「期待値が高かったから」SALAAR サラール kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値が高かったから
「バーフバリ」のプラバー主演のアクション映画となると期待しかない。インドのアクション映画をいくつか観てきたが、敵を吹き飛ばしていく無双的なアクションはあまり存在しなかった気がする。本作のアクションを観ると、あの怪力を前面に出したあのアクションはプラバースでないと成り立たないのかもしれない。
アクション的には期待通りになかなか良い。一人の人間を片手で持ち上げている姿を見るだけで気分が上がる。ただ、本作の舞台は現代なのであんなに剣で人を殺しくていくのは若干の違和感を覚える。それにゾンビ的に変化した敵が登場するあたり、ファンタジーとして観る心構えも必要で、正直なところ乗り切れないところがあった。
さらにストーリー的にも跡目を継ぐ人間を決める話だから登場人物が多く関係性も意外と複雑。ちょっと前に観たインド映画「PS1」「PS2」なんかを思い出す。もっと単純な方がありがたいんだけど、長い話にするとある程度複雑にせざるを得ないんだろうな。さらにあの終わり方だと友情物語がブレてしまうんじゃないか?次がいつになるかわからないけど、少し心配。
あまり評価できるものではなかったが、次も観てしまうのだろう。たとえ話をほとんど覚えていなくても。部族の種類や人の名前がわからなくなっていても。
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