「王騎の思いは矛とともに信へ!」キングダム 大将軍の帰還 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
王騎の思いは矛とともに信へ!
中国の春秋戦国時代を描く大ヒット映画「キングダム」のシリーズ第4弾。もちろん期待を高めて公開初日に鑑賞してきました。行きつけの劇場は、7スクリーンフル稼働で1日25回上映という力の入れようですが、その理由もわかる、満足度の高い仕上がりとなっています。
ストーリーは、馬陽の戦いで敵国・趙の武将を討ち取り浮かれていたところに突如現れた趙の総大将・龐煖によって、多くの犠牲者を出した秦国・飛信隊の信たちは、総大将・王騎と合流して改めて趙の大軍と対峙することになるが、そこには天才軍師・李牧の巧妙な罠が仕掛けられており、全軍が窮地に追い込まれる中、王騎は龐煖との因縁の戦いに挑むというもの。
前作の内容を忘れかけていたのですが、冒頭のダイジェストで軽く振り返ってくれたおかげで、ここまでの流れを思い出し、開幕早々のアクションで一気に引き込まれました。とはいえ前作から完全に地続きの展開なので、少なくとも前作だけは先に観ておいたほうがいいでしょう。
そんな冒頭のアクションですが、これまで同様、信の闘志あふれる攻撃と身のこなし、羌瘣の息つく間もないアクロバティックな連続攻撃を、迫力のワイヤーアクションでしっかりと魅せてくれます。そして、その全てを驚異的な力で弾き返す龐煖!まさに武神としての圧倒的な存在感が強く印象づけられます。しかし、その絶望的なまでの強さを前にしても、傷ついた信のために怯まず守りを固め、己の命を賭して活路を見出す飛信隊の姿が熱いです。
その後、王騎と合流して今度はいよいよ大軍同士のぶつかり合い。相変わらずおびただしい数の兵士が激突する戦場の迫力がたまりません。もちろんCGが多用されていると思われますが、相当な数のエキストラも動員されていると思われ、もはや本物の戦場にしか見えない映像表現がすばらしいです。そんな大舞台の中で繰り広げられる王騎VS龐煖の戦いは、本作最大の見どころと言えます。いつも不敵な笑みを浮かべる王騎が、この一戦だけは超本気モード!そして明かされる龐煖との因縁!序盤で描かれた信や羌瘣とは次元が違う、大将軍同士の一騎打ち、その戦いざまがまさに圧巻!本作の主役は間違いなく王騎であり、すべてが彼へのはなむけであるように感じます。
終盤、龐煖に敗れた王騎を連れて決死の離脱を試みる部下の姿を見て、李牧が王騎の将としての器の大きさを評します。図らずも、これは序盤で見せた飛信隊のそれと同じで、信が王騎のような大将軍へと成長することを予感させます。馬上で旅立つ王騎の姿とともに、王騎の矛と思いをしかと受け継ぐ信の姿が目に焼きつきます。
主演は山崎賢人さんですが、実質的には大沢たかおさんと言っても過言ではないでしょう。圧倒的な存在感でシリーズを引っ張り、本作でも渾身の演技を披露しています。その因縁の相手を吉川晃司さんが、こちらも唯一無二の演技で魅せてくれます。この二人が本作最大の立役者でしょう。脇を固めるのは、清野菜名さん、吉沢亮さん、橋本環奈さん、長澤まさみさん、小栗旬さん、要潤さん、新木優子さん、山本耕史さん、平山祐介さん、草刈正雄さん、玉木宏さん、岡山天音さん、三浦貴大さん、高嶋政宏さんら豪華すぎる面々。
こんにちは~。
25回上演ですか
凄いですね。
翔んで埼玉がそれくらいでした。
吉川晃司さんも素晴らしかったですが、俳優さんのイメージがなくて。
モニカのイメージしかない…
おはようございます。
おじゃるさんのレビューに涙
( ; ; )
軍師としての才も、李牧に劣る事はなかった!
武神のほうけんよりも強かった!
そしてどんな大将軍よりも皆の信頼が厚かった王騎将軍!
前3作はこの「大将軍の帰還」を描くためのプロローグでした。
まさに"はなむけ"でしたね!
続編を期待していますが王騎将軍のいないキングダムなんて寂しすぎます。信より王騎将軍が好きすぎます( ; ; )