ランサム 非公式作戦のレビュー・感想・評価
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見応えはありましたが少し長いかな
ハ・ジョンウが「ボストン1947」に続いて主演。韓国映画らしい人質奪還アクション作品でした。
前半は韓国側が外交の様々なルートを使って組織との人質受け渡し交渉と現地タクシー運転手との出会い。
後半は奪還作戦の様々なトラブルを巡ってのギャングたちとの銃撃戦とカーアクションとタクシー運転手との友情。
見ごたえはありましたが上映時間133分はやや長く感じました。「モガディシュ」と比較すると緊迫感がやや弱かったかも。
おススメ度は普通です。
タクシー運転手が有り得んけど、フィクションだし、まいいか
1986年、内戦下のレバノン・首都ベイルートで韓国人外交官が拉致され、行方不明になった。2年後、その事件が忘れられかけてた頃、外交官ミンジュンの所に暗号電話がかかってきた。その消えた外交官が生きているという内容だった。身代金を手にベイルートへと向かったミンジュンは、大金の密輸を阻止しようとした空港警備員に追われ、たまたまいた韓国人のタクシー運転手パンスに助けられた。その後も身代金を巡りギャングに追われたり、パンスの裏切りにあったり、さて無事に外交官は救出出来るか、という話。
1986年1月に実際に韓国外交官が拉致され、1年9ヶ月後に解放された事件を参考に作られたフィクションとのこと。
この事件関連の機密文書は2047年まで公開されないとの事で、事実は闇の中で、500万ドルという大金が払われたのか、仲介者が半分立て替えたのかどうかもはっきりしない様子。
内戦中だから戦うための資金は必要で、身代金目的の外国人誘拐、というのは大きな収入源だったのだろう。
韓国人ドライバーや銃撃戦はフィクションなんだろうけど、なかなか面白く観れた。
たまたま乗ったタクシーの運転手が韓国人だったから良かったものの、違ってたら未解決だなぁ、というのも、ま、いいんじゃない。
日本人と間違えたから忘れてた、なんてオチも常に日本を意識してる韓国っぽくて笑えた。
ミンジュン役のハ・ジョンウがずっと長嶋一茂にみえて、ひとりで笑ってた。
この実話をエンタメ映画に昇華させちゃうのがすごい。
ハラハラドキドキ・ときどき笑い
これ、面白かったです!
実話ベースのフィクションとのことで、どこまでが事実なのかわかりませんが、韓国経済が落ち込んでいる時で人質が日本人だと思われたトンデモ誘拐なのですが、韓国外務省職員の気概・気骨にグッと心が締め付けられる場面や、海外エージェントたちの交渉などになるほどとさせられるのにバディものとして脱力してしまうようなコミカルなタッチ、秀逸です。
それでも全体を覆う緊迫感はジョーズやジュラシックパークのように結論は見えているのに「来るぞ・来るぞ、早く逃げなきゃ……ほら、来たぁ~!」みたいなドキドキに包まれているのでした。
この事実が公になる文書の公開はまだまだ20年以上先のことみたいですが、その時まで生きていられるのなら(ワタシにとってそれはかなり厳しい未来ですが)、見届けてみたいな。
世界は広い、暮らすところで人々の考え方や生き方も様々、それでも心ある人はそこここにいる、そんな温かさも感じました。
これぞ韓国映画
給料3ヶ月分
1986年にレバノンで韓国人外交官が拉致された事件に着想を得て、救出の為にベイルートを訪れた中東担当外交官と、巻き込まれる形で協力する韓国人タクシー運転手をみせるフィクション。
外交官が拉致されて消息不明となり1年8ヶ月後、韓国外務部に拉致された本人からと思われる入電があり巻き起こっていくストーリー。
ベイルートに入って私欲に塗れた警備隊に追われ、本来の協力者とは異なるタクシーに飛び乗ったらたまたま運転手は韓国人で…ってあり得ないけれど、まああくまでもエンタメフィクションなんでね。
てことで本来の協力者グループの助けを得ながら、外交官とヤマ師な男のアクション珍道中をみせていく展開だけど、武装犯人グループはテロリストじゃなくギャングの扱いなんですね。
まあ確かに青い車以降の粘着質はちょっとチャラいエンタメまっしぐらだったし。
実際には8ヶ月後に犯人グループから入電があって交渉に1年1ヶ月かかったらしいし、どこまでホントか知らないけれど、日本人と間違えて拉致されたから交渉の連絡が忘れ去られていた的な、らしくないユニークさも孕んだ作風でなかなか面白かった。
中東の恐怖と、韓国映画の面白さの融合‼️
エンタメ要素増しマシの娯楽大作
この時代の事件は一般的に知られてはいないものの…
今年319本目(合計1,411本目/今月(2024年9月度)5本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
一応、「史実に基づく」とはしている映画です。
この時期に同じような事件が起きたのは日本も韓国も、あるいは北朝鮮も同じで、同趣旨の映画がすでにあるので既視感がある方もいるかなぁ、といったところでう。
かつ、この事件は韓国国内の事情だけではなく外国ほかの軍事情報という非常に特異な情報をもとにするため、かなりの部分で推測に基づく部分がありますが、仕方がない部分と明確に配慮の足りない点があります(後述)。
日本ではこの事件は外務省のページでは1ページほど扱われているだけの扱いです。当時は日本ではいわゆる北朝鮮の拉致問題が、同じ「大使館を介した事件」の中で少しずつ明らかになってきた中で起きた事件で、後者の事件のほうが日本では連日報道されたため、本事件は外務省のサイトなどでもやっと存在するか程度の情報量だったりします。インターネット等もなかった時代ですし…。
一方でこのような事情であるため、かなりの部分が非開示となったこの映画では結局アクションものなどに寄せることしか実際にできず(私が指摘した「ボストン1947」等と違い、軍隊等を扱う映画では情報開示の観点で描くことに限界のある映画もある)、結果的にどういう視点で見るも何もがなくなってしまっているような気がします。
一方でこの映画で起きた「救出作戦」がなぜ「非公式作戦」であったのかは少しだけ描かれるところ、結局のところ「大統領選対策」と、「控えていたソウルオリンピックに傷をつけずにするため」という2点に大半がかかっており、韓国が真の意味で情報公開をはじめて諸外国に追いつくのは、この事件のあと、1990年ごろと少し後になります(この時期に、同じく済州4.3事件や麗水順天事件が問題視されていた)。
大きな意味でとらえればアクション映画で、詳細については諸般の事情で「開示できない」タイプの映画でありそれはもう仕方がないので、それでしか見ることはできないと思います。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/一部の描写が史実にそっていない)
この映画では、韓国政府の象徴である「青瓦台」(大統領官邸)が何度か出ますが、この施設もまた何度か工事していたりと「存在していない時期」があります。この映画が参照する1987年がまさにそれで、青瓦台はこの当時存在していませんでした(1989年に着工開始、1991年に完成。この完成をもって、以後は小規模な工事はあっても「大統領官邸」として使われるよううになる)。
この部分はまぁ細かいところですが、史実に正確に描いてほしかったです。
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ある意味運命の出会い?
面白かった〜♪
とにかく手に汗握る2時間、ずっと安心出来なくてハラハラし通したわ。
外交官の命がかかっていても、己の私利私欲か人命救助かで揺れる政府。
当てにならない後ろ盾は現地も同じで、結局信用ならないながらもバディになったパンスと孤立奮闘するミンジュンの正義感、カッコいい。推せる!
誰も信じられない中、ただとにかく仲間を助けたい一心でやれることは全て挑戦していくミンジュン。それをなんだかんだ助けてくれるパンスだけど、彼が居なかったら全く話が変わってたと思うわ。何より異国で母国語が通じるのって本当有難いし心強かったと思う。
それに反して自分が現地にいる当事者じゃないから、まるで他人事のお偉いさん達が本当に心から憎かったわ。。
これが実話だなんて信じられない。
カーチェイスやらアクションの迫力が凄かったので、是非大画面でご覧になることをおすすめします。
日本人と間違えた設定笑える
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