チェンソーマン レゼ篇のレビュー・感想・評価
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『残念』の一言に尽きる。
チェンソーマンのレゼ篇を映画で観てきたが、正直なところ期待していたほど楽しめなかった。大きな理由としては、物語の盛り上がりとラストの落差が大きすぎて、観終わった時に妙な虚無感が残ってしまったからだ。確かに作中の戦闘シーンは圧倒的な迫力で、アニメーションとしての完成度も高く、チェンソーマンらしいド派手なアクションが存分に堪能できた。しかしその一方で、ラストは驚くほどあっけなく終わってしまい、観客を置き去りにするような淡白さを感じた。せっかく積み重ねてきた戦いの緊張感が、一瞬で霧散してしまったように思う。
また、前半部分についても退屈さが否めなかった。特にどうでもいいようなシーンが続き、テンポが緩慢で眠気を誘ってしまった。原作を読んでいるからこそ展開を知っているというのも理由の一つかもしれないが、それを差し引いても「もっと緊張感を持たせられたのでは」と感じた。もちろん全てが悪かったわけではない。戦闘シーンの描写はさすがで、映像表現における迫力と臨場感は大きな見どころだったし、主題歌も作品の雰囲気を彩り、映画館の音響で聴くと格別だった。
ただ、鑑賞後に他の人のレビューを見てみると、レゼのキャラクターを「エロい」とか「可愛い」といった視点ばかりで語っている感想が多く、正直拍子抜けした。作品の肝心な部分、特にバトルや物語のテーマについてあまり触れられていないのが残念に思えた。総じて、自分にとっては物足りない出来だったが、部分的に光る要素は確かにあった映画だった。
逃げていく女、つかまえられない男
漫画チェンソーマンのアニメ化の一環で、テレビシリーズの続編という位置付けだが、まとまりの良いレゼ編が、映画として公開。初見の人でも楽しめる内容になっている。
原作者の藤本タツキ氏は大のシネフィルなので、絵の作り方や流れも含めて、チェンソーマンの映画との相性はとても良い。カットと話の展開がマッチしていて、ビジュアル含めて映像化には観るものに驚きと興奮をもたらしてくれる。
マキマとの映画デートを通して、この作品には最初からメタ映画的な視点が導入されている。人が笑ったり泣いたりする反応はけして作品の評価でもない。マキマとデンジが最後の映画を「面白い」とは言わないまでも、どうでもよいシーンで泣けたことが、その1日の価値だったと言えれば、一生忘れることがない。いまあなたが観ているこの映画に、そんなシーンはあっただろうか。
デンジとレゼの恋物語は、映画的なクリシェとしては、典型的な逃避行ものであり、それは必ず悲しい結末を迎えるものだ。女は何か不治の病にかかっていたり、家の問題があり、その問題ゆえに女は男にとって青春の一時期にしかないトキメキや感情を抱く。レゼの場合は、チェンソーマンにしては、「普通の女の子」を描くことがまずデンジにとって魅力ではあるのだが、作品のなかで他の女性と比較しても輝いている。
そして、その女は、魅力的であるからこそ、男は振り回されて、つかまえることができない。チェンソーマンのなかでは「殺される」というのがポイントだが、すでに恋としてShe killed him的にはデンジは彼女に首ったけではある。
チェンソーマン的な悪魔とデビルハンターの戦いはアクションやホラーとして楽しめるが、これはクリシェとしては女をつかまえようとする男が奮闘するシークエンスだ。ここにスパイスとして入るのが、田舎のネズミと都会のネズミのメタファーと、早川アキと天使のつながりである。田舎のネズミが良いというレゼ、天使は、二人とも逃れられない運命に縛られていることで、今いる場所、都会から平和で安寧の場所に行きたいと願う。それは逃れられない悲劇を暗示している。
天使は、死がすでに未来で確定されているなら、今を無理して努力するのが馬鹿馬鹿しいと感じているが、それを人が目の前で死ぬのを、自分の寿命を犠牲にしてまでそれを避けようとするアキに驚く。自分よりみずからの死を未来の悪魔から知らされているアキの行動に。
デンジの行動に感化されるレゼも、この天使がアキに動かされた姿に重なる。そして逃避行の映画のクリシェとして、このレゼの願いも叶えられることはない。レゼの最後のセリフが心に響く。何も知らずに取り残されるデンジもお約束だ。恋の終わりはいつも切ない。
美しく切ない恋と壮大なバトル!適度なエロとグロ!ビーム好き!
疲労する映画!
これが見たかった!とアニメガッカリ勢に言わしめるに十分な出来。
というかアニメの反省点の上に成り立っている可能性もあり、そういう意味ではあのアニメ版があったからこそかもしれない。ストーリー準拠、セリフ準拠、爆音と爆発のB級感、やたらと派手な色彩、叫びまくるデンジ君。
中山氏の解釈は悪かないんだけど兎に角作品とのミスマッチがすごかったので映画は監督変えたのは英断だと思う。中山氏はレベルは高いので次はルパン三世とかでハードボイルドやって下さい。貴殿は輝く場所が違っただけです。
さて感想。
まず原作準拠がすさまじくしょーもない日常シーン…いわゆるモーニングルーティーンに類する追加はほぼ無し。いや、二道のコーヒーの描写はすごかったので絵的には追加してた気もする。じゃあ既読勢には退屈かというとそんなこともなく、音楽の使い方などで原作の解釈をうまく広げていると思う。アキが車の無線壊して音楽が流れるシーンではてっきりデスメタルでも流れるのかと思っていたらモロアニソンからのマキシなのは面白かった。ずっとメタルじゃ疲れちゃうからいい入りだったと思う。というか基本的にすごい疲れる映画です。
プールのシーンはエロから逃げずに逆に青春ぽさで綺麗に緩和しストーリーの底上げをしている。心配だったんだ乳首どうする気なのか。描いたら客層に合わんし書かないと…ほら?ねえ?
しいていえば上空の飛行機を見上げるシーンが追加されていたがあれはレゼが見張られていることのオマージュだったんだろうか?
逆に戦闘は盛りに盛っててんこもりで、あ~台風ちゃんってこんなヤベエやつだったのかと思い知らされた。台風ちゃん倒すところはもう目が追い付かなくて大変。サメもサメっていうよりほぼゴキブリで6本足でカサカサ走るし。暴力のマジ蹴りもめっっちゃ破壊していた。
声優はもう全員頑張っていて、上田麗奈はこういう異常な色気を持つバイノーラル音声キャラやらせたら魔力を帯びるが(新庄アカネとかギギアンダルシアとか)本作でも健在だった。ふつうこういうB級映画風の作品の敵はオッサンと相場が決まっているがそれを色気で無理やりねじ伏せた感じ。ボン!バン!がとにかく叫んでるでもないのに異常な色気と迫力があってすごくハマっていた。米津をしてそのままPVに取り入れたと言わしめるこのセリフはぜひ劇場で聞いて頂きたい。
鬼滅で現在絶賛猛威を振るっている花江クンも実にはまり役でコイツほんとなんでもできるな…ビームの存在がこの映画をダレさせない点で実に活躍していて、この点は原作でもうまかったのだが学校のシーンでは何してたんだろ?空気読んで隠れてたの?逆にピンチには表れて実に献身的に尽くす尽くす。背びれだけデンジに付いてきているのがちょこちょこ見えてカワ(・∀・)イイ!! アキ君は〇すとか言ってないでもう少しこいつに感謝したほうが良い。
OPも良かった。本作はデンジの暗ーい夢から始まる嫌な入りなのだがOP始まるとこの映画がどういう類のものか?お前ら?馬鹿になりに来たんだな?派手で馬鹿で滅茶苦茶楽しいのが見たいんだな?よっしゃ任せろ!みたいな強い意志を感じる楽しい始まりでとても良かった。アニメは米津の歌でごまかされているが実際オサレ感丸出しである意味アニメとマッチしていて今回の映画を考えればOPとは作品の方向性を示す重要なものなんだなあと感じた。なんか変なダンスしているポチタと早川家にぜひご注目頂きたい。
総評。100点。昔見たトランスフォーマー3ダークサイドムーンが「世界一騒がしい映画」の異名を拝命していたがこれをアニメでやった感じ。
これがヒットすれば原作11巻まではアニメ化してくれるだろうしアニメの続きが見たい方はクラウドファンディングのつもりでぜひ3回は見にいきましょう。
舞台挨拶生中継を見れる回を近場の映画館で
当日11:50に映画館でチケット買いました。
内容は主人公がエロに誘惑されてでも健全な交際をしてたら敵に襲われて
敵が複数いて
最大の敵が凶悪
チェンソーマンとその敵は互いに変身してるとからだが修復する
ので主人公は負けても負けても修復
ちょっと変なのが敵はなめたプレイをしてたみたいで
さっさと心臓だけ取り出せば勝ちなのに
ちょっと間抜け
そんで
最後それ+主人公への共感が仇に
わかりあえそうだったのに
ファンが求めていた「チェンソーマン」
藤本タツキ氏の漫画を原作としたアニメ版「チェンソーマン」シリーズ。その続編にあたる映画作品。
TVアニメシリーズは、監督のこだわりがチェンソーマンの作風と合っておらず、様々な要素が一部のファンからの批判を買った。そのためなのか、今回は新たな監督を迎えた新体制での制作となっているのだが…素晴らしい作品に仕上がっていた。
公安のデビルハンターとしての様々な戦いを経て成長したデンジ。彼はひょんなことから、カフェで働く少女・レゼと出会う。可愛らしくアプローチしてくるレゼに心奪われるデンジだったが、彼女にはある恐ろしい秘密があった…。
この映画の美点は、とにもかくにも原作を意識した画作りである。
藤本氏の絵がそのまま動いているかのようなキャラクターデザイン、印象的なコマを忠実に再現するカットなど、制作陣の原作への凄まじい愛情が感じられる。
ストーリーも極めて漫画に忠実だ。
元々「まるで映画のようだ」と評価されていたレゼ篇であるが、実際に映画として制作したのは最高の判断だろう。序盤と終盤の対比、目まぐるしく展開する怒涛のシナリオなど…デンジとレゼの恋模様が、音楽や作画といったハイレベルな演出力で、映像作品として最高の形で昇華されている。
声優陣の演技はバッチリ。特にレゼ役の上田麗奈女史は、前半の魔性っぷり、終盤本心を吐露する消え入りそうな声色、どちらも最高にハマっていた。原作を知っていても、あの結末には胸が締め付けられてしまう。
音楽も素晴らしい。
オープニングでテンションを上げてくれる、米津玄師の「IRIS OUT」。恋模様をよりエモーショナルに彩ってくれる、美しい劇伴。戦闘シーンをぶち上げる、マキシマムザホルモンの挿入歌「刃渡り2億センチ」。最後に涙を誘う、米津玄師と宇多田ヒカルのデュエット「JANE DOE」……。全ての曲が最高の形で使われている。作り手の方々に敬意を評したい。
そして忘れてはならない戦闘シーン。
TVアニメの時からクオリティは高かったが、今回はさらに凄まじい出来となっている。
恐らくだが、CGはほとんど使われていない(使っていたとしてもセルルックで気づきづらい)。レゼの爆発の規模感、暴風で破壊されるビル群、その中を泳ぐビームとデンジなど、原作のイメージを損なう事なく緻密に描かれている。特にレゼとデンジの格闘シーンは、身体のしなやかな動きが非常に分かりやすく、スロー等も多用した事で激しいながらも見づらさを感じない、バランスの良い画作りとなっていた。一瞬たりとも目は離せない。
この作品は、チェンソーマンを愛している全てのファンへの最高の贈り物だ。まだチェンソーマンを知らない人でも、今から総集編を履修して劇場で体感してほしい。それほどまでに素晴らしい作品だった。
夏の終わりに、少年と少女の狂おしく切ない夏を、是非とも劇場で。
想像以上に映画映え
映画で観れてよかった
デンジはまだ16歳なんだよなぁ
原作はアプリの無料を一回読んだだけでほぼにわか、1期アニメは音楽に釣られて最後まで見たけどダレちゃってあんまり記憶に残ってなかったから総集編見てから鑑賞。
一言で言うとめっっっちゃ良かった。ひとまず見てほしい、グッズを買いたくなるから。
米津さんの音楽は相変わらず。一体いつまで頂点で輝いているんだ、太陽かな?
ポチタのダンス可愛すぎる。原作の絵が動いているのも原作ファン歓喜だったんじゃないかな。
レゼが可愛くて可愛くて、原作ではエロいだけかと思ったのに…デンジを誘惑しただけかと思ったのに。どうしよう、私も好きになっちゃう…!
天使もレゼの過去の話も構成は原作通りなのかな?すごく綺麗にまとまってて終わった後拍手したいくらいだった。
ネタバレなしで書くの難しいな…。
まぁ、ひとまず見てほしい。
ちょっと戦闘シーンは酔うかもしれないし、照明の点滅はめちゃくちゃあるけどギャグとエロスとバトルと切なさがいい感じに織り交ぜられてて楽しかった。
あらゆるところを走り回るビームくんがバカ可愛くてとても長男とは思えなかったけどよくよく聞くと長男でそれが更に面白い。
花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」?
アニメから入ったので、アニメ分しか原作未読で我慢してて、やっと映画でレゼ編が見れて感無量!
本当にレゼちゃん美しくて可愛くて切なかった…!!
戦闘描写が素晴らしく、所々コミック調になったりと絵の遊び心も満載で後半ずぅっと戦ってるのに全く飽きませんでした!すごい!
水の描写が特に美しくて、プールのシーン最高に綺麗でした。
プールの下からライトアップするような光と水の幻想的な美しさは、FF10のあのシーンを彷彿とさせる美麗さです。
あちらは世界一純粋なキスですが、こちらは色んな意味で世界一不純(恋に落とすための手管や、女性の裸体に爆速で吸い寄せられる等)でありながら、その心の奥底にはお互いに歪な生い立ちであるからこその無知さや純情さがあるのではないかと想像する余地があり、結末を知ってから思い返すと胸が苦しくなる……本当に最高のシーンでした。
作中ずっと気になっていたのが、デンジとレゼがもらった「花」!
キーアイテムでもあるのですが、あれはなんの花なのか気になって調べてみました。
原作から調べてる人が多かったようで「コスモス」説が濃厚と
映画のレゼがもらった真っ赤な色は、チョコレートコスモスのノエルルージュに近いかな?コスモスの中でも、チョコレートコスモスには別で花言葉がついてるんですよ。
「恋の思い出」と「恋の終わり」……切ないですよね…
ちなみに白いコスモスは「純潔」や「美麗」なんですが、それを食べて吐き出すデンジwwwなんともデンジらしいくて好きです!
その後喫茶店では白いデイジーが飾られていました。
花言葉は「希望」「期待」「無邪気」
まるで喫茶店という薄膜に守られた夢のように、希望や期待や無邪気さを詰め込んだ青春
二人が出会ってほんの一週間……最後に枯れていたのがあまりに儚くて、とても良かったです。
喫茶店の花は作画がしっかりガーベラなのですが、受け取ったあの花は、本当はなんの花なのかな…パンフに書いてないかなぁ
最初のオープニングは、ポチタの可愛らしさにぜんぶ持ってかれた〜〜!!かわいい〜〜!!
暴力の悪魔と、ビームがコミカルで可愛くて大好きでした!!
ドM様いらっしゃい
 えらい気合いの入った作画に圧倒される。
 花火をバックにしたキスシーン。その後に起こる恐ろしい出来事は、原作読んでいるから知っているんだけど、あまりの情景描写ですっかりその後の事を忘れて見入ってしまう。
 16才の童貞であのシチュエーションだったら、すでに天に昇っているはず。藤本タツキは童貞をいたぶるのが上手いよね。
 それでもへこたれないデンジを見ていると勇気が湧く。
 ハイスピードで縦横無尽に移動するレゼ様を目で追いかけるのも大変。魅惑のボディに見とれていると、ボムの大音響。これは劇場で体感しないともったいない。
 あの頃の気持ちを思い出しながら、レゼ様やマキマ様にいたぶられる快感。クセになりそうでございます。
田舎のネズミが好き
空一面の花火のようにバッと華やかでグッと切な(刹那)い"あの頃、君を追いかけた(feat.シャークネード)"…夏の終わりに思いを馳せる"ひと夏の恋"的甘酸っぱくホロ苦いエモキュン爆裂"青春の一頁"を束の間駆け抜けて、出し惜しみゼロの濃密フルスロットルお祭り映画!
都会のネズミたちの中で、行き場なく場違いで"田舎のネズミ"みたいな2人が出逢ったら。共鳴する魂と甘酸っぱい初恋のピュアネスが、琴線に触れる。
頬を赤らめたレゼの登場シーン全部にザワザワドキドキしてしまう前半戦。…からの、欲求に素直でバカ正直なデンジにも"心"があると、作品内での成長がよくって、デンジのことちょっと好きになれた思春期="(本来無いはずの)青春"の1ページ。人殺しの男女逃避行モノにもなり得るという(ex.『バッドランズ/地獄の逃避行』『トゥルー・ロマンス』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』)
上田麗奈さんの名演!頬を赤らめながら心を奪うレゼと、心臓を奪うボム。そして、そのどちらでもない第三(素顔)の"彼女"…。彼女もまた実験台"どこにも行けないモルモット"として普通の子供時代を奪われ、青春時代が失われた被害者。あぁ、考えると切ないな。こんなところでもロシア言及?"なんで初めて会ったときに殺さなかったんだろう"?
「私はデンジくんと戦うのに時間をかけすぎた」ファーストバトルがラストバトル?あまりにド派手アクションなバトルシーンが続きすぎるとそれがもはや当たり前・通常運転になっていって、そこにカタルシスは薄まり無感覚になっていくという弊害みたいなものを本作では個人的に感じてしまった。中盤に"ドラマ"が無く見せ場に次ぐ見せ場という。終わってみればそれすらも戯れ合いみたいなものと思えたけど。
子供時代に見た『学校の怪談』(や『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』)みたいなひと夏の儚い恋のギュンと胸しめつけられる余韻。それを本作に求めすぎると100%機能しているかは ― 上述したような延々と続くアクションシークエンスからも ― 見ている途中は分からなかったけど、流石に最後はエモいし、何より彼女のことが(恋愛感情でなく人として)大好きになってしまう切なさ(刹那さ)。本当に時間を共有したような感覚にすらなったかも。
やっぱりMAPPAのアニメーションはスクリーン映えするクオリティ。牛尾憲輔による音楽もいいし、前半のデレデレパートから途中ホラー調にもなって、そしてあのキュンのピークからの衝撃展開の流れも効果的!花江夏樹がノリノリに演じるビームは、「ワンピース」で言えばバルトロメオ枠?うるさい2人のまさかすぎる移動方法には、爆笑してしまったサメ映画!一方で他のバディ2組もいい。特に、アキ ✕ 天使の悪魔が、本当の意味でバディになるまで。
ねぇ、都会はいいとこかい?
P.S. 初めて舞台挨拶中継回というものを観に行ったかも。声優に詳しくないけど、登壇した声優が美男美女ばっかりでビックリした。声優も演じているキャラクターにそれぞれ似ている気がした。上の世代にあたるであろう内田夕夜さんがおもしろく場を要所要所で締めてくれていた。
上田麗奈さんが、レゼの"第三の人格"について語りながら、照明の加減で上田麗奈さんの影が後ろのスクリーンに2つ映っていて、上田麗奈さん自身が3つに見えたのが話している内容とマッチして印象的だった(偶然の産物だけど奇跡的!!)。原作者の描き下ろしイラストが制服姿なのも、確かに最高すぎた!
あと、今回登壇していたわけじゃないけど昨日観た同日公開『ひゃくえむ。』の冒頭に続いて、今回は終盤に台詞があるツダケン。"ツダケンで始まり、終われる=締めれる"というモーガン・フリーマンみたいな真理を勝手に感じた(ex.『ゴールデンカムイ』『ひゃくえむ。』)。
勝手に関連作品『シャークネード』『バッドランズ/地獄の逃避行』『トゥルー・ロマンス』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『学校の怪談』『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』『あの頃、君を追いかけた』
非常に満足。楽しさと切なさいりまじる。映画館で見れてよかった
タイトル通りですが、見終わったあと、非常に高い満足感で、帰路につけました。
抽象的な感想ですが、激しいアクションや途中のコミカルさによってもたらされる楽しい感情、原作を見られてる方はご存知の通り非常に感傷的な気持ちになる切ない描写、ともに満足さに寄与する要素でした。
TV版もそうですが、スタッフの思いや技術力を感じました。特に技術力です。このクオリティを応援する意味でも劇場で見れて良かったです。
話はそれますが、映画館は映像を見ることに集中できます。
スマホや冷蔵庫のお菓子などに気を取られません。もちろん、劇場内の人のマナーの良さが鍵ですが、それにも恵まれてラッキーでした。
妻はアニメしか原作を見ていませんでしたので、展開にも衝撃を受けていました。
見終わったばかりの電車でAIに頼らず入力した感想で、とりとめもなくてすみません。。
何故こんなにつまらない!
原作の熱狂的なファンではない。
ただ原作コミックは全巻揃えて持っていて好きな作品である。
テレビアニメは非常に好きで楽しんで観ていた。
そして今回の劇場版となる。
原作は禍々しい世界観と造形美、斜め上いく展開に魅了されたし、テレビアニメではその世界観が動き躍動する歓喜がポップに表現された好シリーズだったと思っている。
そしての劇場版ということで、スクリーンの大画面での2時間前後をどう魅せてくれるかの期待を膨らませていた。
原作に忠実なことと上映時間の枠のバランスが悪いことで映画的な世界を作り出すことに失敗している。
バトルシーンも躍動感なく、繰り広げられている異常性に頼り切って、それを加速させる表現が出来ていない。
要は原作の世界観を大事にするあまり、冒険することなく無難にまとめてしまったことで高い期待を超えられない凡庸さに陥ってしまったと感じる。
ずっとレゼのことを考えてしまう。
「効果」がいかに大切か再認識
制作陣の原作の理解力・解釈力がすばらしい
最近うろうろしている原作の第2部も毎週読んでいる層です。
なんかクールだったTV編に比べて、映画編は色もこってりしていて、キャラクターも原作に近くなり(場面によっては、原作そのまま?)好感が持てました。
前半は、甘酸っぱい青春恋愛譚として良い雰囲気だったと思います。レゼの声がちょっと可愛すぎるかなと思いましたが、女性っぽい仕草で絵が動くと、こちらはこちらで合っていますね。同世代の男子なら、レゼのあの声となよやかさで一発で落ちてしまうでしょう。
後半のバトルシーンは、動きが速すぎて、ちょっと目で追いきれませんでした。2部がやや失速気味の中、MAPPAの制作陣がかなり本気で取り組んでいて、嬉しかったです。
私も原作をちゃんと読んでいたつもりでしたが、いろいろと映画独自の解釈やアニオリ場面があって、なるほどなと感心しました。レゼが謎の男を締めている時、ロシア語の歌を唱っていましたが、原作では確かに♪マークはあるものの、何かロシア語の呪文でも唱えているようで、あまり気にしていませんでした。映画では、レゼがロシア語の歌を歌い始めたことで、これがトリガーとなってソ連時代のことを思い出して、彼女の本性が現出したという解釈なんですね~、なるほど。空を飛んでいたソ連製の旧型輸送機も映画オリジナルのシーンですね。
あと驚いたのが、ロシア語の歌を唱っている時、マキマさんがコーヒーカップを揺らしながら、リズムを取っていた場面。あそこも原作にはなかったですね。“あ、マキマさんは歌を聴いているのか!”と気がついて、鳥肌が立ちました。田舎のネズミと都会のネズミの寓話を、最後にマキマさんがレゼに話し始めたことで、デンジとレゼの会話や体験を(いつものように)全部見ていた・聞いていたということは分かるわけですが、そこをきちんと絵でも表したということで、制作陣の原作理解力・解釈力に脱帽ですそもそも、謎の男がレゼを襲ったのも、マキマさんがレゼの本性を引き出すために仕掛けたんですかね?「支配の悪魔」、おそるべし。再度、原作を読んで、深掘りしたいと思います。
あと、チェンソーマンがサメの悪魔になったビームに乗った時、一瞬、ヨーロピアンな絵柄になって、原作にもなかった表現だったので、“なんでだろう?”と思ったのですが、館内で配布されたガイドブックを見て理解しました。藤本さんの「ナポレオンの絵にしたかった」という意図を汲んだんですね。原作者と意見を重ねて、この映画は作られたんだなとも思いました。
他にも細かな点で原作にはない脚色・表現(蜘蛛と蝶など)がいろいろとありましたが、チェンソーマンのファン層にも満足してもらえるすばらしい出来映えだと思いました。ただ、私の期待値が高すぎたため、申し訳ありませんが-0.5にしました。
全770件中、621~640件目を表示
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