「2人は子供時代をちょっと早く卒業し、少しだけ大人になった。」ふたごのユーとミー 忘れられない夏 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
2人は子供時代をちょっと早く卒業し、少しだけ大人になった。
まんじゅうは2人で半分こに出来る。だけど、ユーとミーにとっては姉妹2人が一緒にいることは半分こには出来ないことだった。そして、両親と恋人も半分こには出来ない存在だった。
中学3年生だから、将来別々の道を歩むことは漠然と分かっていても、それはまだずっと先の事だと思っていた。
だけど、両親の離婚が2人に決断を迫り、恋人の存在が2人の仲良し関係に亀裂を生む。
ミーは、仲良くなるユーとマークを見て気持ちが揺れる。自分はマークを好きなのか、ユーを取られたくないのか、ユーに嫉妬してるだけなのか分からないとこぼす。
ユーが、マークにも母にも選ばれないという悲しい思いにかられ、バンコクの父のもとへ行こうとバスターミナルへ行く。ベンチで半分にしたまんじゅうを見て泣くユー。いつもミーと半分こにして仲良く食べていたのに、今はそれを1人で食べる悲しみにユーは涙を流す。
いや、もうココ、この映画で1番の泣かせ所。ミミズやタコでも感情移入して泣いちゃうだろう?
終盤、離婚して離れて暮らすことになった両親。 父はユーとミーが離ればなれになるのは可哀想だと思い、2人とも母親と暮らすことを提案する。
それに対しユーとミーは、ミーは母と、ユーは父と暮らすと言い、離れて暮らすことを決断する。
この夏からの色んな経験を経て、少しだけ大人になった二人だった。
ところでマークが好きになったのはユーなのかミーなのか?ムツカシイ問題だ。
マークが初めて出会い好きになったのはミー(偽物のユー)だけど、マークはユーだと思ってる。その後ピンの教室で再開し付き合いだしたユーは、マークにとっては追試で出会ったユーと同じ人物だが別人で偽物のミーだ。
ユーは、追試でのマークとの出会いを共有してないから、マークが好きになったユーとは違う人物だろう。
僕の考えは、最初に好きになったのはミーだけど、今好きなのはユーだ。
そしてマークは結論から言うとオジャマ虫として、取り敢えずユー&ミーの人生から退場 (^^)