「Sweaty Smell」カーリングの神様 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Sweaty Smell
カーリングを主題にした映画というのは珍しく、オリンピックでの様子しか目にして来なかったので、学生競技としてのカーリングって面白そうだなと思ったところに試写会のハガキが来たのでありがたく鑑賞。
映画内でのカーリングは役者陣が実際にやったものを採用しているので、素人目でも難しいんだろうなという技を成功したり、そもそも氷上を歩くことの難しさだったりをやってくれるので主役4人含め本当に凄いなと感心しまくりでした。
真ん中にストーンを持って行ったり、相手チームのストーンを2枚抜きしたりと高度な技をめっちゃ練習して成功させたんだろうなと思うと胸が熱くなりました。
ざっくりと説明して練習と試合に行くので細かなルールが分からない事もありましたが、これをきっかけにカーリングとはなんぞやというのを細かく知れるんではないかなと思えたので結果オーライです。
ストーリーとしては100分の尺に収めるにはぎゅうぎゅう詰めだったなというのが最終的な印象です。
町おこしのために小学校の頃に組んでいたカーリングチームを再結成→1人は他のチームに移ってる→転校生を勧誘して練習と本番とトントン拍子に話は進んでいくので、1クールのドラマとかでじっくりやってくれたらなぁと思うところが結構多く、そのドラマもご都合的&1人の子が不憫なくらい強く当たられていたりと登場人物の魅力もイマイチな気がしたのは残念でした。
今作の最大の欠点はエンドロールだと思います。
STU48が主題歌を務めている(中部地方なのにSKEじゃないんだとは思いつつ)のは良いんですが、エンドロールが終わった後にSTUのライブ映像を流してしまったのはいくらなんでも悪手すぎないかなと思ってしまいました。
「カーリングの神様」という作品を観に来たのであって、STUのライブ映像を観に来たわけではないのにこれはちょっとなぁ…試写ならまだしも本公開されてお金を払って観るとなるとこれは映画本編を台無しにしてしまう気がしてガックリしました。
タイトルのカーリングの神様のタイトル回収的な部分も唐突すぎて、頭の中が一瞬真っ白になりましたが登場人物はそれをスッと受け入れてるのがこれまたなんとも言えない感情を生んでしまいました。
試写会の環境…というか民度が終わりすぎてたのはかなり萎えました。
思った感想を何でもかんでも口に出すおじさんが後ろ斜めにいて集中できなかったし、横と右前の人がスマホをチカチカつけるし、しょっちゅう出入りする人も多かったし、エンドロールに突入した途端喋り出したりと、年齢層高めだったのもあったんだと思うんですが静かに映画を観ようって気にならないのかなーとムカムカさせられました。
いやーほんとやれるもんなら全員蹴飛ばしたいんですけどねぇ。
期待はしていたんですがそこまで…。
ただカーリングへの興味とやってみたさは出てきたのでそこで五分五分かなーと思って納得することにしました。
鑑賞日 10/30 (試写会にて)
鑑賞時間 18:30〜20:09
座席 P-5