貴公子のレビュー・感想・評価
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プロって言うけど何のプロ?
新しき世界にTHE WITCH 魔女シリーズと血みどろ系のパク・フンジョン監督なのだが、昨年の最近作THE WITCH 2は個人的にはなんだかなあ…という感想だった。今作も銃撃でドバドバ流血ながら、イケメンさわやかおマヌケ主人公をキム・ソンホが演じる明るい暴力エンタメで、ぶっちゃけマンガ、シティーハンター冴羽獠か?という印象。 逃亡の展開がまどろっこしくテンポが悪いし、カーチェイス含めてアクションも凡庸。辻褄合わせ的な終盤のネタばらしは脚本をこねくり回した感ありで、90分ぐらいにまとめりゃよかったんじゃね?という気が。まあ、興行を考えるとライトな作風のほうが集客がいいのかもしれないが、やはりおっさん同士が長ドスでぶっ殺し合う血みどろノワールをパク監督の次作には期待したいところ。 コピノ=韓国男性とフィリピン女性の混血児というのは本作で知った。韓国のいまだの買春ツアーのしょーもなさには呆れるばかりだが、日本は逆に海外へ出稼ぎ売春に行くほどの円安と国力低下を思うと、それはそれで絶望的…。
スタイリッシュとユーモアさ!キム・ソンホの新たな一面
遅ればせながらキム・ソンホ主演のNETFLIXドラマ「海街チャチャチャ」にドはまり中なので、『貴公子』も観ておきたい!と思い鑑賞。
キム・ソンホのファンは言うまでもなく必見だし、韓国ノワール、アクション好きも観て損はないのでは。
とにかくキム・ソンホがこんなにアクションができる人だと思わなかった。
無駄がなくてスタイリッシュ、いちいち画が良い、遠くからのカットやぼやけたカットでも足の長い長身のすらっとした彼のスタイルが映える。
基本の武器はサイレンサー銃?だけど、スパナやら花瓶やらナイフやら注射器やらショットガンやら、その場にあるものを活用しながら目が回るようなアクションを繰り出すところは、恰好いいだけじゃなく泥臭くて好き。
そして今回のキャスティングの妙が一番光ったのは、キム・ソンホの不気味な笑顔!
これが最高!
もちろん俳優兼モデルなだけあってそもそもが恰好いいし、えくぼのある甘いフェイスなんだけれど、ちゃんと見ると目が笑っていないというか、どことなく裏がある感じが今回の貴公子の役にハマりにハマっている。
冗談や軽口を叩いたり口笛を吹いたりと飄々とした姿を見せて、顔をあわせれば大体笑顔。でも、何をしでかすか分からない、味方か敵か分からない、目的も分からない、何を考えているか分からない、やばいやつ。
あと、英語の発音をけなされたり暴言を浴びさせられた時の反応や、少し失敗したときの恥ずかしそうな言い訳する感じとかがユーモアがあって好きだった。
ほんとに…貴公子を演じられるのはキム・ソンホ以外いないのではないか、と思わせられる。
これからもどんどんアクションやってほしい。待ってます!!!
主人公が追われるに追われるストーリーなので飽きずに観られるし、韓国らしい悪役のエグさも健在でそのあたりも満足。
一点、基本舞台は韓国・郊外の道路や森や人里から離れたでかい屋敷なので、画の広さや伸び伸びとしたアクションやカーチェイスが観れるのはいいが、もっとソウルなどの都会で好き放題やるのも観たかったなと…。
というかキム・ソンホの人混み/街中でのアクションを観たかった気持ち。
また、キム・ソンホ以外のキャスティングやキャラも良い。
追われるマルコを演じたカン・テジュの母親思いの優しく真っすぐでしぶとい感じや、キム・ガンウ演じる理事長息子の金持ちくそ野郎感とか。
特に理事長息子のちゃんと自分で手を下そうとするところとか好きよ、悪役財閥にありがちな部下に丸投げ系じゃなくて。
部下たちの統率とれた感じも良かったし。
逆にちょっと気になったのは女性弁護士を演じたAraさん。可愛すぎて今回の映画のトーンやキャラ設定には合わない印象を受けてしまった。。
車でマルコに銃を向けるシーンなど、運転席に埋もれてしまっている感じ?なんだか子どもみたいで急激に現実感が失せてノイズになってしまった。
彼女の存在がいい意味でポップさや華を与えているのかもしれないけど。
あとマルコが逃げるだけじゃなく、反撃するところや活躍するところももっと見たかったな。貴公子が唯一油断したところを助けるとかね。
最後の貴公子の正体や目的はストレートな方向で、そっちに収まるのね、とはちょっと思ったけど、ここまで来て最後までマルコが不幸になるのは見たくなかったので、これで良かったと思うし、純粋に貴公子の存在を消化できて個人的に鑑賞後感も◎
シリーズ化とかは合わないタイプだとは思うけど、まだまだ貴公子観たいよ~~
(ご本人のインタビューでも話されていたターミネーターみたいな走り方、最高でした。それで追ってくるのほんと怖えよ)
韓国映画にしては短めで観やすい
韓国映画って(いや、ドラマもか)面白いけどやたら長い。他にも観たいものがたくさんある中でtime consumingなのは敬遠しがち。でもこの映画は118分と良き♬一般的な韓国映画の長さと比べて短めなためか映画が始まっても状況設定に時間を費やす事なくサクサク展開。おかげで何を観てるのかよくわからない。話の筋は見えないものの面白くてどんとわん引き込まれる、という自分にとっては初めて出会ったアプローチ方法の韓国映画。映画のジャンルとしては『アクション』となっているけど、自分的には『ミステリー』要素も結構強く感じられ、『バイオレンスミステリー』なるジャンルがあればソレがいいかと。 フジテレビの長寿番組『逃走中』に出てくるハンターみたいな男が常に気色悪いうすら笑いを浮かべながらある男(作中では“コピノ”と表現)を追いかけま回す。でも追いかけるのはハンターだけぢゃない。どうしてコピノは追われるのか。物語が進むにつれて真相が明らかになる!? 本編とは全く関係ないけど、今回初めて“コピノ”というワードを知った。字幕では「ハーフ」とか「混血」と表現されていたため、およ?あたしも韓国語で自分のことを表現する機会があれば使えるかも!覚えておこう!!と思ったけど、Google先生に聞いてみたところ、正しくは『韓国人(Korean)の父親とフィリピン人(Filipino)の母親を持つハーフの子供のこと』らしい。擦りもしてなかったwアブナイアブナイww
一風変わった殺し屋映画
フィリピンの貧乏青年が今まで不明だった韓国の父親に呼ばれることによって起こる逃走劇。 最初はわけのわからないまま追いかけっこばかりしているけど、理由がわかるとなるほどなーとなる。そこまでがちょっと長いかも。 マルコが主人公かと思ったら終盤は貴公子の方が主人公になって、マルコはピーチ姫状態。せっかく腕っぷし強いんだからマルコも活躍してほしかった。 取引の場面が何度も出てくるけど、取引になっているのか微妙。かなり強引な展開だけど、キム・ソンホがカッコいいからいいんじゃない!? 人が死にまくるし、エグいシーンもあるけど、笑えるシーンも結構あってエンタメ映画としてよくできてると思いました。
タイトルは大事
「カラオケ行こ!」の時にも同じ感想を持ったが、このタイトルと韓流アイドルみたいなイケメンのアップのポスターで全く興味を持てないでいた。ので鑑賞がだいぶ遅れた。 何となく予告編を観てみると、あら?これ "馬鹿ならみんな好き" ジャンルの映画じゃん。と思い劇場へ。(そんなジャンルは無い) 主人公のキム・ソンホも別にアイドルでは無いらしいが、自分の容姿を活かしたナルシスト且つ掴みどころの無い殺し屋を生き生きと演じています。 もう一人の主人公マルコを演じたカン・テジュも、本来もっとイケメンだろうに終始顔を腫らして思いがけない状況に翻弄される役を見事に演じています。ボクサーである事を活かした見せ場がもう少し欲しかったけど。 とはいえストーリーがなぁ。 病床で危篤状態の大富豪が別腹に産ませた息子に会いたがってるって、コノ手の映画を見馴れた馬鹿には魂胆見え見えなのに、そこを引っ張る引っ張る。 そもそも話が本筋に乗るまでが長いし、途中主人公二人の追っかけっこも見せ方は良いのにちょっぴり冗長に思えた。 「THE WITCH/魔女」の時にも思ったがクライマックスまで引っ張り過ぎなんだよこの監督。 まぁそれでも登場キャラクターは敵味方それぞれ魅力的で飽きさせないし、引っ張った分クライマックスでは韓国映画では珍しい派手な銃撃戦とお得意のザクザクアクションでたっぷり楽しませてくれる。 最後に明かされる真相もナイスだし、ラストのオチもそうじゃないかと思いつつもちょっと噴いた。 総じて良作。韓国バイオレンスがお好きならば間違い無く、 オススメ。 おまけ 最後迄観ると原題が「The Child」だと判る。 邦題の「貴公子」はひねりを込めたDouble meaningなのかも。 だとすれば悪くないタイトルかと思うが、鑑賞済みの方々、どう思う?
人はいっぱい死ぬけどコメディ
不気味な笑い顔なコミカルな殺し屋の主人公と、混血児ボクサーの対比が面白かった。 ボクサーを追う財団側の人間はどいつもこいつもクズばかりなので、主人公の手にかかって死んでいくのが、楽しくてたまらない。 韓国人とフィリピン人の混血児「コピノ(Kopino)」という社会問題が下敷きになっているので、韓国では受けると思うが、日本ではどうか? キャラは立ってたし、アクションものとしての出来はいいし、人はいっぱい死ぬけどコメディとして秀逸だし。 韓国では大人気だったようだから、続編は作られる気がします。
おしゃれで潔癖な殺し屋
とても変わっている殺し屋さんの映画でした。 キム・ソンホ扮する殺し屋が全編半笑いで、不思議オーラ発しながら、カン・テジュを無事な体で依頼者に送り届けようと、追いかけます。 悪役の財閥跡取り候補のキム・ガンウは、振り切った悪役で見事でした。 韓国ノアールアクションは脚本も見事で、後々伏線回収もしてくれます。 コピノと呼ばれる韓国とフィリピンのハーフについては、知らなかったです。 とにかく、下手するとダダ滑りになる貴公子の設定が成立している所が、ソンホ様さすがだと思います。 スカッとさせる映画でした。 貴公子ゼロ的な続編を望みます。
また映画評風に
またまた映画評風に・・・ 映画『貴公子』レビュー:三冠王村上と大谷翔平 パク・フンジョン監督待望の最新作『貴公子』が、 ついに日本上陸! 期待に違わず、 シナリオ、演出、演技、 全てにおいて高水準な作品に仕上がっています。 まず光るのが、巧妙に練られたシナリオです。 父をたずね(てない)て三千里、 ストーリーは、王道でありながら、 飽きさせない展開が続きます。 特に、貴公子の正体や目的が徐々に明らかになっていく過程は、 ハラハラドキドキの連続です。 演出も文句なしです。 パク・フンジョン監督は、アクションシーンはもちろん、コミカルなシーンやシリアスなシーンも巧みに演出しており、観客を飽きさせません。 そして、俳優陣の演技も光っています。 主演のキム・ソンホは、 魅惑的でユーモラスな貴公子を熱演、 コミカルな演技も見事にこなしており、 カン・テジュやキム・ガンウなど、 脇を固める俳優陣も好演しており、作品に深みを与えています。 しかし! 近年の韓国映画は目覚ましい進化を遂げており、 『貴公子』もその水準に達している作品の一つと言えるでしょう。 しかし、「面白い」というレベルでは、 他の作品と比べて埋もれてしまう可能性があります。 例えるなら、三冠王のヤクルトの村上選手と、 大谷翔平選手のような関係でしょうか。 どちらも素晴らしい選手ですが、大谷選手の方が圧倒的な存在感があるというイメージです。 パク・フンジョン監督の才能は疑う余地ありません が、 本作は彼の過去の作品と比べると、 ややインパクトに欠けるという印象は否めません。 それでも、十分に楽しめる作品であることは間違いありません。 エンターテイメント作品として、北南問題、左右対立、貧富の差、さらにはラブコメ要素まで盛り込んでくるようなムービングを始めとした、 「今まで観た中で一番面白い映画!」を連発してくるような現状で、 絶賛できるかどうかは、人によって異なるかもしれません。 それでも、パク・フンジョン監督のファン、 または、 貴公子、美し過ぎるキム・ソンホファンなら、 必見の作品と言えるでしょう。
誰を信じるべきかわからない
👨あらすじ すべての依頼をプロにこなす貴公子、そんな貴公子が出会ったのはフィリピンで暮らすマルコ。母親の治療費の為に一生懸命、賭博で一攫千金を狙っている。マルコは実の父がいる韓国を目指すが、マルコを韓国へ連れて行く、本来の目的はなにか。そして、今回貴公子の依頼人は誰なのか。 👨よかったところ ・たくさん笑えたアクション映画 ・笑いと感動とシリアスをかけない ・シリアルキラーなスマイリー ・しっかりしたストーリーに見えて、実はより単純なストーリー 👨考察 ・人の見分け方は難しい。いい人なのか、悪い人なのか。 ・すべてを仕組んだのは誰だろうか?事の発端は誰なのか。 ・バッドエンドが多い韓国映画にハッピーエンド ・読みのさらに裏に回る監督は強い
コピノとは
韓国もあまり日本と変わりないことをしていることに驚き👀‼️日本そんなに責めても大丈夫?と個人的感想はさておき、相続絡みの泥試合 お金があると大変だなー(貧乏だからよくわからない…) 最後の落ちは良かったかも 今後もコピノの為にガンバ👊😆🎵
訳の解らない展開の連続だけどかなり引き込まれラストでスッキリする韓国映画。 本年度ベスト!!
これは面白かった! 貴公子が一体何がしたいのか、全く解らず(笑) 終わってみれば貴公子が緻密に計算した計画に観ている自分も騙された感じ。 ラストで本作の全貌が明かされスッキリすると共に貴公子の計画に脱帽。 フィリピンで病気の母と2人で暮らすマルコ。 闇ボクシングで金を稼ぎ生活したいる中、行方不明の父の代理人がマルコと父を会わせようと韓国に訪れる展開。 母の治療費を父が送金すればそれで済む話何だけど、わざわざ韓国に向かうのが怪しい(笑) 韓国に向かうマルコの前に貴公子が度々登場。 彼の目的が全く解らない。 マルコの敵なのか味方なのか謎。 だけどマルコを傷付けないので悪者ではなさそう。←これ重要。 貴公子が何がしたいのか全く解らずだったけど彼の計画している事が予想も出来ず。 貴公子の計画に巻き込まれたマルコが可哀想過ぎる(笑) ラストでこんなにもスッキリする映画は最近観た作品の中でもピカイチって感じだった! 鑑賞したかったけど上映時間帯がなかなか合わず。 やっと鑑賞出来たけど、今まで頑張って情報を遮断して観れたのが良かったです( ´∀`)
中盤の捻りでモタつく、女キャラ不要、など。惜しい。
及第点。 物語始動するまでが遅い、 中盤の捻りでモタつくが。 貴公子なるキャラ造形は既視感あるが、 まあ面白い。 黒塗り車列などアウトレイジ感は心地好い。 脚本を練り直して 余計な要素(例えば不二子系の女)を切れていたら 佳作だったろう。 惜しい。
ちょっとターミネーターっぽい?
最近の本命はコナンなんでしょうが、アニメはあまり好きではないですし、最近の韓国映画はなかなか面白いのでこの作品を選びました。 原題が「귀공자 The Childe」ですから、邦題の「貴公子」は原題そのままの意味ですね。 前半はマルコがどういう人間なのか、そして謎の主人公がマルコに迫る内容が主に描かれており、こちらはなかなか面白かった。 ただし、後半はマルコのボクシングスキルが全然生かし切れておらず、逃げるばかりでちょっと残念。 全体を通して主人公がまるでターミネーターみたいな感じでした。 自分のせいなのかどうかは分かりませんが、残念だったのがオチの説明が分かりづらかったところ。結局ネタバレサイトで確認しちゃいました。 冒頭で貴公子が捕まっていたのはなぜなんでしょう?
あんまり分かってないまま見ました え、この人が主人公なの? って思...
あんまり分かってないまま見ました え、この人が主人公なの? って思いはしたけど、 でもやっぱり外さない韓国映画 余分な話や微妙な流れもなくはないけど、 国外の作品だとなんか許せちゃう 続きもあると監督が言っているようなので、 待っちゃいます!
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