THE MOONのレビュー・感想・評価
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宇宙モノにハズレなし!
ただし、エイリアンロムレス。お前とは友達になれないんだ。ごめんな。
月に降りた事が無い韓国が、たった、三人で月面着陸に挑むが、まるでゴミのように二人のクルーが宇宙の藻屑と消えてしまい残ったクルーは宇宙船の操縦が出来ないという状況にも関わらず、自力で月面着陸をする。
何故、そんな無茶をしたかって?それはな、脚本に書いてあったからだ。
単独で月面着陸って、江田島塾長よりも凄いけどウキウキで月面のサンプルを採取して持ち帰ろうとした時に、宇宙飛行士を狙っいるかごとく流星群の雨が月面に落ちてきてこりゃまた、大惨事。でも流星は宇宙飛行士には当たらない。
何故、当たらないのかって?それはな、脚本に書いてあったからだ。
そして、運良く流星群から逃れた宇宙飛行士が、月面の反対側に逃げるんだけど( 凄い航続距離だな?)
ここで皆さん知ってる人もいるかもしれないけど、月の裏側にいると通信が途絶えるというお約束は知っているよね?でも、通信できちゃうんだ。これが?
何故、通信できちゃうのかって?それはな脚本に書いてあったからだ。
更にピンチは続き脱出船が操縦不能になり、あとは空気が切れて死ぬのを待つだけになるのだが、不思議な力が働いて見事宇宙飛行士は復活!クララが立った!おまけに動かなかった脱出船が動いた!
何故、脱出船が動いたかって?それはな、脚本に書いてあったからだ。
この救出作戦を指揮しているのが、ソル・ギョング。実はこの宇宙飛行士の父と共に、この前のロケットの打ち上げに失敗し、責任を取らされて辞職したのだが今回の救出作戦の責任者に抜擢される。自分の友人の息子が窮地に立たされたのでいてもたってもいられなくなったのだ。
他のオペレーターもいたけど、何故ソル・ギョング一人で作戦を指揮してるのかって?それはな、脚本に書いてあったからだ。
これだけの惨事を逐一、youtubeにバックに音楽かけて映像に字幕つけて世界中に拡散させて、世間の同情を引く作戦で世界連合チームから救難船を呼ばせるんだから、youtubeberもたまには役にたつものですね。
まぁ、色々書いたけど月面から脱出した宇宙飛行士は亡くなったクルーの制服を月面に供えたり、クルーの生まれてくる赤ちゃんの名前を残っていた写真に書いていて遺族に伝えたり、と人を悼む事の出来る主人公は愛されて育ってましたね。ラストの敬礼シーンは胸熱です。
てな訳で、次々と不幸な目にあう主人公がトムとジェリーのトムみたく乗り切っていくサマは天晴れです。
EDロールの時に流れるフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンは女の人が歌っていてとても可愛い声でした。
いちいち、粗探しをしていたらきりが無いので、細かい事が気にならない人にお勧め。
娯楽映画としては5億点です!
宇宙規模の人間ドラマ
ネタバレしないよう話すのは難しいので(笑)
太陽風により電波が遮断されナロ宇宙センターと通信が出来なくなったウリ号。機体に不具合があるかもしれないため、機内にソヌを残す形で船長のサンウォンとユンジョンの二人で危険を顧みず船外へ修理に取り掛かる。
修理の末に再び宇宙センターと通信ができるようになったのも束の間、宇宙って恐ろしいもので通信機器が正常に作動しない、また正確な情報が伝わらない状態では、人間性が試される。知識がある云々ではなく、冷静に考えられるかどうか。
最初から太陽風のことを知っていたら発射なんてやめたはずだろうし、宇宙知識すら無知な方々により強行的に打ち上げられた末の顛末ならば自業自得としか言いようがない有り様。
だから、ナレ号の設計に携わり同じシステムのウリ号についても知識豊富なジェグクを呼んだわけだが、ラストになればわかる。そもそも発射には向かない状態だった、それでも国の威信がかかっているから発射はやむを得ない。強行的に打ち上げられたために事故は起きた。
自らの罪を知りながら、ソヌの言葉に突き動かされ宇宙センターに戻ったジェグク。ソヌに拒絶されてしまうが、自ら犯した過ちを伝え、ソヌははじめて父の死の真実を知る。
選ばれた宇宙飛行士が気の毒過ぎる!
人命を何だと思っているのか、それもまた国の威信をかけてならなんでも?北の将軍様と考え方は同じではないだろうか。まあ同じ半島だしね。政治の思考や首都が違うだけか(笑)
そのあたりイライラしか募らないからマイナス。天災ではなく人災によるものだから。
最後はムニョンの訴えに対して応えたゲートウェイに救われた。ゲートウェイに搭乗していた宇宙飛行士の心の広さが宇宙だったね。ラストがとても印象的だった。
ジェグクの罪を赦したソヌの心の広さも宇宙規模だった。
よかった
宇宙空間の特撮描写は素晴らしいのだけど、ドラマの展開と登場人物が安っぽい。特に長官か何か、宇宙開発のトップの人がアホみたいな悪役で単純すぎて紋切型でノイズだ。せっかくの素晴らしい特撮が台無しだ。ただ、月面の引力が地球とあまり変わらないように見える。月の引力は地球の四分の一ではなかっただろうか。着陸船がバウンドしている様子は本当に計算して正しい描写なのだろうか。
宇宙開発のトップ数か国に日本が加わっていたのだけど、国力がどんどん低下中で2030年にはそれこそ加えてもらえないのではないだろうか。
韓国のエンタメとして振り切った内容になっているが、人類初と言い出さないだけリアルなのかもしれません
2024.7.9 字幕 T・JOY京都
2023年の韓国映画(129分、G)
宇宙に取り残された宇宙飛行士を助けるために奮闘する宇宙センターを描くヒューマンドラマ
監督&脚本はキム・ヨンファ
原題は『더문』、英題は『The Moon』でともに「月」という意味
物語の舞台は、2020年頃のナロ宇宙センター
そこではナレ号の打ち上げ計画が推進されていたが、最終的には失敗に終わり、3名の宇宙飛行士が犠牲になってしまった
プロジェクトの責任者ジェグク(ソル・ギョング)は一線を離れ、後輩のミンギョ(パク・ビョンウン)に託すことになった
さらに、プロジェクトに関わっていた同志ファン・ギテ(イ・ソンミン)は事故の責任を感じ、自殺してしまう
その後、ソベク山の天文台に転職したジェグクは、インターンのハンビョル(ホン・スンヒ)とともに何気ない日常を繰り返していた
それから数十年後の2029年、ナロ宇宙エンターでは、ミンギョ主導のもと、ウリ号による月面着陸計画が進行していた
各国から反対され、韓国単独によるチャレンジとなっていたが、なんとか月の軌道に乗せることに成功する
月に向かうために選出されたのは、サンウォン船長(キム・レウォン)、クルーのユンジョン(イ・イギョン)、そして軍隊経験者でファン・ギテの息子ソヌ(ド・ギョンス)だった
計画は予定通りに進められるものの、太陽フレアの影響を受けて母船が損傷し、その修復のために船外に出たユンジョンとサンウィンは更なるアクシデントによって帰らぬ人となってしまう
母船の修復もままならず、新人飛行士のソヌだけが取り残される格好になり、ナロ宇宙センターは頭を抱えることになった
そこで、ナレ号の責任者だったジェグクが呼ばれることになり、対策を講じることになったのである
元々、各国から反対されていたプロジェクトでもあり、NASAも協力に否定的で、宇宙ステーション「ルナ・ゲートウェイ」も単独で動くことはできない
だが、ジェグクの元妻でNASAの統括責任者のユン・ムニョン(キム・ヒエ)は何とかして彼を助けたいと思う
そこで、月の裏側の情報を秘密裏にジェグクに託すことになるのだが、これがNASAの規律違反となり、権限を剥奪されてしまう
その後も、ムニョンは管制室に籠城する形でジェグクの支援に入り、最終的には「ルナ・ゲートウェイ」のクルーに判断を委ねることになったのである
映画は、ほぼファンタジーの世界になっているが、意外とリアルな部分もあったりする
帰れないのなら降りるという特攻もさることながら、与えられたもので生還を目指そうとするシーンは胸熱展開になっている
過去の事件がジェグクとソヌを仲違いさせているのだが、その事件にはさらに奥深い真相があった
それらが暴露されることはジェグクの科学者としてのキャリアを終わらせることになるのだが、それでも同胞を救いたいという願いを叶えるために奮闘していく
ラストはムニョンの行動は讃えられて昇進するという無茶な展開になり、ジェグクの方は天文台に引き籠るのだが、その辺りも韓国っぽいなあと思ってしまった
いずれにせよ、結構リアルな作りになっていて、物語上のご都合感は凄いものの、臨場感あふれる映像体験になっていた
この映像でドキュメンタリーを作ると某映画になってしまいそうだが、それを差し置いても、宇宙映画としてはよくできていると思う
実際には起こり得ないことの連続だが、エンタメなので、これぐらい振り切ってくれた方が良いのではないだろうか
Cry me to the loon
アメリカの独壇場と思われてた宇宙SFを韓国が、ということで興味を惹かれて鑑賞。
序盤、粗筋で知ってはいるものの、先輩ふたりによる死亡フラグの建設手腕に唸る。
そこからソヌが孤立するまではいいのだけど、月に降りるのが子供じみた反抗心ってのはどうなの。
いまいち主人公が好きになれない。
もう一人の主人公であるジェグクも、どれだけ優秀かがよく分からず。
5年もブランクあって、現センター長を差し置いて陣頭指揮って、組織として大丈夫?
ちょっと浜辺美波っぽいハンビョルの、現代っ子的な機転と愛嬌はアクセントとしては良し。
でも結局カッコいいのはムニョンと、彼女の言葉に応えたゲートウェイの隊員達なんだよなぁ。
中盤から多少マシになるものの、早口で専門用語をまくしたてられるのは辛い。
今どういう状況で、何をしようとしてて、それはどのくらいの難易度で、結果は好転したのか悪化したのか…
把握が面倒で眠くなってしまったよ。
CGもそれ自体は凄いんだけど、質感が微妙に馴染みきっておらず、アニメに見える箇所があった。
しかしあんだけ船内で揉まれたら、歯が折れたり、ケガもあんなもんじゃ済まないような。
何より、罪の告白合戦してるの聞いて周りが号泣してるのはおかしいだろ。
少なくともジェグクは糾弾されるべき。
結果オーライにしてもムニョンのNASA長官就任も無理矢理感が過ぎる。
人間ドラマを入れ込むには描写が浅く、それをやったことでパニック物としても半端になった印象でした。
娘の名前とか言われても、先輩のこと何も知らんのよ…
Meteor shower
月面遭難という絶体絶命な状況からの脱出劇を韓国が制作とならば観にいかにゃなという事で鑑賞。
特典はステッカーでした。
宇宙空間のVFXが最高で、「ゼロ・グラビティ」の映像をスクリーンで味わえなかった身としては、この映像に出会えただけでも儲けもんで、宇宙ひとりぼっちの絶望をこれでもかってくらいスクリーンに全力投球してくれてました。
最初の太陽嵐の爆発から始まり、吹き飛ばされた事によって機体にぶつかっての大怪我だったり、月面にギリギリで着地したり、月面探査機で月の上を駆け回ったり、流星雨に打たれて被害を受けながら逃げ惑う様子だったり、脱出の失敗でどんどん追い込まれる様子だったりとこれでもかってくらい詰め込んでくれて目の保養には抜群の一本でした。
重力だったり衝撃だったりを受ける宇宙飛行士・ソヌの痛さが伝わってくる演技も素晴らしく、本当にあんだけぶつかって怪我したんじゃ?と思うぐらいにはリアルでした。
終盤は危機的状況を畳み掛けてきまくるので、一向に落ち着かない状況にハラハラさせられますが、機転を利かせたアイデアと、NASAからの助けもあって、全員で助けに行くぞー!ゴー!となってからは細かい事ガン無視で熱くなれました。
なぜかよく分からないけど宇宙船と繋がった音声をYouTubeに流してバズらせる使い方は現代的ですが面白いなと思いました。
人工知能ドローンのマルの活躍が素晴らしく、月の石も持って帰ってくれるし、ソヌをクレーターの中から助け出してくれたり、最後の最後まで踏ん張り続ける姿に心打たれました。
将来的にAIと共に生活できるならマルとしたいです。
管制室の面々は全員感情的で、みんな熱が入りまくっているのもあって、もうちょい冷静なポジション置こうぜ(FDはかろうじて冷静、というか頼りなかった)とは思いましたが、その熱が観ている側にも力を入れてくれるのは映画体験として良いものでした。
一喜一憂がド派手で、お偉いさんはやかましーなーと思っていましたが、ラストシーンでキャッキャッしてたところを観て、あぁ良い人やなとはなったので良かったです。
ソル・ギョングの暖かみのある表情と、過去の無念を晴らそうと動く熱さの両面を今作でも堪能できて大満足でした。
ド・ギョンスの1人での宇宙空間での表情や動きを含めた演技も素晴らしく、見応えありまくりでした。
最後の方はちょーっと蛇足かなと思いました。
長官が異例の形でNASAのてっぺんになる経緯も分からん事はないんですが、助けたとはいえ情報漏洩しちゃってるしなぁってところが引っかかってしまいましたし、その後の話をポンポン出さなくても良いのになとは思いました。こればっかりは好みです。
韓国映画はますます進化していってるなーと思いました。
さて次の韓国映画はどこでどんな事をするのかなーと今からワクワクです。
鑑賞日 7/5
鑑賞時間 15:40〜18:00
座席 F-2
評価は低いようだけど、とても面白かった。制作サイドから見たらきっと僕はチョロい客である (^^)。ナーイス。
一番よく行く地元の映画館は客が少ない。特に夜は少ない。だけど公開初日の金曜日とはいえ、話題作でもなく夜8時始まりの回なのに客が多かった。上映終了後に明るくなって客層を見たら女性が多かった。後で調べたらKーPOPアイドルの人が主演だった。
途中から、もしかしたら主人公は結局助からないんじゃないかと思って、かなりハラハラドキドキしながら見てた。だけど、もしKーPOPアイドルの人がが主演だと事前に知ってたら、僕はそこまでハラハラドキドキしなかったかもしれない。映画の種類にもよるが、今回の映画ならKーPOPアイドルの主人公は絶対に死なないと思って見てたと思う。アイドルが主人公でも助からない事があると思うけど、確率はかなり下がる気がする。
映画は危機一髪のてんこ盛りだ。もうこれで一安心と思うと危機におちいる。もうコイツは、よほど日頃の行いが良くないか、大殺界の年回りなんじゃないかと思うぐらいトントン拍子で危機におちいる。
予告編で宇宙船や主人公が吹き飛ばされたりゴロゴロ転がっていたが、本編でも何回もゴロッゴロ転がされたり叩きつけられたりしていた。どう考えても5、6回は死んでるが、主人公なので手の骨を折るだけで済む。有り得ん。でも主人公だからOK (^^)
月の裏側のクレーターでの発射失敗を見たときには、この映画は結局主人公が死んでしまう悲しい映画なのかもしれないとマジで思ったヨ。まあ、そう思ったのも主演がKーPOPアイドルだと知らなかったからだけど。
しかし、この難局を乗り越えた辺りから、僕はコイツは煮ても焼いてもゼッタイ死なないと思い始めた。にもかかわらず宇宙船から飛び降りて月へ落下してく場面では、有り得んが絶対にほぼ無傷で助かるはずだと思いながらも手に汗握ったぜい。やっぱしチョロいぜオレ。
もちろん、前回の事故の真相のドラマ部分も、おお、そんなことが有ったのかと感動したぜい。
(終わり)
気持ちはひとつ。
5年前に飛び立った韓国有人ロケット(ナロ号)で3人の宇宙飛行士が命を落とし、2度目の挑戦ウリ号で宇宙へ飛び立った3人の宇宙飛行士の話。
飛び立った宇宙で起こった太陽風の影響で通信障害と機体の不具合の点検へと外へ出た2人の宇宙飛行士、漏れた燃料からの発火で爆発に巻き込まれ2人の宇宙飛行士が亡くなり、1人取り残されたファン・ソヌ、…を助けようと5年前の事故で去ってた元FD(フライトディレクター)のキム・ジェグクが呼び戻される…。
宇宙、月面で起こる一難去ってはまた一難と繰り返され進んでくけど、5年前の事故で亡くなった同僚の息子ソヌを助けたいと、…5年前の不具合だったロケットを飛ばしてしまった事実と後悔をするジェグクの心情を絡めながら見せてく。
とりあえず元同僚でNASAで働く女性のユン、「NASAでの仕事はこれが最後」と言って、宇宙にいる宇宙飛行士へ達への呼びかけには涙。ラスト造り物の宇宙服から出てきた彼にも。
ソル・ギョングじゃなくても
映像のクオリティはハリウッド並で
日本は全く追いつけないのではなかろうか
と思うほど😂がんばれ、NIPPON🇯🇵
キャストがとても豪華でキム・レウォンが
※2022年 「デシベル」が記憶に新しい
主役かと思ったのに一瞬で✨になった🤣
お話しは面白いけれど、ラストの罪の告白は
泣いて許しを乞えば赦されるって問題じゃないからな😨
ってほどで、どん引きです🤣
EXO ド・ギョンス初めまして(笑)
入場特典いただきました。
ファンなんだろなって感じのレディたちが
多かったですね。
がんばってたと思います👍
ド・ギョンスさんの女性人気凄いんですね!
いつも平日午前中ガラガラのTジョイ品川で、10名以上の女性ファンが居てビックリ!
内容は、ノンフィクションならまだしも、フィクションで次から次へと感動させようと話を盛り盛りで、途中でお腹一杯になりました。ラストシーンなんて、死亡したと思われる主人公が奇跡的に生きて生還する以外には有り得ないので、全然ドキドキもしませんでした。
没入感満点宇宙体験と人間愛と主人公の圧倒的目力
面白かった。ストーリーにツッコミどころは多少あるもののそれを抜いても観る価値がある作品だと思う。宇宙という未知なる空間に行くということは無重力とは、改めて決死の覚悟で宇宙に飛び込む宇宙飛行士もそれを地上で支える人々もなんとも無謀で凄いことだなぁと。
とにかく序盤から次々とアクシデントが起こる。後半なんてもうこれでもか!と押し寄せてくるから息つく暇がないほど。あれだけアクシデントを入れて、ストーリーもただ問題解決するだけではなく、それぞれがトラウマや心に傷をもつメイン登場人物が目の前の問題解決と過去の自分の傷との戦いを交えているストーリーなのでこの尺でまとめるのはこれが限界だろうなと納得。
そして韓国初の本格宇宙映画。SFは詳しくないが、宇宙映像は素晴らしかったのではないだろうか?作り物感は全くしなかった。無重力空間の演技もセットとは感じず本当の無重力のような演技、重力がなく全方向に転がるシーンや月面から宇宙圏に抜ける時のGのかかる苦しい場面もさぞ演技は大変だっただろうと思う。欲を言えばIMAX等のスクリーンで観たい。通常スクリーンでも宇宙船に乗っている感覚が味わえたし、月でのアクションシーンは本格アクションにも劣らず息を呑んだ。
そして俳優陣の演技。主演のドギョンス。とにかく表情と演技が良い。序盤は新人隊員らしくアクシデントにオロオロする表情から、途中周りの反対をよそに自分の使命を何としてても遂行する強い意志と腹の座った表情に切り替わった部分の眼の変わりようと、終盤の何とも頼もしく誇らしい表情。ほぼ1人演技の作品だが彼の演技に引き込まれたし拳や腕に爪痕がつくほど握りしめる応援したくなる。中盤から出てくる相棒maruとの関係にも涙した。脇を固めるベテラン陣の安定感もさすが。
過去の事故で同僚を失うという傷を負いながらもソヌを助けるため奔走するソルギョング、キャリアも投げ打つ覚悟で国籍も超え自分のできる限りの仕事を全うしソヌを助けようとするキムヒエ。
この2人が出るだけで画面がビシッと締まるのはさすが。迷いない判断と統率力にこの人に任せておけば大丈夫!!という安心感がすごい。
アクション、SF 、ヒューマンドラマ、少し息抜きシーンもあり、見るたび深みがでて印象が変わるのではないかな?と思う。ストーリーにツッコミどころがあるのは否めないので辛口評価も仕方ないかもしれないが、エンターテイメントとして見たら良い作品だと思う。子供たちの宇宙教材の一つにも興味の入口として良いのではないかな。私はまた観たい。
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