑
2作とも死を扱っていながら、不思議と哀しみは感じない。
それはハッキリと描かれていないからではなく、遺された側も、逝った側ですら前向きに変化したからだろう。
賛否は別れるだろうが、短編ならではの空白の残し方は好みだった。
あれ以上に描くには尺が足りないし、あれより削ったら興味を惹かないと思う。
少なくともあのキャスト数や上映時間であれだけ描けているだけでもセンスを感じた。
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