「登山計画書を届出してるんだから「ひとり」でも大丈夫」告白 コンフェッション kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
登山計画書を届出してるんだから「ひとり」でも大丈夫
山下敦弘監督と原作の福本伸行、かわぐちかいじという組み合わせが異色すぎて心がざわついてしまった。言ってみれば自衛隊員の落ちこぼれギャンブラーがオフビート感満載で吹雪きの中で遭難する?みたいな(なんやねん、それ)。それにしても、なかなか面白い密室心理劇でした。
色々考えてみても、過去の犯罪をあぶり出すほど窮地に追い込まれた二人には最初から不穏な空気が漂っていた。16年の間、毎年慰霊登山を行っていたのだから、「告白」のチャンスを窺っていたのか、それとも殺人罪の時効15年(2010年に時効廃止)が成立してしまったから、捕まることはないと考えていたのか・・・それは両者に言えることであり、告白さえしなければ何も起こらなかったのかもしれない。
さゆりに関しては、妊娠したことで浅井は殺意を持っていたはずで、それをジヨンが代行してしまった事実。しかし、首を絞めて殺したと思っていたのに、その後息を吹き返したさゆりを浅井がトドメをさしてしまった。ジヨン自身は浅井が自分に対して恋人を殺したのだから殺意を持ったはずだと思った(という風に見えた)。そして形勢逆転・・・
ジヨンの心の内は読みづらいところだけど、精神が崩れていく浅井が面白い。そもそも、どちらが慰霊登山に誘ったのだろうか?浅井はジヨンに対して罪を告白させようと毎年誘っていたのと、自分に嫌疑はかけられてないことを確認するためだったのだろうか。やはり人間、修羅場にならないと本音を晒すことが出来ないのだろうな。
共感ありがとうございます。
誰が最クズ?斗真くんは普段、感じ良いのでクズ度が上がりますね。
目が白濁していくシーンと奈緒さん絡みお花畑?シーンしかもう残っていません。