「生まれたときは一緒、死ぬときは別々」ふたごのユーとミー 忘れられない夏 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれたときは一緒、死ぬときは別々
そっくりな双子の入れ替わりものという力技な話ながら中学生のラブコメを素直に描いていて、双子といえばタッチを思い出すおっさんも胸きゅん。とにかく主演の一人二役ティティヤー・ジラポーンシンがチャーミングで、微妙な双子キャラの違いを演じ分けていてすばらしい。プチ・インド映画的な歌唱ダンスシーンは萌えたし、ふたりの成長を表す最後のオトナな決断には親目線で泣けた。
溶けるダブルソーダや信号機の秒数カウントダウンなど細かい演出もうまいし、祭りの広場でのナチュラルなイヌの放尿には笑った。劇中歌とエンドロールの曲がポップでまたよかった。ちなみにオレ自身が双子の親なのだが、この映画やタッチのようなことは99%ないと思われる(爆)。
台風一過みたいな茶色く濁った河とぼこぼこと連なる低い山並み、萎れたハスが浮かぶ沼などの自然風景にタイ映画らしさを感じた(行ったことないけど)が、タイでもノストラダムスが信じられていたことに驚き。五島勉に騙された世代としては他人事ではない。大予言シリーズのタイ語訳版があったのだろうか。
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