劇場公開日 2024年8月23日

「ファン・ジョンミンの高笑いが耳にこびりつく」ソウルの春 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ファン・ジョンミンの高笑いが耳にこびりつく

2024年9月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ホントに息つく暇がなかった。

 クーデターを仕掛けたハナ会側が、一時、絶対絶命のピンチに陥り、大混乱に陥る。反クーデター側の精鋭部隊が、先にソウルに到達するという情報を入手したからなのだが、このときのチョン・ドゥファンの開き直りというか、腹の括り方が運を自分に引き付けてしまう男のそれで、国を乗っ取ってしまうだけのことはある。

 この作品で描かれるチョン・ドゥファンは、ヴィランとして惹きつけてやまない魅力に溢れている。『南山の部長たち』では、小悪党として描かれていたが、この作品では、自分の弱さを見せる人たらしでもあり、いざというときの腹の据わり方が尋常でなく、敵も味方も圧倒してしまう。

 ファン・ジョンミンの高笑いが耳にこびりつく。そんな作品でございます。

bion
Mさんのコメント
2024年9月9日

強烈な映画でしたね。
「ホントに息つく暇がなかった」というのは、私も実感しました。
私はこの顛末の結果をだいたい知っていたつもりでしたが、ずっとドキドキしながら見ていました。
おもしろかったです。と同時に、戦後の日本はほんとに平和だったんだな、と痛感しました。

M