「ニコケイ>A24」ドリーム・シナリオ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
ニコケイ>A24
A24作品だけどニコケイなんだよなぁ……んー、やっぱり観よぉっと!
A24への警戒感よりニコケイ愛が勝ったワタシ(そりゃなんてったって「ニコラス」の冠を戴いてますからね)。
のっけから強烈な夢のシーンで幕を開け、その後の展開も現実だか夢の中だかよくわからない世界が繰り広げられます。
それでも頭の中に湧いて出る「なんじゃこりゃ?」の感覚を打ち消してくれるのがニコケイの不安げでセンシティブ、それでいて胸の奥に渦巻くダークなプライドの塊、そんな全てを理解させてくれる顔のアップ!
結局、話の筋を深く考えるでもなく最後まで薄笑いを浮かべながら鑑賞しているワタシがいました。
ワタシの中のニコケイはずぅっと低迷中だったものが「プリズナーズオブゴーストランド」で底の底に落ち、そこからはV字回復!作品の中身や規模の大小に関わらず何でもやる姿には以前から感服していましたが、最近はキャラがマッチして来て今が人生最大の充実期じゃないのかとさえ思わさせてくれます。なんか凄い。
さて、本作に戻ると現実世界で自分自身を押さえつけている黒い意識の部分の反動が夢として具現化され、それが何らかの原因で様々な人の夢の中に登場したのかな?とも思えるのですが、そもそもは全てがポール・マシューズ教授の頭の中(いや、夢の中か)で展開されてる物語なのでは?などと思った次第です。
そんな風に考え始めると人びとがそれぞれ体験していると思っている「現実世界」というもの自体が実は各人の頭の中で繰り広げられている世界だったりして、なんて終わりのないモヤモヤに引き込まれてしまいました。
ワタシにとって苦手感のあるA24、それを乗り越えさせてくれるのはニコラス・ケイジしかいない、そんな風に思わせてくれた作品でした。
私もいつも思います。自分の不遇な❓待遇は 誰かが俺の脳内に仕込んだマボロシで マトリックス みたいなはずだと。こんなの俺じゃない❗️といつも思ってます。あと 場合によっては マルチバースの中の一番イけてない俺だといつも思います。・・・・・・くだらない話すみません。全ては私の妄想かも。イイねありがとうございました😊😊
「ニコラス」はニコケイだったのですね!
駄作と言われる映画でもひたすら真摯に演じるニコラス氏、「ヘン」といわれる映画でこそ真価を発揮しているような気がします。
「バーディ」以来、大好きです。