「燈と楽奈の物語」BanG Dream! It's MyGO!!!!! 後編 うたう、僕らになれるうた&FILM LIVE LSさんの映画レビュー(感想・評価)
燈と楽奈の物語
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初日に観て、じっくり見たかったので週末に2周目したが、書くひまがなくすっかり時機を逸してしまった。
家では暇さえあれば配信でリピートしているのだが(コメ付きで見るのが楽しい)、改めて総集編として再構成されると、特に後編は全てが名場面、名台詞と思える。元の脚本の錬られ具合、演技のすごみを感じた。
前編がギターとの出逢いによる楽奈の物語とすれば、本作は詩作と「うた=心の叫び」を通じた燈の自己発見の話か。リーディングのシーンが新規カットも含め長くなっていて、ア・テンポノートの「ちっぽけな僕」の最初の段落が詠唱されるのがとても辛い。が、それ故に燈と楽奈のもとに惹きつけられるメンバーたちの気持ちの変容が際立つ。そして、楽奈が燈のライブを支えながら、自分の居場所を形作っていったこともよく分かる(TV12話のオーナーの台詞と対になる新規カットもある)。
既出(10話と12話)のライブシーンもよかったが、新規に3曲もやるフィルムライブが素晴らしい。劇中のストーリーとの時期関係が分からないが、楽奈のお立ち台でのソロのスターぶりや、愛音と楽奈の対面プレイにそよが微妙な顔しているところなど、バンドとしてだんだん馴染みつつもぎこちなさも見えるのがマイゴらしい。
ひとつ心残りは、テレビ版・劇場総集編を通じて、立希の深掘りがなかったことか。6話でちらっと出た姉へのコンプレックスや、海鈴との関係性の話をもっと見てみたい。(後者はAve Mujicaの物語で出てくるだろうか)
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