「笑いあり涙あり爆発あり」チェンソーマン レゼ篇 トビーさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いあり涙あり爆発あり
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親の借金返済のため幼少期からヤクザに利用された挙句殺された少年「デンジ」が、相棒のチェンソーの悪魔「ポチタ」と契約し、「チェンソーマン」として蘇り、公安のデビルハンターとして悪魔と戦うダークファンタジー作品の劇場版です。
チェンソーマンは原作コミックとアニメのBDを全巻揃えるぐらい好きな作品ですので、この度の映画も楽しみにしていました。レゼに関するエピソードは、劇場版の正式発表以前から映画向きな構成だと思っておりましたが、今回のそれは私の期待と想像を遥かに凌駕する出来栄えでした。
ストーリーは概ね原作通りで、映画館の大スクリーンでデンジ達が見れただけでも満足ですが、そこにレゼが加わったとなればもう言うことはありません(単純人間)
レゼはデンジの心臓を入手するためにソ連が送りこんだ刺客な訳ですが、孤児であった頃から戦闘マシーンとして訓練された彼女は、当然学校で教育なんか受けた訳もない。彼女は自身と似たような境遇にあったデンジを懐柔しようと接触している内に自然と彼に惹かれており、任務に失敗した後はマキマの存在を知っていながらも、デンジと共に逃亡する道を選ぶほどの恋心を抱いた訳です。
結局、デンジが知る由もないままレゼは人生の最期を迎えるわけですが、こうした叶わぬ恋の物語は「タイタニック」や「ローマの休日」などの数多くの名作にも通じる普遍性を帯びており、悲劇的でありながらも鮮烈な恋の一幕として描かれることで、単なるバトル漫画の映画化に留まらず、青春映画や恋愛映画としての余韻をも残していました。
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