劇場公開日 2025年9月19日

「『残念』の一言に尽きる。」チェンソーマン レゼ篇 しょうさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5 『残念』の一言に尽きる。

2025年9月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

斬新

チェンソーマンのレゼ篇を映画で観てきたが、正直なところ期待していたほど楽しめなかった。大きな理由としては、物語の盛り上がりとラストの落差が大きすぎて、観終わった時に妙な虚無感が残ってしまったからだ。確かに作中の戦闘シーンは圧倒的な迫力で、アニメーションとしての完成度も高く、チェンソーマンらしいド派手なアクションが存分に堪能できた。しかしその一方で、ラストは驚くほどあっけなく終わってしまい、観客を置き去りにするような淡白さを感じた。せっかく積み重ねてきた戦いの緊張感が、一瞬で霧散してしまったように思う。
また、前半部分についても退屈さが否めなかった。特にどうでもいいようなシーンが続き、テンポが緩慢で眠気を誘ってしまった。原作を読んでいるからこそ展開を知っているというのも理由の一つかもしれないが、それを差し引いても「もっと緊張感を持たせられたのでは」と感じた。もちろん全てが悪かったわけではない。戦闘シーンの描写はさすがで、映像表現における迫力と臨場感は大きな見どころだったし、主題歌も作品の雰囲気を彩り、映画館の音響で聴くと格別だった。
ただ、鑑賞後に他の人のレビューを見てみると、レゼのキャラクターを「エロい」とか「可愛い」といった視点ばかりで語っている感想が多く、正直拍子抜けした。作品の肝心な部分、特にバトルや物語のテーマについてあまり触れられていないのが残念に思えた。総じて、自分にとっては物足りない出来だったが、部分的に光る要素は確かにあった映画だった。

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しょう
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