「イマイチ」チェンソーマン レゼ篇 aliasさんの映画レビュー(感想・評価)
イマイチ
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原作は未読で、TVアニメシリーズと総集編しか観ていません。そのせいかもしれませんが、本作はこれまでのTVアニメとはかなりテイストが変わってしまったように感じました。
TVアニメでは、登場キャラたちの言動が常識外れで、展開も予測不能。そこにシリアスなシーンや、ちょっとエッチなシーンが絶妙なバランスで混ざり合っていました。ところが本作では、デンジの言動にあまり意外性がなく、まるで普通の高校生のようで物足りなさを感じました。
ストーリーにも無理があるように思いました。レゼとデンジの出会いは電話ボックスのシーンから始まりますが、もしレゼが最初からデンジを殺すつもりだったのなら、「たまたまデンジが雨宿りした電話ボックスのそばの喫茶店で、たまたまレゼがバイトしている」という設定は、都合が良すぎです。さらに、電話ボックスで殺さなかった理由も不明ですし、そもそも喫茶店でバイトしている必要が全くないと思います。
まあ、そのあたりは目をつぶったとしても、レゼとのイチャつきシーンにしても、バトルシーンにしても、引っ張りすぎです。内容的には本来60分ほどで収まるところを、無理に100分に引き延ばしたように思え、正直なところ退屈でした。特にバトルシーンは派手ではあるものの、似たような場面が続き、何をやっているのか分かりづらかったです。
また、先ほども触れましたが、イチャつきシーンでは「なぜレゼがさっさとデンジを殺さないのか」が腑に落ちず、ただ尺を稼いでいるようにしか見えませんでした。
強いて言えば、ラストでマキマが登場してからは、本来の『チェンソーマン』らしい雰囲気だったと思います。
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