「キング作品の中でも映画化の難しい原作の残念な失敗作」スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)
キング作品の中でも映画化の難しい原作の残念な失敗作
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他作品のレビューでも書いたのだが、キングは文章が天才的に巧みで、どんなに無茶苦茶な設定でも読者を引きずり込んでしまう魔力を持っている。だが、その文章の魔術は映画に引き継がれる訳はないので、彼の作品の映画化には独特の難しさが伴うのだと思う。
本作などその典型で、トウモロコシ畑の影響で町の子供たちがいっせいに大人に反乱を起こして、次々に殺しまくっていくというストーリーには、リアリティのカケラもなく、したがってまったく怖くないのであるw
だから、子供たちの誰がリーダーで、どんな大人にどんな殺し方をしても、は~wという苦笑しか出て来ない。ここはもっと、子供たちが異常性を発揮する端緒とか、それを増幅させていく経過を念入りに描けばよかったのにと思うが、そもそも映画化すべきではないのでは、という気もする。
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