「世界観は好きなのですが、、、」チェンソーマン　レゼ篇　巽さんの映画レビュー（感想・評価）

大人になると若い頃に感じえたものが感じ取れなくなるのも事実　この作品を観るべき時が今ではなかったと言う事でしょう。大人になって感じ取れる別の琴線に触れることのできる作品もあると思います。

表面的にはあなたの感想が正しいです。
自分も当初、「ふーん、そういう作品か〜」と思い途中離脱しました。

しかし、見方を変えて深く作品を理解すると、まるで別の作品に見えてくるんですよ。それで登場人物の心理に自分を重ねて共感するのです。すると、これまで味わった事の無い新しい体験が出来ます。

この作品は俯瞰して理解する作品ではなく、中に入り込んで疑似体験をしながら物語を楽しむ、体験型のエンタメなのです。お化け屋敷みたいなものですよ。

作者の藤本タツキ氏が作る作品はだいたいこの体験型なので、このアトラクションに乗車するかしないかで評価は極端に分かれると思います。

それと、この作品が「傑作！」と言われるのはこの映画の後から〜第1部完までの部分であり、レゼ篇ではありません。
今後アニメでそこが描かれたらまた見ていただけたらな、と思います。