「アニメ戦闘描写の到達点──チェンソーマン レゼ編を観て」チェンソーマン レゼ篇 ごまさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ戦闘描写の到達点──チェンソーマン レゼ編を観て
チェンソーマンの原作は読んでいましたが、アニメは未視聴。
しかも原作を読んだのも1年以上前で、内容はすっかり忘れていました。
映画を観る前に復習しようかとも思いましたが、時間がなく断念。
そのままの状態で劇場へ向かいました。
そして映画が始まってすぐ、自分でも驚きました。
主人公がどんな立ち位置だったかも思い出せず、
登場人物のキャラクターもまったく覚えていない。
でも、そんな状態でもまったく問題ありませんでした。
映画は、過去のストーリーの説明は最小限。
レゼ編は、レゼとの物語にフォーカスして完結しており、
初見でも十分に楽しめる構成になっています。
そして何より、そんなストーリーのことを忘れてしまうほど圧倒されたのが、
戦闘シーンです。
振り返ると、アニメにおける戦闘描写は
『鬼滅の刃』で進化し、
『呪術廻戦』でさらに昇華され、
この『チェンソーマン』でついに到達したのではないかと思います。
戦闘シーンの迫力は、まさに圧巻でした。
チェンソーの音、キャラクターの動き、画面の演出すべてが、
ただのアニメーションを超えて、まるで芸術作品のように感じられました。
一瞬一瞬が緊張感に満ちていて、スクリーンから目が離せません。
そして、何より印象的だったのは、映像と音楽の融合です。
静と動のバランスが絶妙で、激しいシーンの中にも美しさがありました。
まるで映像詩のような感覚すら覚えます。
原作を忘れていても、アニメを見ていなくても、まったく問題ありませんでした。
むしろ、まっさらな状態で観たことで、純粋に映像と
物語を楽しむことができた気がします。
映画を観終わった後は、しばらく余韻が残り、
「もう一度原作を読み返したい」、「アニメを全話見たい」
と思わせてくれるような、そんな作品でした。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
