「夢をモチーフにしたシュールなスリラーコメディ」ドリーム・シナリオ kozukaさんの映画レビュー(感想・評価)
夢をモチーフにしたシュールなスリラーコメディ
自作の本を出版するのが夢のごく普通の大学教授ポール(ニコラス・ケイジ)がある日突然世界中の何百万人もの夢に現れ、一躍有名になるという荒唐無稽な話。
夢の中に現れるも、メインではなくそこにいるだけで何もしないというのが特徴。
ところが、事態は思わぬ展開を見せポールは何もしていないのに大きな騒動に巻き込まれていく。
ちょっと情けない普通の中年大学教授役にニコラス・ケイジがピタリとはまる。
何百万人の夢の中にポールが現れ、本人が知らぬところでやらかしている、というアイデアが面白い。
最初は有名人になることに浮かれ、自分の本の出版に繋げようとしたりする俗人的な情けなさも妙にリアル。
一方で本人が知らぬところで拡散するフェイクニュースやSNSの恐ろしさが描かれる。
スリラーなのかコメディなのか交錯する展開は観るものを選ぶかもしれない。
「ミッドサマー」のアリ・アスターがプロデュースに関わっている。
今作同様のアリ・アスタープロデュース、クリストファー・ボルグリ監督、A24製作の次回作が準備中とのことなので楽しみ。
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