「宗教は帝国主義の先兵」ゴッドランド GODLAND La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教は帝国主義の先兵
予告編を観て、デンマーク人宣教師が極寒のアイスランドで布教する苦難の宗教映画かと思っていたら、他者を思いやれない自己中・牧師が荒野で自滅していく物語でした。アイスランドはデンマークの実質的植民地であった事を本作で初めて知り、ちょっとお恥ずかしい。独立は第二次世界大戦後だったんですね。
アイスランドは宗主国デンマークをこんなに嫌っていたのかと思い知り、「宗教は帝国主義の先兵となる」という典型例を改めて観る思いがしました。宗教の持つ権威と独善性という意味では『エドガルド・モルターラ』にも通じるテーマです。
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