「とても良かった」チェンソーマン レゼ篇 Popnducksさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良かった
2回鑑賞しました。
1回目、前半長ぇ…レゼの演技過剰でない?ぶりっ子すぎるでしょ、引くわ。。。学校シーンとか眠い、チェンソーに青春とか求めてないんだわ、血をみせろ!!からの後半戦闘シーンで一気に目が覚める。
そう、このめちゃくちゃな混沌が見たかった!!
「ボムだ!!」でビームが好きになる、「だって、ごめんな!」で暴力の魔人を忘れられなくなる。
この後、ビームを更に好きになるんだけど一先ず置いといて、首のピンを抜き、可愛らしいお顔を吹っ飛ばして変身するボムが最高にカッコいい!
指パッチンと爆発の相性良すぎ。中学の頃なら間違いなくハマってた。今はいい歳なので指の脂少なく擦れるだけ。
劇場音響と爆弾音がマッチしすぎて、これだけで映画館で見る価値がある。
爆音だけだとお腹いっぱいになっちゃうけど、いい具合に台風の悪魔が暴風と「ボム様!」の心地よいアクセントを加えてどんどんグチャグチャになっていく。
良いよ。。。言うことなし、完璧。原作の空白を映像できちんと補完してくれる。
スピード感、映像の迫力、デンジとビームのバディコンビ、30分前の自分へ、眠いとかほざいてんじゃねー。この先のドンぱちは劇場でご鑑賞下さい。
レゼに戻って、海辺のシーン。嘘だろ、何でこんなに情緒的に描けるの。
原作をあまり覚えていなかったので、このまま新幹線でどこかに逃げるんだっけ?と思ってたら、約束の場所へ向かうレゼ。
足下にネズミが這う、なんか不吉だなぁと思ってたらいっぱい集まってきた!
ネズミに埋もれた中から刺客でも現れるのかな?と思ってたら、マキマさんですか。。。
鼠を好きな方や愛着を持っている方にはごめんなさい。
自分にはネズミは不衛生の象徴ですが、マキマの美貌との対比にハッとさせられる。
このシーンでしっかり心を掴まれる。
重い扉を開けて、少しずつ原作を思い出してくる。
そうだった。あっけなかったね、そういえば。
今際の際に一言。
どうせ「好きだった」とかでしょ、と思ってたら初めてレゼという人物の血の通った言葉を聞く。
ビルの上で天使の悪魔が呟いた言葉に、塗り薬にもならんなぁと思いつつ、宇多田ヒカルの声が劇場に響いてEND。パワーちゃんのおバカさにホッとする自分がいました。
1回目の感想を5行くらいにするつもりでしたが、長すぎましたね。ごめんなさい。
語り残したことは多いが、なんてナウ⚪︎カをパクりつつ、2回目は下記の通りです。
2回目はEDの宇多田ヒカルが聴きたくて、再度、劇場に突撃。
前半シーン、あれ?前回より退屈じゃない!寧ろ、しっとりとして良いシーンじゃない!
おいおい、デンジくん、君はどんだけなんだ。でも、なんか純愛で良いじゃない!
180度、見方が変わる。
レゼの媚び媚びに動じなくなる。
皆の言う通り、これはこれでありだな!上田麗奈、最高!
プールのシーンもすっごくいいじゃない!音楽と蜘蛛の捕食が相まって、悪い予感するじゃない!裸のプール、最高!
1回目を見ているので悪い予感なんて知らないふりしましたが、殺人鬼と対面するんですね。
殺人鬼を前に顔がピクつくレゼ。慄く自分。どういう感情なの。怒なの?
首の絞め方がプロじゃないですか。蝋人形の様なお顔が非常に怖い。
感情の整理がつかないまま、夏祭りへ。1回観ているはずなのになぁ。。。こんなに揺さぶられるはずないのに。。。
サクッといきます。デンジくんの舌が噛みちぎられて、血まみれからの「ボムだ!」
いただきました、2回目。ビームが愛おしくなる。そんなに◯次郎っぽいかな?
首のピンを抜くシーンは何度見てもカッコいい。
退魔ニ課の訓練施設に逃げ込むデンジとビーム。ノモさんは自分が死ぬだろうことを分かってたのかなぁ。。。複雑な気持ちになる。
ボムさん登場して、首のピンを引き抜く。顔を潰さないことも出来るんですねと思ってたら
、頭無くても動けるの!しかも頭爆弾になる。よく見るとちょっとグロいな、これ。
そして、胴体走ってきます。ノモさんに取り付いて、こっちも自爆。
ノモさん、ごめんなさい。ここの爆発シーン、カッコいいんですわ。訓練施設が爆風と爆炎で燃え盛るところが綺麗。
ボムとチェンソーの削り合いは本当にエンタメしてる。ボムの爆発音が何度見ても聞いても劇場にハマっている。爆音上映があったら、是非観たい。
チェンソー、ボム、ビーム、台風で、もみくちゃになりながら、ボムとチェンソーが海に沈む。プールのシーンとこう重なるのか。
海底はとても静か。このまま、二人で沈んでいても良かったのでは?
心無しか、ボムがデンジに心を預けているように見えた。
海辺の3人、陽の光は暖かいよね。暗闇にしか光は灯らない。
デンジって憎めない奴だなぁと思う。
女の嘘にショック受けても優しく出来る。自分は応援したくなる。
ニャーコにバイバイ、デンジのちょっとした仕草がとてもいい。
花火が見える丘で一緒に逃げようと言ったのは本心だったか。
心臓を持ち去るための嘘だと思ってた。
音楽が心に染みてくる。あぁ、その路地に入ってはダメ。。。
ネズミの群れから出てくるのは、もはや名前を呼んではいけないあの人。
天使さん、あなたいい仕事しますね。的確ですよ、何もかも。
最後の言葉はもう知ってるからね、何てことは無いですよ。
と思ってたら、思わず涙腺が緩んでしまった。
そう言えば2回目を見ようと思ったのはEDを聞きたいのもあったけど、もう一度、この言葉を聞きたいからだった。
と、思うほどに今年観た映画の中で最高に素晴らしい映画でした。
少年漫画の筈ですが、妙に大人っぽさがあり、爆発があり、それらが破綻せず混じり合って成立している不思議な映画です。
本当に不思議です。1回目を観終わった時、2回目を観ようなんて思いもしませんでした。
デンジの素直さ、音楽、ボム、レゼの最後の言葉、たったこれだけの要素が劇場に足を運ぶ原動力となりました。
自慢でも何でもなくて、世間受けはしない作品だと思いますが、自分はとても好きな作品です。
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