貴公子のレビュー・感想・評価
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宙吊り状態(サスペンス)で振り回して
施設で育ってが賭けボクシングで糊口をしのぎながら父親捜しを続けていたところ、謎の微笑美青年が接近してきて以降、思わぬ運命に翻弄されるお話です。あれよあれよという間の息もつかせぬ展開は今や韓国映画の王道です。
パク・フンジョン監督の名を知らしめた『The Witch』でもそうだったのですが、「これ一体何?」と言う一見無関係に見えるストーリーを複数独立に走らせて最後に一挙にそれらが撚り合わさって「タネ明かし」と言う展開は本作でも踏襲しています。でも、途中でもう少し秘密を小出しにしながら宙吊り状態(サスペンス)で振り回してくれたらもっと身悶えできるんだけどなぁ。「これ何?」が終盤まで殆ど解決されないままだと、途中で疲れてしまいます。でも、やはり韓国映画の切れ味は健在。
おもしろかった
半端ないバイオレンスと、ユーモア溢れるサスペンス‼️
コピノって初めて聞きました。
韓国男性がフィリッピン女性に生ませて、置き去りにした子供のこと。
多くは貧困に喘いでるとのこと。
コピノと言う社会的背景と、韓国実父の心臓移植を結びつけた
脚本が新鮮です。
ただし息子の心臓を移植することは、息子の死を意味するから、
とても残酷。
父親には血も涙もない。
韓国人財閥の会長が、心臓移植のドナーとして、
血のつながった息子を探し出す。
そして迎えに兄が行き、移植は行われる寸前、
この映画の主役・貴公子ことキム・ソンホ。
心臓を狙われるコピノのボクサー・マルコ(カン・テジュ)の、
味方なのか?はたまた敵なのか?
貴公子は美しい悪魔か?
美しい天使なのか?
キム・ソンホが魅力的です。
貴公子の正体が、謎(?)という脚本が上手い。
貴公子のキム・ソンホも人を喰った厚顔無恥なキャラクターで、
本気でマルコを追っかけ回すアクション場面もパルクールみたいで
楽しい。
併せてカーアクションに銃撃戦も迫力がある。
出てくる男(義兄)から医師から用心棒から、
腹違いの妹まで欲のたかった屑ばかり。
でもラストに向かい、良い話に変わるのです。
貴公子の難病とかの設定とか、人を喰っていて、
ラストは笑ってハートウォーミングに終わる。
社会問題を背景に肩の凝らないエンタメ作品に仕上げているの
はさすがです。
なかなか技アリの韓国サスペンスでした。
コピノ問題
コピノ争奪戦!?
ずっと「え?なに?この人は敵?味方?」という不安が物語を支配する。
フィリピンで病気の母のために地下格闘で日銭を稼ぐ青年マルコは、韓国人の父の行方を知らない。そんなある日、彼の前に“父の使い”を名乗る男が現れ、マルコは韓国に向かうことに。飛行機の中でマルコが出会ったのは自らを“友達チング”と呼ぶ謎の男“貴公子”。不気味に笑う貴公子に恐怖を感じ逃げるマルコだったが、彼の執拗な追跡と狂暴ぶりに徐々に追い詰められていく…(公式サイトより)。
韓国ノワールの金字塔として名高い「新しき世界」のパク・フンジョン監督最新作。わけが分からない騒動に巻き込まれるマルコの視点で描かれ、ずっと「え?なに?この人は敵?味方?」という不安が物語を支配する。
韓国ノワールならではのカーチェイスがメルセデスやマセラティなど超高級車だらけで痺れるし(兄一味はベントレーかロールスロイスだと思ったが特定できなかった)、鉈や斧など、刃物系の接近殺戮合戦に加え、比較的銃撃戦のシーンが多かったり、凄惨なシーンが少なかったりするあたりに、新しい韓国ノワールの息吹を感じさせて○。
貴公子のユーモラスな言動と美しい笑顔が狂気じみていて怖いし、マルコが1980倍のオーディションで選ばれた新人というのも素敵(よって、そんなに科白がないのね)だし、サングラスで紫煙を燻らせマセラティを自在に操る美しい女優さんはコ・アラという名前なのね。
最後まで行く?
面白く、美しいから、いいんです
プラセボ効果?!
韓国ノワール大好きなんだけど、
主演のキム・ソンホさんがちょっと苦手(°▽°)
イケメン部所属なのはわかるのだけど、あの笑顔がどーも生理的に無理で。。
ゾワワ〜!!ってしちゃう(°▽°)
で、本作。その不敵な笑みが炸裂しておりまして、終始ゾワワ〜!!ってなりながら鑑賞してました('◉⌓◉’)
みんなが観たい要素てんこ盛り。
で、ちょっと笑いのトッピング。
貴公子のキャラも相まって、ソフトなノワールって感じでした。
とにかく神出鬼没でマルコの前に現れる貴公子ニヤリ。
チングチングしつこいのよ!
あんたの目的は何なのさ!
マルコ同様、もういい加減にしてくれって感じでしたw
追跡シーンがやや徒長?
本題に入るまでが間延びしていた感は否めませんが、そこは韓国作品。
レベルは高い。
何だかんだで引き込まれました。
貴公子ニヤリ。
何の躊躇もなく、ザクザク!グサグサ!ドンパチドン!どんどん人を殺していっちゃうけど、自分が流れ弾にかすってケガをすると、ずーーーっと痛がってる!
うるさいわ٩( ᐛ )و
マルコの方が痛いし怖いわ!
と、まぁ、何だか不思議なキャラ設定の貴公子ニヤリ。
お茶目なイケメンなのに「プロ」!
そのギャップが堪らない〜!!
って、私はなりませんでしたw
マルコ、悲運な運命に翻弄されて可哀想でした( ; ; )
これからは幸せになってね。
エンディング後の二段オチ!
ふ〜ん♪なるほどね♪
クレジット流れてすぐ出ていったおばちゃんもったいない!
韓流映画アルアルてんこ盛り
チンピラと金持ちとの邂逅
怒涛のカーアクション
1人で皆殺しのスーパーマン
見ず知らずの父に会う理由
ラスト談笑しながら遠ざかる2人
これらは韓流映画アルアルみたいな
「新しき世界」
「THE WITCH」
「アジョシ」
「共謀者」
「インサイダーズ」
て観たなー🤣
韓流だけには限らないが、
エンタメ映画の要素って大体今作に詰め込まれてるのが殆ど。無いのはお色気くらいかな。ノワール作品だから仕方ないが、マルコに幼馴染の彼女くらい居ても良くない❓
ほぼ大筋は外れる事なく、予想を裏切る事もない作品だったが、その中で主演のキムソンホの圧倒感は素晴らしい👍意外と歳食ってる(38歳)が、久々に目を奪われる役者だ😳
是非とも彼の次のミッションを観てみたい❗️
コナンの回数減らして
コレをもっと回してくれ❗️イ○ンさんよ❗️
ちょっと爽やかな感じを受けるのはこの主役の男性のおかげ
プロって言うけど何のプロ?
新しき世界にTHE WITCH 魔女シリーズと血みどろ系のパク・フンジョン監督なのだが、昨年の最近作THE WITCH 2は個人的にはなんだかなあ…という感想だった。今作も銃撃でドバドバ流血ながら、イケメンさわやかおマヌケ主人公をキム・ソンホが演じる明るい暴力エンタメで、ぶっちゃけマンガ、シティーハンター冴羽獠か?という印象。
逃亡の展開がまどろっこしくテンポが悪いし、カーチェイス含めてアクションも凡庸。辻褄合わせ的な終盤のネタばらしは脚本をこねくり回した感ありで、90分ぐらいにまとめりゃよかったんじゃね?という気が。まあ、興行を考えるとライトな作風のほうが集客がいいのかもしれないが、やはりおっさん同士が長ドスでぶっ殺し合う血みどろノワールをパク監督の次作には期待したいところ。
コピノ=韓国男性とフィリピン女性の混血児というのは本作で知った。韓国のいまだの買春ツアーのしょーもなさには呆れるばかりだが、日本は逆に海外へ出稼ぎ売春に行くほどの円安と国力低下を思うと、それはそれで絶望的…。
スタイリッシュとユーモアさ!キム・ソンホの新たな一面
遅ればせながらキム・ソンホ主演のNETFLIXドラマ「海街チャチャチャ」にドはまり中なので、『貴公子』も観ておきたい!と思い鑑賞。
キム・ソンホのファンは言うまでもなく必見だし、韓国ノワール、アクション好きも観て損はないのでは。
とにかくキム・ソンホがこんなにアクションができる人だと思わなかった。
無駄がなくてスタイリッシュ、いちいち画が良い、遠くからのカットやぼやけたカットでも足の長い長身のすらっとした彼のスタイルが映える。
基本の武器はサイレンサー銃?だけど、スパナやら花瓶やらナイフやら注射器やらショットガンやら、その場にあるものを活用しながら目が回るようなアクションを繰り出すところは、恰好いいだけじゃなく泥臭くて好き。
そして今回のキャスティングの妙が一番光ったのは、キム・ソンホの不気味な笑顔!
これが最高!
もちろん俳優兼モデルなだけあってそもそもが恰好いいし、えくぼのある甘いフェイスなんだけれど、ちゃんと見ると目が笑っていないというか、どことなく裏がある感じが今回の貴公子の役にハマりにハマっている。
冗談や軽口を叩いたり口笛を吹いたりと飄々とした姿を見せて、顔をあわせれば大体笑顔。でも、何をしでかすか分からない、味方か敵か分からない、目的も分からない、何を考えているか分からない、やばいやつ。
あと、英語の発音をけなされたり暴言を浴びさせられた時の反応や、少し失敗したときの恥ずかしそうな言い訳する感じとかがユーモアがあって好きだった。
ほんとに…貴公子を演じられるのはキム・ソンホ以外いないのではないか、と思わせられる。
これからもどんどんアクションやってほしい。待ってます!!!
主人公が追われるに追われるストーリーなので飽きずに観られるし、韓国らしい悪役のエグさも健在でそのあたりも満足。
一点、基本舞台は韓国・郊外の道路や森や人里から離れたでかい屋敷なので、画の広さや伸び伸びとしたアクションやカーチェイスが観れるのはいいが、もっとソウルなどの都会で好き放題やるのも観たかったなと…。
というかキム・ソンホの人混み/街中でのアクションを観たかった気持ち。
また、キム・ソンホ以外のキャスティングやキャラも良い。
追われるマルコを演じたカン・テジュの母親思いの優しく真っすぐでしぶとい感じや、キム・ガンウ演じる理事長息子の金持ちくそ野郎感とか。
特に理事長息子のちゃんと自分で手を下そうとするところとか好きよ、悪役財閥にありがちな部下に丸投げ系じゃなくて。
部下たちの統率とれた感じも良かったし。
逆にちょっと気になったのは女性弁護士を演じたAraさん。可愛すぎて今回の映画のトーンやキャラ設定には合わない印象を受けてしまった。。
車でマルコに銃を向けるシーンなど、運転席に埋もれてしまっている感じ?なんだか子どもみたいで急激に現実感が失せてノイズになってしまった。
彼女の存在がいい意味でポップさや華を与えているのかもしれないけど。
あとマルコが逃げるだけじゃなく、反撃するところや活躍するところももっと見たかったな。貴公子が唯一油断したところを助けるとかね。
最後の貴公子の正体や目的はストレートな方向で、そっちに収まるのね、とはちょっと思ったけど、ここまで来て最後までマルコが不幸になるのは見たくなかったので、これで良かったと思うし、純粋に貴公子の存在を消化できて個人的に鑑賞後感も◎
シリーズ化とかは合わないタイプだとは思うけど、まだまだ貴公子観たいよ~~
(ご本人のインタビューでも話されていたターミネーターみたいな走り方、最高でした。それで追ってくるのほんと怖えよ)
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