チェンソーマン レゼ篇のレビュー・感想・評価
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音楽との親和性
米津玄師氏の楽曲が素晴らしいに尽きると思います。OPで贅沢に使われるIRIS OUT、物悲しいラストから染み入るように始まるED曲Jane Doe、そして最高に盛り上がる某所で流れるホルモンの刃渡り二億センチ、本当に楽曲が良かった。これらを美しい映像と共に大音量で視聴するだけで元が取れるレベルだと思います。
本編の物語も素晴らしく、ハイセンスで美しい圧倒的作画で繰り広げられるデンジとレゼのロマンスからのトンデモB級サメ映画バトルまでこの混沌とした感じが実にチェンソーマンという趣で心地が良かったです。スピード感と緩急の付け方が非常に卓越しており最後まで楽しく鑑賞出来ました。
隣にいた男子高校生達もMAPPAやるじゃんと絶賛していて面白かったです。若い男子に刺さる物語なのかもしれないですね。
最終目標は50億との事ですが、明らかに初動型ではなく国宝のように口コミで広まっていくタイプの作品かと思いますので更に鑑賞する方が増えれば良いなと思いました。
また観に行こうかと思います。
𝐌𝐀𝐏𝐏𝐀と劇場アニメの本気を観た🔥🌀
TVシリーズを超える作り込みで、これぞ劇場アニメと言う感じでした。特に夜の学校から公安襲撃までの臨場感と緊張感は半端なかったです。レゼ役・上田麗奈さんの演技が凄まじかったです。デンジはいつも通りで笑えました。公安がドアを閉め逃げてしまい格好悪かったです。終盤の戦闘シーンは大味に感じました。内容が濃いので、OPとED共に煩く感じました。レゼも魔女ど呼んだ、マキマさんをどうするかと言う事だと思うので、次回も楽しみです。𝐌𝐀𝐏𝐏𝐀さんはお忙しいでしょうが、ドロヘドロ2期もいつまでも待っています。マキマさんが、面白い映画は10本に1本しか無いと言いましたが、その通りだと思います。
上質な作品なのだろうけど、あまり楽しめなかった
私は原作未読でアニメ総集編から入った者です。総集編が面白かったため本作品を鑑賞するに至った次第です。
結論から申しますと、私は本作品をあまり面白いとは思えませんでした。その理由は、心に響くシーンが特になかったからです。腹立たしい敵をスカッと倒す爽快感もなければ、思わず涙が浮かぶような感動もなく、かと言って、胸が締め付けられるような憂鬱さも特に感じられませんでした。
本作品がイマイチ私に刺さらなかった具体的な要因は、以下に示す点にあると考えています。
・レゼにあまり惹かれなかった
・天使の悪魔に物語上の必要性を感じなかった
・アキ及びデンジの感情が微妙に理解できなかった
・戦闘シーンに納得感・爽快感が足りなかった
各項目について、もう少し詳細に述べます。
☆レゼにあまり惹かれなかった
この点が、私が本作品を楽しめなかった最大の理由でしょう。
序盤のレゼがデンジを籠絡しようと「気のある女」を演じているパートでは、思わずニヤけてしまうほど可愛いと感じるシーンがちらほら有りました。しかし、その後に実はデンジの心臓を奪い取るために言い寄っていたことが判明し、「目的のためにデンジの心を弄んだ嫌な女」という印象に変わりました。そのまま戦闘に突入し、特に印象は変わらず戦闘終了。
そして終盤、彼女の壮絶な生い立ちが明かされ、嘘だったはずのデンジへの思いが、真実になっていたことが仄めかされました。確かにここは彼女のことを好きになり得るシーンでしたが、私には響きませんでした。なぜなら、彼女の悲しい過去は「デンジを騙して殺そうとした(+多くの人々の命を奪った)」ことを正当化するものではなかったからです。私の解釈では、レゼは幼少期に非人道的な人体実験の材料にされていたが、その後何らかのかたちで解放され銃の悪魔の下につき現在に至る、という経歴になっています。そのため、上記の彼女が犯した悪行はあくまで自分の意思で行った(何者かに強制されたわけではない)という解釈になり、特に彼女を許す理由にはなりませんでした。
以上の理由から、最終的なレゼの印象は「可哀想な生まれだったけど普通に自業自得で死んだ人」という具合に落ち着きました。故に本作品の締めくくりは特に印象に残りませんでした。
☆天使の悪魔に物語上の必要性を感じなかった
本作品では彼の描写にそこそこの尺が割り当てられていましたが、特に見せ場のないままエンディングを迎えました。
無気力だった彼が、アキの献身に感化されてやる気を出すようになった、という成長物語だったと思いますが、それならばもっと分かりやすい活躍をしてほしかったです。言ってしまえば、今回の彼の功績はマキマのお情けによるものでした。
結論、彼にかけた尺の割に作品の面白さにほとんど貢献していませんでした。
☆アキ及びデンジの感情が微妙に理解できなかった
・アキについて
台風の悪魔に飲まれそうだった天使の悪魔を彼が捨て身で助けた後、天使の悪魔を抱き締めながらしおらしくなっていたシーンは、「いつの間にそんな情が湧いていたの?」と困惑しました。アキの中の天使の悪魔はせいぜい「親しくないけど仲間の1人」程度の存在だと思っていましたが、この場面ではまるで「大切な一個人」として接しているようでした。
このほんの少しの解釈違いにより、没入感が削がれてしまったのです。
・デンジについて
彼は物語冒頭で「俺は俺のことが好きな女を好きになっちまう」という主旨のセリフを言っていたため、レゼの好意が嘘だと分かった時点で、彼のレゼへの好意は冷めるものかと思っていました。しかし、実際はそうならなかったです。
この点に関しては、冒頭で述べていた前提条件を覆すほどに、レゼとのひと時が彼にとって特別な時間だったのだと解釈を改めることで、ひとまず飲み込みました。しかし、そこまでピンと来ていないのが本音です。
☆戦闘シーンに納得感・爽快感が足りなかった
戦闘シーンの作画は圧巻の仕上がりで、その点は素直に素晴らしいと感じました。しかし、目まぐるしく変わる戦況には理解が追いつかない場面も多かったです(常人を置き去りにするスピード感はある意味で正しいと言えますが)。
特に不満だったのは台風の悪魔を撃破するシーン。あのシーンは見栄えこそ派手でしたが、どのタイミングでどのようにして討伐できたのか明確に理解することができませんでした。また、台風の悪魔が無抵抗であっさりやられたことや、戦闘中にレゼが一切干渉してこなかったことも気になりました。以上のことから、納得感・爽快感に欠けていたように感じました。
この後のレゼとの決着シーンは、レゼを倒し切るようなもの(=爽快感を感じさせるような場面)ではなかったため、台風の悪魔のタイミングでしっかりとスカッとさせてほしかったです。
以上の理由から、私は本作品にイマイチのめり込むことができなかったのだと分析しています。作画の躍動感や、ネズミの寓話を絡めた丁寧な心理描写などから、本作品の質の高さを何となく窺えましたが、それらは私の嗜好を満たすには不十分でした。
最後に、本作品の個人的なピークは、チェンソーマンがビームを足として使うと言い出したシーンでした。バカみたいだけどどこかイケそうな気がするのが可笑しかったです。
イマイチ
原作は未読で、TVアニメシリーズと総集編しか観ていません。そのせいかもしれませんが、本作はこれまでのTVアニメとはかなりテイストが変わってしまったように感じました。
TVアニメでは、登場キャラたちの言動が常識外れで、展開も予測不能。そこにシリアスなシーンや、ちょっとエッチなシーンが絶妙なバランスで混ざり合っていました。ところが本作では、デンジの言動にあまり意外性がなく、まるで普通の高校生のようで物足りなさを感じました。
ストーリーにも無理があるように思いました。レゼとデンジの出会いは電話ボックスのシーンから始まりますが、もしレゼが最初からデンジを殺すつもりだったのなら、「たまたまデンジが雨宿りした電話ボックスのそばの喫茶店で、たまたまレゼがバイトしている」という設定は、都合が良すぎです。さらに、電話ボックスで殺さなかった理由も不明ですし、そもそも喫茶店でバイトしている必要が全くないと思います。
まあ、そのあたりは目をつぶったとしても、レゼとのイチャつきシーンにしても、バトルシーンにしても、引っ張りすぎです。内容的には本来60分ほどで収まるところを、無理に100分に引き延ばしたように思え、正直なところ退屈でした。特にバトルシーンは派手ではあるものの、似たような場面が続き、何をやっているのか分かりづらかったです。
また、先ほども触れましたが、イチャつきシーンでは「なぜレゼがさっさとデンジを殺さないのか」が腑に落ちず、ただ尺を稼いでいるようにしか見えませんでした。
私の周りでは原作を読んでいる人のほうが評価が高い傾向にあったので、原作を読んでいればもっと違った感想を持てたのかも知れません。
最後に、ラストでマキマが登場してからは、本来の『チェンソーマン』らしい雰囲気だったと思います。
ハリウッド大丈夫そ?
【ジョン・ウィック バレリーナ】のレビューでも書いたけど、もう実写の殺陣というかバトルシーンはアニメには遥かに及ばなくなってしまったんだなと。
チェンソーマンはオンエアの時も目が追いつかないバトルシーンの作画だったけど、映画になるとさらに気合いが入ってるのにきっちり状況が目で追える作画になっててとてつもなくすごい。えげつない。
あとアニメ版から思ってることだけど原作マンガのモノクロの少ない線で勢いを出す感じをフルカラー情報量てんこ盛りで再構築できるアニメ監督ってものすごい才能だなと改めて思ったし、テレビ版の中山竜監督ではなくアクションディレクターだったフリーの吉原達也監督を大抜擢したことも日本の層のぶ厚さだね。こりゃチャイナもコリアも追いつけんだろ…。
生まれた時からアニメ(と特撮)見てる世代が作ってるんだからそりゃそうか。みんなエヴァ観て憧れてこの業界入ってきてるわけだからすべての若手映像作家の生みの親は庵野さんってことだよな。他の国の文化的背景の積層量では1万6千年の日本のエンタメに追いつくのは所詮無理な話よ。
とにかく一度それをギュッと凝縮してくれた庵野さんがいてくれてよかったな。
あと低音バキバキの劇伴がカッコ良いをさらにカッコよくしてる。YMOが生み出したテクノがオーケストラより全然合うのが最近の日本のヒットアニメなんだな。本作の牛尾さんにしろ呪術廻戦とかジークアクスの照井さんにしろ怪獣8号のPAS TASTAにしろもうジョン・ウィリアムス超えてるから(あくまでも個人的意見/鬼滅が肌に合わないのは劇伴が合わないからと気づく)。
にしてもはちゃめちゃに民間人巻き込んで屍ゴロゴロにしちゃうところがチェンソーマンの凄さだな。
それではハバナイスムービー!
p.s. 蜘蛛が蝶を捕食する連続のカットインは蛇足です…
最高潮、最高頂‼️
はい、素晴らしい❗️
結局はこれに尽きる。流石MAPPA!そして流石IMAX!
徹頭徹尾、本当に最高だったのだが
先ずは序盤のマキマさんとの映画館デートの件から
大好きなマキマさんとのデートだから、と張り切る
デンジにマキマさんは「今日は夜の12時まで映画館
ハシゴするから」と言われ、ややショックを受けるデンジ
(因みに私は本当に本気でやりたい。勿論、強要はしない
けど相手が良ければ、これ以上、何も望まない)
というのは閑話休題。
そして、いざ映画が始まるとデンジは始終、退屈そうに
しながらも周りで笑ったり泣いたりしている人たちを見て心が全く動かない自分には心があるのか?と不安を抱く。
ここ、私はデンジを象徴しているシーンだと思う。
映画に出て来る人間は大抵がフィクションでありながら
観ている者によって、どの登場人物にも感情移入出来る。
それは、観ている時の自分の心境だったり環境、そして
その他諸々の事情を抱えていて自分と重なる時がある。
つまり追体験をするのである。そういう意味で、私は
映画はノンフィクションだと思っている。
それが映画の持つ力であって人間が最も
喜怒哀楽を発揮する場だとも思っている。
デンジが、そうならなかったのはチェンソーマン信者の
者は承知の如くであろうが最初から明らかに他の者と
違う境遇を過ごし、あまりにも悲惨で
歴代のジャンプ主人公と比べても他と
一線を画す存在であることに他ならない。
だからデンジは誰にも感情移入が出来なかったし
心の機微を理解する瞬間でもあったのだと思う。
ところが、そんなデンジも最後の最後にマキマさんと
二人して涙を流すという共通が、引きでこの二人だけ
映し出した時、実際、物理的にも二人しか居なかった
という点と共通しているのが、本当は他にもちらほら
人は居たんじゃないか?それでも先刻のデンジのように
退屈そうにしているから居ない者として扱ったのかな?
と想像が働いて妙に面白かった!
というシーンを映画で!然もIMAXで!観れている贅沢!
藤本タツキ先生の漫画は、この前で言うと、これまた圧巻『ルックバック』も映画化され大いなる反響を呼んだが
映画を描いた漫画『さよなら絵梨』こそ是非とも映画化
して貰いたい。ルックバックの次は、さよなら絵梨だろうと思っていたのだが、今回は今回で良かったし、まだ
されないと決まった訳ではないから心待ちにしている。
さて今作の主人公とも言うべきレゼが登場してからの
ボムであることが分かった辺りからのアクション
戦闘シーン、一連の流れは、もう凄まじい!
誰かが言っていた。映画の大半は"音"で出来ている。
IMAXならではの繊細でありながら
肌にぶつかってくるような凄絶な轟音と
MAPPAならではの高い筆致と色鮮やかな映像美が
相まって"美"と"芸"と"技"と"術"の最奥極地であった。
もう一回、否、もう何回でも観たい!
ということでチェンソーマンの最新話でも読みますか。
BOM
レゼが魅力的
原作は読んでいたものの、レゼって誰だったっけ?
あー爆弾の…なんか強かったやつね?
くらいの、原作読んで数年経った今では、
映画を見る前はそれくらいの印象しかなかったです。
しかし、観終わった後は、こんなに面白い話だったっけ!?というほど印象は変わりました。
バトルシーンは期待通りのスピード感と迫力でしたが、それより印象に残ったのは、レゼの仕草やセリフといった、レゼの魅力を伝えようとする描写や、誰もいない学校での淡いシーン、そしてそれを突如壊す来訪者のシーン等、アニメならではの演出がなされて、新鮮に観ることができました。原作の一部分というより、長編の独立したアニメ映画を見たような、綺麗にまとまった映画という感じで、見て損のない映画でした!
お洒落で切ない
お洒落でした。絵も色使いも雰囲気も音楽も。結末は思った以上に切なくて、なんとも言えない寂しい気持ちになりました。とにかく観に行って良かった!
戦闘シーンは激しくてカラフルでグロくて、なんだかもう芸術作品でした。チェンソーマンの中のデンジの表情が一瞬映りましたが、演出が熱くて良かった!
デンジ、パワー、アキ3人ともオープニングみたいにずっと仲良く過ごせたらいいのにな。
天使の悪魔も暴力の魔人も好感度あがっちゃって、この先のストーリーが辛い。。。
という点では、この映画では主要人物たちはまだ無事で良かった。
宇多田ヒカルのエンディングもエンディングって感じがして最高に良かった。
原作未読、アニメ未視聴でも楽しめると思う。
久しぶりに、昨日、今日と2日連続で映画館に行った。
今日のランチのそばに映画館があり、本当は
阿部寛さんの、俺ではない炎上を観たかったが、時間が合わなかった。
さて何を観ようとチェックをしていたら、
こちらがランチ終わってからの、ドンピシャの時間だった。
点数も高い。ただみなさまのレビューを拝見してみると、原作のファンの方が多いような感じ。まるっきりの初心者さんはあまりいない感じ。
原作者をみたら、藤本タツキさんだった。
ルックバックの方だ。
2日前にチケットを購入したので、一応、漫画サイトで1巻だけは読んでみた。
1巻だけでは何とも判断できない。
とりあえず、あまり期待値を上げないでおいた。
ランチ後、13:30スタート。
お腹いっぱい出もう眠気満載。
15分前に劇場に入った。
誰もいない。
スタートまで寝ることにした。
たぶん20分から25分は眠れたと思う。
スッキリ。
結果、初心者でも楽しめた。
ストーリー的には、感情が揺さぶられる程ではないが、キャラがとにかく良い。
これは、藤本タツキ先生のキャラが、アニメとして表現できているからではないか。
デンジ君、パワー、等など。
声優さんも、イメージに合っているのではないか。
ちなみに、沈黙の艦隊で素晴らしい演技をした、津田健次郎さんも少し出演していました。
終わって、後ろをみたら、30人程入っていた。
若者多し。平日の昼間だから当たり前か。
ちょっと東京喰種に似ていると思った
最高でした!!
普段アニメはあまり見ないけど楽しめた!
マンガ派の雑感想
アニメ未鑑賞、漫画は数年前にレゼ編一気読み、うろ覚えでの状態で鑑賞しました
当時はレゼ編が本筋から少し外れていて、全14話ほどの短さもあり、それほど印象には残っていなかったのですが――。
丁寧に映像化されると、ここまで面白くなるのですね。アニメ界には一体どこからこれほど優秀な人材が現れるのか、本当に驚嘆します。
漫画の映像化は原作の面白さが核なので続編に期待したいのですが......
今後の展開は、チェンソーマンが漫画史に残るといえるくらい出来が良いです。
レゼ編以降は素晴らしくて何度も読み返しました。
ただ、この作品はあくまで「漫画」として作られてり、その完成度があまりに高いからこそ、アニメ化はよくても、映画化はしてほしくないな、と感じています。
ですが素晴らしいクリエイター達なら、原作の感動をそのまま映像化してくれると期待しています。
日本のアニメの奥深さを再確認する映画
テレビシリーズは見ていましたが漫画は読んだことがありませんでした。テレビシリーズの延長線だと思っていましたが、ヒットしていたので観に行きました。映画は予想をはるかに超えた内容でラストシーンに涙するという、テレビシリーズでは全く想像出来ないストーリーで前半はよくある青春映画のようで退屈しますが見終わってみると全てがひとつにまとまって感動を与えます。漫画を読んでない人は見た後にYouTubeなどで解説動画を見るとさらに世界観や一つ一つの何気ないカットの意味が分かってさらに映画の深みがましてまた観に行きたくなるのでオススメです。日本の漫画やアニメがなぜ世界中で評価が高いのか分からせてくれる映画です。
JANE DOEが感動的すぎてダメ。
原作漫画、アニメ本編鑑賞済み。
映画そのものは良かったです。
ただ劇中歌であるJANE DOEが藤本タツキが描いたレゼ編の世界観と解釈不一致な気がしました。
劇中でデンジとマキマが映画館デートをする中でマキマが映画に対する批評として「こっちを無理やり泣かせようとしてくる感じが嫌だった」
と発言し、最後に見た映画のなんてことないシーンで二人共々涙をするシーンがあったと思います。
こういった思想が見えてくる作品の中で、
最後にあそこまで感動的でダイナミクスの効いた曲が大音量で流れてしまうのはもの凄く矛盾に感じてしまいました。
涙を誘うなら自然な形にして欲しかったです。
原作を忠実に映像化しただけの凡庸な出来
せいぜい原作レベルの面白さしかなかった。
原作を超える衝撃や感動を与えてはくれなかった。
原作自体が人生を変えるレベルのクオリティに至っていないのだから、この映画は人生を変える一本にはなり得ない。
アニメ1期(アニメ版)の監督は、これを良しとせずチェンソーマンにしか出せない魅力を以て唯一無二の作品に仕上げようと奮闘していたように思う。
それには良い点も悪い点もあったが、間違いなく従来のアニメの枠を超えようとする気概があった。映画はそういったものすべてを失って凡庸な作品となった印象である。
凡庸といえる箇所として大きなところは、変わり映えしない戦闘描写、雰囲気だけの浅い心情描写だろうか。
■戦闘描写に関して、当時の原作としては戦闘描写に目新しさがあった。アニメ1期ではその目新しさをアニメの文脈で再解釈して映像化できていた。一方で映画(レゼ篇)の戦闘描写は凡庸そのものでただ作画クオリティが高いだけの陳腐なものだった。
■心情描写に関して、元々原作はこのあたりを簡略することで早いテンポ感を実現している。さらに一歩踏み込むと、漫画でしか実現できないテンポと怒涛の展開によって、心情描写は薄くとも読者の心を動かすに至っているのではないかと思う。アニメで同じアプローチを取ることは難しく、この問題に真っ向から取り組んだのがアニメ1期である。うまくいかなかったのは残念だが、映画(レゼ篇)ははなっからこの問題を放棄したような印象である。
自身の作品に責任や信念を持たないのは、原作遵守と考えれば立派だし、もしかするとあるべき姿ですらあるのかもしれないが、一人のクリエイターとしてはどうなのだろうか。
本当は星1をつけてやりたい。
数年前に原作読破して今回映画を見ました。
年間100本以上映画を見ていますが、
正直星1をつけてやりたいです。
なぜならキャラの緻密な心情の動きや作画が完璧すぎるので、そこにリアリティが生まれています。
こんな女性存在しないのに、何故か劇場の2時間でレゼというキャラクターにものすごく愛着が湧いてしまいました。
漫画ではそこまでの感情は湧きませんでした。
これこそ制作陣営の凄さなんでしょう。
鬼滅の刃を引き合いに出しますが、正直猗窩座襲来は本当に良かったですが何故だか感動はありませんでした。死に至るまでのキャラの深堀が浅かったと思います。(そもそも原作が短いので仕方ないですが)
本作はそういう意味で言うと恋愛映画、短編小説の様にレぜという1人のキャラを際立たせています。
だからこそこの映画を見終わったあとに来る虚無感、トラウマが植え付けられています。
もしラストでデンジに会えていたらと思ってしまうし、頭の中で宇多田ヒカルの曲が流れます。
感傷的な人からしたら正直ホラーレベルのトラウマかもしれないです。
これからのチェンソーマンは更に絶望の連続ですが、楽しみでもあり観たくない気持ちでいっぱいです。制作お疲れ様でした!(複雑な気持ちでいっぱい)
全853件中、381~400件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。






