チェンソーマン レゼ篇のレビュー・感想・評価
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2回目レビュー追加 違うけど違わない、違わないけど違う
戦闘シーンが過剰で、もっとレゼとの心の機微を描いて欲しかったというのが観終わってすぐの感想。
その後、家に帰り、特典冊子を読んで風呂に入りながら、レゼとデンジとの近付く早さやレゼの演技のわざとらしさに違和感を抱いたように感じた。
それと同時に、原作を読んでいる時は自分をデンジに重ね、不自然なレゼの近付き方に違和感を抱かなかったのではないかと感じた。
違う世界の人だと感じるほどかわいい子が露骨なまでに自分に好意を見せた時、周りはすぐその怪しさに気付くが、当の本人は気付かないどころかそれを運命と思う。
原作はよりデンジ目線、映画はやや第三者目線でそれぞれレゼを描いており、その違いを自分が感じたのではないかと思った。
原作の読者である僕はレゼがデンジを殺す任務の中であってもデンジに惹かれ、だからこそカフェに戻ろうとし、最後に学校についての言葉を残したのだと信じて疑わない。
独りよがりな男性的な目線だが、だからこそレゼ編は強く心に刺さる。
手元に原作がないし、2年くらい前に読んだきりなので原作を美化してるかもしれない。本当に映画がそのようなねらいをもっていたのかも分からないが、レゼ編に対する解像度を高めてくれるものだった。
10/4
原作を再読した上で2度目の観賞。
初見で過剰に感じた出逢った当初の声や戦闘シーンが馴染み、ストーリーの秀逸さや演出の見事さによって描き出される耽美的なラストがただただ心に残った。
演出は音楽が特に印象的で、プールと海のシーンが同じ音楽であることやレゼの歌がモルモットの解説シーンでBGMになってることなど、ベタではあるが細部まで丁寧に作られていることに改めて気付いた。
原作ではレゼの台詞から天使の台詞へ続き、その後にすぐデンジが一人待つコマが来るが、映画では天使の台詞の後JANE DOEが流れることで観賞後も余韻が離れない。
楽しさや悲しさもあるけれどそれ以上に切なく美しい。
これが週刊連載昨品の途中で挟み込まれた話であることに改めて驚愕する。
過不足ない満足度の高い作品
 100分という時間にここまでの要素を詰め込む事が出来るのかと感嘆するほど、恋愛、ホラー、ギャグ、アクションが詰まった濃密な映画だった。
 前半はレゼとデンジの初々しい恋愛描写を流し、後半は一気にアクションシーンを流すと分かりやすい構成であり、なにより1つ1つの描写の表現がいい。丁寧な所と迫力を出す所のメリハリがしっかりしており、アニメの時のようなずっとダウナー調が続くといった映像になっていたら飽き飽きしてしまっていただろう。
 また、伏線とは言えないまでも細やかな演出が非常に心地よい。「田舎の鼠と都会の鼠」「蜘蛛が蝶を捉え捕食」「花火と爆弾の悪魔の爆発シーン」「レゼが歌っていた曲とレゼの相関性」この辺りの細やかな演出がシーン単体で見れば全く別々の様な映画を1つに繋ぎ合わせ、美しい物語へと昇華させている。
・「田舎の鼠と都会の鼠」→これは中盤から終盤の占めに大きく作用している。デンジはこの話題の当初、都会の鼠がいいと言っていたが、レゼと逃げる為に田舎の鼠になる事を選んだ。
・「蜘蛛が蝶を捉え捕食」→これは複数の考えがあるが、1つはシンプルにレゼがデンジを捕食(恋に落とした)。2つ目はこれの逆。デンジをレゼが捕食(恋に落とした)。3つ目はプールで遊ぶ2人と最終局面でチェーンを巻き付け海に身を投げる2人の対比。 4つ目はマキマがレゼを捕食(これは文字通り)。
・「花火と爆弾の悪魔の爆発シーン」→これは映画を見れば1目でわかるので書くまでもないが、個人的にはとても好きな演出だ。
・「レゼが歌っていた曲とレゼの相関性」→このロシア語で歌っていた曲は「ジェーンは協会で眠った」というタイトルなのだが、ジェーンとは(正しくはジェーン・ドゥだが)「身元不明の女」という意味である。そして曲には「カフェでコーヒーを飲んでオムレツを食べよう」という1文もある。
 そして、上記の演出という観点で話す事にはそぐわないが、レゼがラストシーンで首元のピンを抜かなかった理由も考えてみると非常に面白い。
 結局の所この映画の論点は果たしてレゼはデンジを好いていたのかになるのだろうが、レゼはロシアの「身元不明の女」である。つまり、情報は残さないし、残すような情報もない可能性すらある。その中で喫茶店に向かい、死の間際に「自分も学校に行ったことが無かった」と心の中でデンジに伝える、この切なさたるや…。レゼ自身がデンジに伝えようとした自分の情報はこの映画でこの1つのみである。意図的に情報を絞っているという事は、この最後のセリフにレゼのデンジに伝えたい情報の全てが集約されているという事だ。何より、レゼは新幹線に乗る事を辞め、デンジがいるであろう喫茶店に向かったのだからそれが答えであろう。
 これ以上に語るのは野暮ったいのでやめさせてもらうが、これは最早文学作品である。言葉で気持ちを作るの最も解りやすい例と成り得る。それに+して音楽、映像も高いクオリティに仕上がっているのだから評価されるのは当然といえる。
 ただ個人的に、最後のed曲はもう少し風情のある物がよかった。レゼのセリフを反芻出来るようなあまり激しくない曲調の方が適していたように思う。
Excellent!!
最近見た映画の中では一番良かった。文句のつけようがない傑作と言って良い。単体では鬼滅の刃を超えていると思える満足度だと感じた。
CGを多用してるように見えるアクションシーンは当に圧巻の迫力!!ここは鬼滅の刃にも劣らないと思えた。IMAXで観たので尚更その迫力を体感できて良かった!
スピード感と臨場感増し増し!!
4DXなら更にこのぶっ飛んだバトルシーンに没入できるかも。
そしてやはりこのチェンソーマンシリーズ作品ならではの各キャラの立ち方がハンパなくてどのキャラも其々の個性が際立っていて非常に面白くて魅力的に見えた。デンジの分かりやすい性格やマキマさんの恐ろしさを秘めた美しさや、パワーの我儘ぶりやアキの優しさや天使の悪魔の二面性や変態的なビームの挙動など。
その中でも今回のヒロインのレゼは一際妖しく輝いて見えた。美しく愛嬌のあるビジュアルも相まって見ているこちらもデンジのように彼女の魅力の虜になってしまったように思えた。
また儚く淡い幻の恋物語の風景は誰もが共感し得るシーンで、二人のデートのキスシーンのバックで上がっていた花火がバトルシーンでのレゼの爆発能力の皮肉な比喩として効いていて切なくも鮮烈なインパクトを与えていた。
それだけにラストの結末には一抹の悲しみを禁じ得なかった。
レゼとデンジの戦闘シーンを見ていてなんで二人が戦っているの?と思ったけれど、レゼもデンジも謂わば国家の道具として理不尽に意味のない戦いをすることになった本来同じ境遇の者同士なのだが、単に立場の違いにより戦うことになってしまったのは悲しかった。
加えてレゼのロシア語の歌も内容が分からないながらもレゼという魅力的なキャラクターの境遇を立体的に描写しつつ作品全体の物悲しいスパイスとして物語を美しく彩っていてとても心地よく耳響いた。
それにしてもこの映画を創ってくれたスタジオMappaは、本当にチェンソーマンの原作漫画のこのレゼ編に相当する部分を上手く映画化してくれたと思うし、この繊細で壊れやすい美しいガラス細工のようなエピソードをTVでなく敢えて映画化したのも納得できる内容だった。本当に期待を大きく上回る素晴らしい出来の作品だった。さすがMappaだね!
そしてもう一度映画館に見に行きたいと思えた稀有な作品だった。
日本の極めて高いアニメ製作レベルの力を思い知ったよ。なるほど世界を席巻するわけだ。鬼滅の刃以外にもこれほどの傑作を生みだし続けるのだから!
またエンディングに米津玄師と宇多田ヒカルのコラボ曲も聴けてとても満ち足りた一時を過ごさせてもいました。ありがとうございます!
私が求めていたものとは違った
TVアニメの批判の反動で、極度にポピュリズム的な、よくある人気バトルアニメ on the movie に振って制作されたもののように思えた。
その結果、バトルシーンでは原作で控えめの異能エフェクトが盛大に、それ以外のシーンでは過剰な量の音楽や忙しなく行われる画角切り替えなどが演出されてしまった。
特にラストシーンでは、感動系の音量の大きい音楽やあまり効果的でないだろうタイミングでのエンドロール、パワーちゃんの存在感を大きくさせすぎた登場、間延びを厭わない原作のセリフ丸々採用などがなされ、原作で感じられた余韻はなく、まさに劇中で言われていた “無理に泣かせにくる感じ” を私は感じてしまった。
そう言った大衆的な演出ではなく、私が求めていたのは洋画や読み切り的な、作品世界と一定の距離が保たれ、かつ雰囲気や余韻を強く感じられるような演出だった。
これは当作品のTVアニメ版で行われ、批判を多く受けた演出と多少似るところがある。
が、私が思うに、TVアニメのような短く一定のインターバルを備えた連続性があるかつ予算、あるいは制作時間の少ないものと相性が悪い演出なのであって、程度や使い所を間違えなければ映画、殊原作で特に映画感が強いチェンソーマン レゼ編においては頗る相性が良いだろう。
加えて、大衆を突き放さずこの映画にこれを取り入れる術はただの学生である私でさえ幾つか浮かんだので、ただ好みでない映画を観たあとよりも、口惜しい気持ちになった。
とはいえ、基盤となる絵や、レゼの魅力の表現は非常に良く、一緒に観に行った普段あまり映画を観ない友人には、 “音楽流し過ぎだろ” とは言っていたものの、全体的に好評だったので、求めるものによって大きく評価は変わる作品なのだなと感じた。
悪魔や魔人が実在する世界の命の価値は、
軽いのか?重いのか?
現世に住まう人々の恐怖の多寡により強さやヒエラルキーが変わる【悪魔】と云う存在。
なれば、幽霊だの、魂だの、オカルトなモノがオカルトになり得ないのだから、
カルト宗教なんてないのかな?
一度悪魔が暴れれば人死なんて当たり前だろうから、我々が生きるこの現実よりは平和ボケしてないのかな?🤔
命懸けの職業を対価にして
三食付きの布団で眠れる«ありふれた生活»を獲たデンジ…
おそよ恋だの愛だのからはかけ離れた…今日を生き抜く事だけを必死に考え続ける生活から、
明日と云う未来や、過去の昨日を振り返るだけの余裕を持てる様になったんだから、
一人や二人、好きな女性が出来ても当たり前だよね。
そんな当たり前から一番遠いとこにいた悲しみや、
そんな当たり前を獲るにも命懸けじゃなきゃこの世に居れない哀しみ…
当の本人はそんなのどこ吹く風で、あんな怖いマキマのケツを追い掛けたい!って本気で思ってんだから、
デンジは本当に根っからの善人なんだなって。
デンジの純心さやバカなりの温かい優しさに、
レゼも心を持たざるを得なかったし、惹かれざるを獲なかったんだろうなぁ。
最期は、『卒業』みたいになったらなぁって淡く儚い期待を持ちつつも、
悪魔が、人間サマみたいな«ありふれた幸せ»を思い描く猿真似なんざして…
現実はそうは問屋が卸さない。
悪魔は悪魔らしく、人間もヒトらしく、死ぬ時は不様なモノで😢
戦闘シーンで酔うかも…
都会のネズミでよかったと思えたレゼ
背景構図セリフ配色などによる伏線は、多分多くの人が書いているので触れませんが、感想や思った事をメモとして箇条書きします。
●戦闘前の車上で対面するシーンで、レぜはマキマの名を聞いてデンジと一緒に逃げるのがとても難しい事を悟っていました。
最後新幹線に乗るところ、もしかしたら一人だったら逃げられたのか、あるいはそれも無理だったのか分かりませんが、逃げられるにせよ、逃げられないにせよ、向かったのはデンジの元でした。
向かえばマキマが来ることは分かっていて、それでも向かったというのが切ないです。
そして喫茶店の中で、デンジが座っている背中を見れて、きっと内心とても嬉しかったのではないかと想像しました。
●二人の恋は、こう言う形でした成立し得なかった。
レぜに所謂ところの恋心があるかは分かりませんが、レぜが恋に似たような感情を覚え、任務以外の事を優先させようとしたは、きっとデンジだけだったのでしょう。
●都会のネズミでよかったと思えたレゼ
田舎のネズミの方がいいとレぜは言いました。これまでに殺し、殺されそうになり、様々に危険な目にあった経験からでしょう。
でも都会のネズミでなければ、きっとデンジとは会えなかった。
ずっと田舎のネズミがいいと思っていたレぜが、都会のネズミでよかったと思えたのなら、一概にバッドエンドだとは言えないと思いました。
●マキマの話になりますが、残酷なような良心とも言えるような、と思いました。
レぜに対し、デンジの姿を見せずに消すこともできたでしょうが、見える場所で消しています。決してデンジを連れて行かせないが、思わせぶりなところまでは泳がせる。
良心というとより、さすが支配的行動の現れなのかもしれません。
●レぜとマキマが言う、田舎のネズミ派というのは根本から意味が違います。
レぜは田舎のネズミになりたい、ですがマキマは田舎のネズミが好きと言っています。
観点がそもそも違いますね。
原作を見てたら不思議ではないですが、マキマがデンジとレぜの会話を知っているのもこの映画だけ見ていると恐いですね。
2025 66
チェンソーマン様最高!
作画も音楽も声優も凄かったが、軽さが気になる
グロが多め
エロとグロが強調されてます
ジャンプ読者で単行本所持、アニメも全話観ました。
皆さん大絶賛ですが、私が女性だからなのか、原作より大分レゼがエロくなっているのが興醒めでした。原作読んでる時はハニートラップだと分からなくて毎週ハラハラしたのですが、これはあからさますぎ(私が馬鹿なんでしょうか...)。第一部の原作の最後で(私から見ると)デンジが謎の行動をとるのですが、この映画の流れだと納得です。
また、後半の戦闘も力が入りすぎていてカロリーオーバーでした。
とにかく前半のレゼとの時間をもっと時間をかけて、丁寧に描いて欲しかったです。
欠点を言いましたが、これが多分世間の求めてるチェンソーマンで、エロとグロで男性受けはバッチリだと思います。個人的にも及第点だと思います。レゼの最期ももちろん泣きました。
原作の雰囲気そのまま、戦闘は大迫力に
自分の立ち位置としては、原作のファンで毎週作品を楽しみに追っています。
原作ファンも未読の方も、アマプラなどで配信されている総集編2本を見ておくのが丁度いい予習になるかなーと思います。
マキマさんとの10連続映画館デートから始まり(個人的に一番好きなシーン)、シャークネードを思わせるバトルシーンなど、奇しくも「映画」を連想させるシーンが多いのが印象的です。
レゼの小悪魔っぽい雰囲気から「ボム」の大画面映えする戦闘シーンまで、原作の雰囲気を壊すことなく、しかし大迫力に再現されていますので、原作好きな人には是非見に行って貰いたいなと思います。
特典の小冊子も、各声優さんや藤本タツキ先生へのインタビューまで色々載っており大変大満足のものでした!
これは2回観るべき!
文字通り“爆発的な破壊力”で魅せる見応えバツグンのアクション巨編!!
テンポが良くて、スピード感もあるから全く飽きずに楽しめる
前半は青春恋愛ものテイストでマキマさんやレゼにキュンキュンし、後半はレビュータイトル通り、市街地戦のド迫力バトルシーンが続く圧倒的な映像美、と充実の仕上がり
日本のアニメーションはやっぱり凄いなぁとあらためて思わせる素晴らしい完成度に大満足です
原作もアニメも全く観ていないけど、すごく人気があるみたいだから観てみました
初見でも全然問題ないよ・・・とは言えないかな、最低限の設定とかは知っておいた方がそれなりにノリ易いとは思います
さすがにこういうファンダムを持つ作品は丸腰で行くと大火傷するかもと思い、ネタバレ無しの予習動画とかを観てから臨みましたが、それが正解、全く置いてけぼりもくらわず、終始楽しめました
主人公のデンジがレゼにヤラれるの、解りますよ・・・あんなのいたらマジでヤバいです
夜中の学校に忍び込んでプールでパチャパチャ、嫌でも脳裏に焼き付きました(苦笑)
これは確かに人気のある理由は理解できました
疾走感!!!
アメコミ、洋画のような疾走感がめちゃくちゃ良い
緩急もあってみていて全く飽きない
そしてエロカワだー!もっとやれー!
印象に残ったのは、デンジの
「俺が知り合う女がさぁ!!全員オレん事殺そうとしてんだけど!!」
あとずっとどんぱちしてるからずっと脳と心が興奮状態なんだけど、最後、宇多田ヒカルのエンディングで急に冷静になって、え、え?ってなって泣いた
エンディングもオープニング曲鬼リピです
BAN!
ジェットコースターに乗った気分
テレビシリーズとは打って変わっての動きまくる作画の嵐を見よ!
チェンソーマンは原作未読。テレビシリーズは視聴していたが、作画の良さに反して動きが悪く、単調で、絵作りが大変に見辛い印象が強かった。なのであまり乗り気でない気持ちで映画館へ。(総集編で改善されたそうだが見ていない)
しかしいい意味での裏切りを受けました。動く!テンポが良い!作画がぶっちぎってる!
前半のロマンスから怒涛の後半戦の切り替えが絶妙なバランスで成り立ち、ラストで切なくなる構成は1本の映画として完成度が高い。
バトル作画は何やってるのか普通なら分からなくなる構図だが、不思議とそんなこともなく、割とキャラの動きが目で追える。恐らく、なるべく動くキャラを中央において全体を描くようにしてるためだと思われる。ジブリでもよく見るやり方だが、これもレベルが高い。
惜しまれるはやはりおすすめのしづらさか。鬼滅の刃ほどメジャー受けする内容ではなく、テレビシリーズが面白いと言いにくい。
とはいえ散々書いたようにアニメ映画としての出来栄えは素晴らしいので、気になる方は観てみるべき一作。
エモい+ぐっちゃぐっちゃ=最高
全770件中、641~660件目を表示
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