「細かい技巧が光るベタでおバカな映画讃歌」フォールガイ 今日は休館日さんの映画レビュー(感想・評価)
細かい技巧が光るベタでおバカな映画讃歌
デビット・リーチ、ほんと良い。
いま一番好きな映画監督かも。
スタントマン出身の同監督が、スタントマン映画を撮ったという事で。それは気合も入ってるだろうし、後世一生の作品だろうと。
その期待に見事に応えてみせる、巧くて、馬鹿で、エモエモな大作。ハリウッドらしいアクションコメディなA面に、スタントや映画への愛を込めた情感豊かなB面を潜ませて。照れ隠しなんですかねー。憎たらしいですねー。
作品ごとに脚本家が違うにも関わらず、毎回脚本がとても素晴らしくて。日常の一コマや、日常会話に軸足を置くナチュラルなスタイルに好感しかない。
毎回結構しゃべるんですけどね。いつもセリフとかが良いのよなー。アクションだけに頼らないのが、圧倒的な個性につながっている。素人カラオケとクレーン車アクションのオーバーラップとか、たまらんでしょう。
バカ×バカなメインカップルも良かった、LiLiCoにしか見えないプロデューサーも良かった。けど、トム・ライダーの超バカヘタレっぷりが良かったなー。って「タンジェリン」さんじゃないですかぁ。随分とたくましい肉体になられて。
爆発キスシーン、馬鹿すぎ。
その癖、エンドロール泣ける。
アクション映画の枠に収まらない、超名作。
上映館数、少なすぎ。勿体ないでしょー。
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