「都会のネズミでよかったと思えたレゼ」チェンソーマン レゼ篇 ふーさんの映画レビュー(感想・評価)
都会のネズミでよかったと思えたレゼ
背景構図セリフ配色などによる伏線は、多分多くの人が書いているので触れませんが、感想や思った事をメモとして箇条書きします。
●戦闘前の車上で対面するシーンで、レぜはマキマの名を聞いてデンジと一緒に逃げるのがとても難しい事を悟っていました。
最後新幹線に乗るところ、もしかしたら一人だったら逃げられたのか、あるいはそれも無理だったのか分かりませんが、逃げられるにせよ、逃げられないにせよ、向かったのはデンジの元でした。
向かえばマキマが来ることは分かっていて、それでも向かったというのが切ないです。
そして喫茶店の中で、デンジが座っている背中を見れて、きっと内心とても嬉しかったのではないかと想像しました。
●二人の恋は、こう言う形でした成立し得なかった。
レぜに所謂ところの恋心があるかは分かりませんが、レぜが恋に似たような感情を覚え、任務以外の事を優先させようとしたは、きっとデンジだけだったのでしょう。
●都会のネズミでよかったと思えたレゼ
田舎のネズミの方がいいとレぜは言いました。これまでに殺し、殺されそうになり、様々に危険な目にあった経験からでしょう。
でも都会のネズミでなければ、きっとデンジとは会えなかった。
ずっと田舎のネズミがいいと思っていたレぜが、都会のネズミでよかったと思えたのなら、一概にバッドエンドだとは言えないと思いました。
●マキマの話になりますが、残酷なような良心とも言えるような、と思いました。
レぜに対し、デンジの姿を見せずに消すこともできたでしょうが、見える場所で消しています。決してデンジを連れて行かせないが、思わせぶりなところまでは泳がせる。
良心というとより、さすが支配的行動の現れなのかもしれません。
●レぜとマキマが言う、田舎のネズミ派というのは根本から意味が違います。
レぜは田舎のネズミになりたい、ですがマキマは田舎のネズミが好きと言っています。
観点がそもそも違いますね。
原作を見てたら不思議ではないですが、マキマがデンジとレぜの会話を知っているのもこの映画だけ見ていると恐いですね。
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