劇場公開日 2024年7月12日

「王騎将軍の帰還」キングダム 大将軍の帰還 mvlvさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0王騎将軍の帰還

2024年7月17日
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鑑賞方法:映画館

漫画・アニメでは描ききれない戦場の雰囲気を、映画ならではの表現や音、人物の表情や血と汗そして大群が巻き起こす砂煙がこれでもかと演出する。ただし、音量で感動を煽るのは程々にしていただけると嬉しいです。

ストーリーは先行する媒体で知られているとおり、王騎将軍と龐煖(ほうけん)の因縁と一騎討ちを主軸にその周辺での出来事が合戦の推移とともに語られる。

前作から続く形で物語は再開した訳であるが、さっそく龐煖と対峙する飛信隊の戦いで、その凄まじい映像に引き込まれ、これをみられただけでも映画館まで観に来たかいがあったと感じるほどの迫力があった。

そして今作の主役の2人、武を極めし武神たる龐煖と軍人の頂点に立つ将軍の中の将軍、大将軍の王騎。ともに異なる武の頂きに立つ者同士、通じる物がありそうでまるで両極の存在。どちらも辛く険しい道の先に辿り着いた境地ではあるが、やはり憧れるのは王騎の道である。どこまで突き詰めても自己満足にしかならないであろう龐煖の武と、双肩にかかる期待と責任の重みを感じつつ、常にそれに応え続けてきた王騎の武。その王騎に対する尊敬と畏敬の念はスクリーンの先に拱手を送りたいほどであった。

印象的なシーンは多々あったのだが、キリがなくなってしまうので、私からは動画配信を待つのでは無く、とにかく映画館に観に行った方がいいとだけ言いたい。

今回は普通の映画館で観たがIMAXやDolbyで無くとも十分に楽しむことができた。もちろんそういった設備による効果は凄いのだろうが、正直、この作品はそういった効果を活用しつつも、そうではない部分で観るものに感動を与える要素が満載であったと思う。

mvlv