侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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時代劇への愛が紡ぐSF
エンドロールで追悼されていた「日本一の斬られ役」東映太秦撮影所の福本清三さんや、時代劇が盛んだった頃の撮影所のイメージがあちらこちらに散りばめられていて、監督の、福本さんや太秦や時代劇さらには映画作りそのものへの深い愛情を感じる温かい作品だった。
福本さんの生前の様子をテレビ番組で見たことがあるが、佇まいといい気持ちの持ちかたといい、普段が仮の姿で本当は武士⁈みたいな方だったので、この映画みたいなことだって信じられないこともなく(‼︎笑)、ハラハラ、ドキドキ、ゲラゲラ、ほっこり、しんみり(順不同)と楽しく観た。そして、私的にはるろ剣からの、時代劇作品よ永遠に!との思いを強くした。
主演の二人を始めキャストさんたちも皆味わい深くてよかった。
ふざけるな!
何だこれ!めちゃくちゃ面白いじゃねぇか!
本当に申し訳ない、低予算自主制作、第二のカメ止とかいう宣伝や口コミに騙されて「じゃぁ配信待ちで良いか…」と思っていたところ都合がつき劇場へ。斜に構えていた自分が馬鹿だった。
タイムリープものとしての辻褄の合わなさ、脚本ありきな登場人物のアホさはあるけれど、笑って!泣いた!それだけで良い。
ツッコミも入れたいけど…今日がその日ではない!
ハリウッドアクションには決して出せない凄味
個人評価:4.2
時代劇愛に溢れる、大変胸をうつ作品だ。
山口馬木也の眼力に終始飲み込まれ、この役者の虜になってしまう。
殺陣が凄まじく、時代劇シーンで手に汗握ったのは初めてだ。ハリウッドアクションには決して出せない凄味があった。
わかりやすい物語だが、決してタイムスリップのテンプレだけではない、魂がこもった脚本と感じた。最後には涙が込み上げ、サムライの生き様と、時代劇愛を見事に描いていた。
「信じたい」【12月19日追記】
【12月19日レビュー追記】
「嘘」の無い映画です。
映画にまつわる「嘘」について考えさせられた年に、★5を付けた映画でした。
12月19日、地元の映画館の上映が終わりました。8月17日の池袋単館封切から18週、9月13日の全国拡大公開から14週、まだまだロングラン上映は続きます。
安田監督の「ロングランはうれしいけど、一興行が終わらないと一銭も入ってこない」、舞台挨拶での笑顔のコメントです。
10月5日の応援舞台挨拶付き上映を、神タイミングで鑑賞できました。映画の上映時間よりも、登壇者と満席の観客のトーク&お見送りの時間の方が長くて、楽しくて尊い体験でした。
※公式Xやネットニュースに上がっていないエピソードを思い出したら、後日また追記します。
安田監督が池袋シネマ・ロサで、映画チラシを自ら手渡ししていた話で思い出したのは、昨年公開の『BLUE GIANT』です。『侍タイ』と同じく、上映週を重ねるごとにランキングが上がっていった映画です。
主演の声優を担当した山田裕貴さんが、多忙なスケジュールの合間に何度も映画館に足を運んで鑑賞していました。動員が少ない劇場で、「この映画を観てもらいたい、自分でチラシ配りをしたい」と言って止められていました。
『BLUE GIANT』は、作品の舞台のモデルとなったジャズの聖地「Blue Note TOKYO」を、1日限りで映画仕様の「So Blue」に改装してライブ演奏付き上映、作品の登場人物の夢を現実でも叶えた映画でした。
『侍タイ』現象は、どこまで続いて、どこまで行くのでしょうか。作品に関わった人全てが報われる結果に、興行収入と映画賞の二つがあると個人的に考えています。
日本三大映画賞のキネマ旬報・ブルーリボン・日本アカデミー賞は、同じ映画が同時に受賞することは10年に1度も無いと聞きました。選考基準が違うので、私の2024年ベスト3映画が賞を分かち合ってほしいと願っています。
このレビューのタイトルは、話題の冤罪逃亡犯映画の宣伝コンセプトです。
私は『侍タイ』に贈ります。「信じたい」
P.S.
12/19「第79回毎日映画コンクール」4賞ノミネート
12/1「第46回ヨコハマ映画祭」2024年日本映画ベストテン2位
11/13「第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」4部門ノミネート
11/12「第49回報知映画賞」3部門ノミネート
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今年は邦画の当たり年で豊作だった、という声をよく聞きます。
初日に鑑賞して、映画館でリピートした作品が何作もありました。
私の2024年ベスト3候補は、この映画です。
今まで映画.comはほぼ見る専門でしたが、★★★★★の作品には評価とレビューの投稿を最近始めました。
他の方のレビューを読むと自分の語彙力と文才の無さで、好きな映画ほど言葉が見つからなくなります。
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10月5日映画館で応援舞台挨拶鑑賞
10月28日★★★★★評価
12月2日レビュー投稿
12月19日レビュー追記
12月23日レビューP.S.映画賞追記
自分的にはそれほどでもなかったかな
㊗️全国拡大公開〜大ヒット〜ロングラン‼︎
8月公開で今だに上映しているのは驚異的。テンを決める時期になったし上映館も減ってきたので観ておこうかと。
時代劇の撮影所にタイムスリップした幕末の侍が時代劇の斬られ役として奮闘した。
この3か月、絶賛のコメントをたくさん見てきたけど、自分的にはそれほどでもなかったかな。
ビミョーな味わい、峰蘭太郎さんがよかった
馴染みのない役者さんたちの演技、演出の間(ま)、笑えそうで笑えないシーンも少なくなくて……いろいろとビミョーなところの多い映画だけれど、それがロー・バジェット作品ならではの、本作の持ち味なのでしょう(優子ちゃんの可愛さもビミョー。ごめん!)。
この作品からは、安田監督の時代劇愛、裏方愛、映画愛など、さまざまな愛が伝わってきました。
最後の見せ場、立ち回りのシーンはとても迫力があったし、エンドロールで知った監督の八面六臂の活躍にも驚かされた。
主役の山口馬木也さんも魅力的ですが、存在感という点では殺陣の師匠役の峰蘭太郎さんがよかったなぁ。
追記
『ごはん』も観たかったけど、機会を逃してしまいました😢
今年一番面白かった映画!
ストーリーも役者さんの演技力も今年いちばん面白く、すごい映画でした。すべての役者さんに役者力をひしひしと感じました。もっともっとたくさんの人に見られるべき映画。最後のシーンはほんと息をのんで全集中。タイトルからでは想像しえない日本人の本気の精神が味わえます。
時代劇の火を繋げて
奇想天外な設定ながら、主人公のキャラクターが愚直なまでに真面目で素直で義理堅いがために、ついつい観ていて応援したくなる。
かつて太秦の撮影所を見学させてもらったことがある。その時にも本物もみまごうような祠や岩、小道具や、髪結さんの技術、衣装さんの熟練、カツラの昔からの業者さんなど、日本映画黎明期から続く時代劇の技術の世界がそこにあった。
映画鑑賞中にもそのことを思い出し、さらりと映ってる場面の影にも殺陣師や他の人たちの努力があるのだと改めて認識して胸が熱くなった。
時代劇は金がかかるからなかなか作れなくなっている中で、時代劇を愛する人たちが集結して作り上げた今作がクチコミで人気が出る、そんな展開も胸熱だ。
多少星は甘くなったてしまうけど、今後この作品からもスターが出てくれることを願っております。
山口さん、、すごい!
話題通りの面白さ!
ユニークさ!
最後まで飽きないネタの散りばめ方、、!
脚本が良いと東映さんも
こんなふうに協力してくれるんですね。
そして、、山口さんの存在感たるやいかに!
今までどこに居たんですか?
私が存じ上げなかったのが勉強不足なのでしょうか?
なんかまるで斬られ役さんの
ドキュメンタリーみたいにリアルで、
ニヤニヤしちゃう瞬間がありました。
声も良いんですよね…
また山口さんの誠実かつセクシーな
眼差しを拝見したいと思いました!
そして映画と稲作の二毛作監督に
なんか映画賞をあげて欲しいですね!
最後に、、
割と長尺なんで
お手洗いは観る直前に行ったほうが良いですねw
ショートケーキに貰い泣き
したんですが、世代の問題でしょうか…
両親が戦中派、親父は戦災孤児だったもので、米の一粒まできれいに残すなという教育を受けたもので…
ちなみに母方は会津の武家家系でもありました
コメディというよりも泣ける映画だった!
駆け込んで正解!
とても評判が良いのでどうしても観たいと思い、駆け込みで鑑賞。
タイムスリップ物ってややこしくて、分かりづらいイメージがあるのですが、これは登場人物も話も分かりやすくて物語に没頭できました。
ところどころ笑いのシーンもたくさんあるし、意外と泣けるところもあります。
なんといっても登場人物がいい人ばっかり!すごくいい映画でハッピーな気持ちになれました。
みて良かった!
最後、スタッフロールみてびっくり!!監督の安田淳一さんの名前があちこちに。すごい方ですね。素晴らしい!
役者の演技が魂掴んだ
自主制作で、製作費2600万円。どんなものかと鑑賞。
はじまってすぐ、寺での夫婦の演技で、あ、これやばいと感じた。
絶対お寺の人じゃないのに、お寺の人に見えた。それで一気に物語の世界に入っていった。
脚本や音楽でところどころ蛇足に感じた所あったけれど、そういったものを問答無用に掴んでくる役者の演技に終始その世界に浸れた。
安田淳一監督は、脚本、撮影、照明など、11役以上兼ねていたとのこと。信じられない。脚本面白かったし、キャスティングも良かったし、殺陣の緊張感も凄かった。
この作品は、皆さん「その道の人」と感じた。尊敬します。
エンドロールは愛に溢れていました。
低予算なのが信じられない!面白かった!
『侍タイムスリッパー』鑑賞。
*主演*
山口馬木也
*感想*
TVや口コミを見て非常に気になっていつか観てみたいと思ってやっと観れました。低予算で作られた映画を観るのは、「カメラを止めるな!」以来です。
侍が現代の時代劇にタイムスリップ話。前半は、笑えるシーンが多々ありました。主人公の高坂が現代の時代劇にタイムスリップして、セットや小道具などを目の当たりにし、リアクションが面白かった。後半はシリアス多め、展開も面白く、最後のシーンは緊張感が伝わりました。
あと、この作品を撮られた監督の方が脚本、衣装合わせ等を請け負ったのが衝撃でした。
総じて、面白かったです!低予算なのが、信じられない!
誰かに勧めたいと思います。(^^)
消えゆく時代劇への愛が感じられました!
後回しになっていましたが、ようやくタイミングが合い、本日鑑賞してきました。
話題作で採点も良いし、なるほどなるほど、これはなかなか面白い映画で点数が高いのも納得です。
効果音が結構よい仕事をしてましたねえ。
時代劇への愛情がたっぷり詰まっているし、福本清三さんへのリスペクトも感じられました。
斬り合いの最中に雷に打たれ幕末から現代にタイムスリップする会津藩士高坂が時代劇の斬られ役として頭角を現す中、斬りあっていた相手の長州藩士風見も実はタイムスリップしていたという面白さ!
ここが盲点となる斬新なアイデアで、しかもタイムスリップした年代が異なるという面白みを加え、二人の侍が時を超えて時代劇の中で対決するという練られたストーリーに惹きこまれました。最後、真剣だけにどうなるのかハラハラしました。
面白かったです。なぜか久々に「太秦ライムライト」を見たくなりました。
日本映画のいいとこ、全部
いやー、降参です。最後の対決は、蒲田行進曲の階段落ちのシーンを思い出しました。日本映画のいいところ、全部入りの感動の映画でした。こんな映画撮っていただき、ありがとうこざいました。時代劇万歳🙌
時代劇の真髄をここに見た!侍が現代を生きる!
遅ればせながら、大変話題になっている本作の鑑賞です。地元での公開も一カ月になるんですが、結構ヒト入ってました。
良かったです。大きな後悔をするところでした。メチャクチャ面白かった!
たどたどしいセリフとか安っぽい感じとか、どこか素人っぽさの残る印象を受けましたが、そんなの吹き飛ばすほど、楽しませてもらいました。
ヒシヒシと伝わる時代劇愛って言うんでしょうか、作っている方も楽しんで真剣にやっている真摯さがビンビンと伝わってきました。
まさに目を離す間もないほど魅入っちゃいました。
幕末に生きる侍が現代へタイムスリップするSFの話ではありますが、内容的には、どんな場所であっても生き抜くことの大切さを訴えていると感じました。
そしてその中で、侍としての生き様を時代劇という形で表現しているような・・・
ジャンル的にはコメディと表示されていましたが、なかなかどうして、生きるということを深く考えさせてくれるヒューマンドラマのようにも感じました。
最後に一言、クライマックスの殺陣、最高でした!チャンバラなんて言葉で片付けられないような熱い死闘を見せてもらった気がします。
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