「【”スタントマン魂。俺はお前の”身代わり”ではない!”今作は、スタントマンが自分を嵌めようとした連中に数々のスタントを炸裂させ、仕返しする様が爽快なアクションコメディ作品なのである。】」フォールガイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”スタントマン魂。俺はお前の”身代わり”ではない!”今作は、スタントマンが自分を嵌めようとした連中に数々のスタントを炸裂させ、仕返しする様が爽快なアクションコメディ作品なのである。】
■コルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)は、ある映画の撮影中に主役トム(アーロン・テイラー=ジョンソン)のスタントをした際に、重傷を負い18カ月映画界から消える。
だが、女プロデューサー、ゲイル(ハンナ・ワディンガム)から元彼女のジョディ(エミリー・ブラント)の初監督作品に招聘され、イソイソと撮影現場にやって来る。
◆感想
・冒頭、「アトミック・ブロンド」で、シャーリーズ・セロンが窓からロープを使って飛び出すスタントシーンなどが映され、ドキュメント映画「スタント・ウーマン」を思い出す。
・だが、コルト・シーバースがホテルの部屋のバスルームで氷漬けになっていた現在のトムのスタントマンの死体を見つける所から、一気に物語は熱く動き出すのである。
・自分のスタントマン、ヘンリーを偶発的に殺してしまったトムは、女プロデューサー、ゲイルの筋書きでそれをコルト・シーバースがやった事にしようと画策する。
■という事が、シリアスではなくコミカルに繰り広げられるところが、面白い。更に、自分の怪我の理由や、何故撮影現場に呼ばれたのか、真相に気付いたコルト・シーバースは、トムとゲイルに対し、トムのアシスタントのアルマの協力も得て、スタントを持って仕返しする様が良いのである。
■映画の撮影シーンの中で、トムに対しカースタントを自分と共に無理やりやらせる”テルマ&ルイーズ”大ジャンプシーンや、八回転半の横転シーンは大変爽快である。
トムはマイクが付いているのに、恐怖の余り真相を語ってしまい、最後は”ママー!”とか叫んで、失神するのである。クスクス。
普段エラソーにしているトムに、スタントの大変さを身を持って教えてあげるのである。
■ヘリ内でのスタントシーンも、見応えがある。どこまで、ライアン・ゴズリングが演じたのかな。
あの、フリーフォールシーンはライアン・ゴズリングかなあ。
<更に可笑しいのは、トムとゲイルが警察に捕まった後に、ジョディの制作していた劇中劇”メタルストーム”の主演をチャッカリ、ジェイソンモモアが演じているのも、可笑しかったなあ。
今作は、スタントマンの普段は表に出ない意地と根性を描いても居る、スタントマン達へのリスペクトも込めたアクション映画なのである。>
■エンドロールで流される撮影風景も、観ていて面白いのである。流石、「ファイト・クラブ」で、スタントを務めた経験の或るデビッド・リーチ監督である。
共感ありがとうございます。フリーフォールシーンはスタントのようです。エンドロールで随分若そうなスタントマンが演じたあとスタッフと抱き合って喜んでました。まあだからっといって映画の素晴らしさは変わらないっていうことなんですが。