劇場公開日 2024年11月22日

「トーキング・ヘッズ」ドリーム・シナリオ 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5トーキング・ヘッズ

2024年11月27日
iPhoneアプリから投稿

「会話が噛み合っていない・・」
ニコラス・ケイジのセリフが象徴するように、
『ドリーム・シナリオ』は最後まで噛み合わない会話と突飛な展開が続く。

ワニ、カワサキ、フレディ、スプライト、
オバマ、デヴィッド・バーンなど、
一見(一見でもなく、バーンのコスプレは太すぎて肩パットが効いてない・・)無関係な要素が次々と飛び出す、、
ドリームプレイの途中で、
プーって、ロッチのコント(雰囲気)のようだった。

壮大な言いがかり、被害者が加害者のように、
キャンセルされるあるある、

現代社会におけるSNSの拡散や、
フェイクニュースといった問題を 、
ブラックに笑わせようとしてるbyA24だが、
不気味過ぎるのか、場内笑いなし。

ノリオって、、、見たことあるのかもしれない、
ほーほけきょを、
または、
オバQのバカぁを。

「シティ・オブ・ドリームス」の歌詞が、
夢のポールに当て書きしてるようだった。

【蛇足】
昨今流行りの16ミリ、
手前をボカシて、奥にフォーカス、
全体の荒らし方等、
本作は作品の狙いに合わせた焼き具合いが、
良い感じに反映されていたのだろう。

古いフィルム感を出すのに、
黒いキズは、何度も映写してるポジについたキズ→
懐かしい、オマージュ等、良い技術。

白いキズは、
技術的にネガにつくミスなので、
リテイクになるケースが多い、
そうでない場合もあるが、、、。
恐怖演出の為等ならいいのかも。

理解していて、
あえてやる型破りはおもしろい。

知らずに、やってる形無しで、
おもしろい作品は不思議と少ない。

蛇足軒妖瀬布