「チェーンソーマンの映画化として過不足なし」チェンソーマン レゼ篇 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
チェーンソーマンの映画化として過不足なし
とてもいい映画だった。
レゼ編は殺伐とした物語の中で、デンジが心を通わせる女の子が登場する切ない話だ。レゼは可愛い。
ストーリー的には原作をしっかり踏襲しており、批判する人の気持ちがわからない。
突然現れるレゼという少女は、あっという間にデンジの心に入り込む。この描写が「男の子」達に刺さる。
表情や仕草、会話、かつて少年だった大人には「こうあって欲しい」に満ちており、プールシーンも80年代に見られた「バタアシ金魚」や「台風クラブ」のような青春のテイスト。この頃は夜の学校に忍び込むのは定番だった(現実には無理)
突然始まるバトルも、青春シーンの伏線があるから、容赦のないバイオレンスであっても、どことなく湿っぽい。
しかし、レゼ強すぎるだろ。誰も勝てそうな気がしない。なにせ、自分の首を自分で切って(爆発)、爆弾として投げるって無茶苦茶。どこに弱点あるのさ。これは原作読んだ時も感じた。
結局、デンジの思いが打ち倒したように見えた。
エンドロール後のドラマはさらに切ない。軽いテイストでベタ展開だけど、原作読んでいても切ない。倒す時は全力でも、結局好きだったから復活させ、最初の喫茶店で再会をデンジから約束する。そこに駆けつけるレゼ。そして…70年代のフォークか?
しかしマキマさんは何者?
エンタメ映画としてスケール、スピード、音響全てで満足できる作品と思いました。
最後の歌も特に良かった。知らないでクレジットを見ると宇多田ヒカルと米津玄師とある。今年観た映画では「国宝」と並んで映画のエンディング曲として最も秀逸と言えると思う。
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