劇場公開日 2024年8月17日

侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価

全974件中、1~20件目を表示

インディーズ映画が日本アカデミー賞をとってしまう驚き

2025年4月13日
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鑑賞方法:映画館

池袋駅西口にあるシネマ・ロサでインディーズ作品として単館上映された作品が、口コミで広がり、ギャガが配給に協力して、まさかの第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞…。こんな夢みたいなことがあるんですね。

本作がこの1年で最も素晴らしい邦画と言われたら困るのが正直なところですが、直球の優しさや一生懸命さ、責任の引き受け方を観ることができたのは純粋に嬉しいし、楽しい。斬られ役に徹せられず、咄嗟に師匠を斬り込んでしまうシーンも笑ってしまいました。

カメラワークやポジションがやっぱり上手い。ファーストショットの横移動のカメラワークで平凡なインディーズ作品ではないことが一発で分かるし、カメラポジションによってタイムスリップを実現させている。

それはタイムスリップ先の東映京都の地の利もあると思うが、高坂新左衛門を真正面から捉えるカメラと時代劇の撮影をするカメラは直角の関係になっており、高坂が移動し時代劇のカメラに合流することで、時もまた合流するのである。

つまるところ本作は本当の侍になりたい「未熟な男児」の成長物語であり、そんな主人公と本当は侍になりたかった観客が合流したことによって、熱狂を生み出したのだろう。私はファンダムとか応援上映とか大嫌いだし、独りで勝手にみろとは思ってしまうのだが、本作がそれでも気持ち悪さをかいくぐっているのはヒロインの山本優子の佇まいのおかげだろう。

優子は最後まで眼鏡を外さなかった。それは斬られ役の所作と同等にもっと重要視されていいと思う。

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まぬままおま

5.0不滅の風情

2025年4月9日
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「いかにも低予算」
「無名の役者ばかり」
「ベタな設定云々」
もし仮に、もしも仮に、この映画が巷でそんな風に評されていたとしたら、私はそれらの言葉をかき集めて火薬いっぱいの三尺玉に詰め込み導火線に火をつけてやりたい。
あ、別に危険思想ではありません。
その三尺玉は大空に放たれて大爆発。大輪の花火となり多くの人々足を止めてい見上げるだろうと思う。と、言うか既にそうなっている。もちろん立ち止まらない人もいるだろうけど。てもやっぱり私は足を止めて見上げたい。
「殺陣」と言う何やら物騒な漢字が時代劇のアクションを指す言葉だと知った時、ひとつ物知りになったような気がして嬉しかった。そしてその殺陣はそれこそ血の滲むような稽古に時間を費やし時代劇を観る全ての人が喜べるようにと綿密に練られた技だと知って憧れた。だから冒頭の3行に対して私はついつい熱くなりカッカしてしまうのだ。
花火のように日本人の心の中にある風情、時代劇。時代の波にのまれて消えて欲しくない。ふと忙しい足を止めて立ち止まった時いつでもそこに在るものであって欲しい。

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ychiren

4.0夢ある受賞!自主制作作品から第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞の快挙!!

2025年3月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

自称映画好きなワタシ。
2024年の映画業界を静かに時に熱い視線で見守ってきたつもりだった。今年もいい映画をたくさん観て心から満足していた。楽しみにしていた日本アカデミー賞授賞式。横浜流星くんの主演男優賞、大沢たかおさんの助演男優賞、河合優実ちゃんの主演女優賞、吉岡里帆ちゃんの助演女優賞とここまでは予想通り🧐
しかし、最後にそれはおこったのです。唯一私がノーマークで未鑑賞であった「侍タイムスリッパー」がなんと最優秀作品賞を受賞したのだ。てっきり「正体」か「夜明けのすべて」の2択だと決め込んでいた。
ええっ?!ええっ?やらかした…。
どうして見逃したんだろう???
しかも調べれば京都発の自主制作映画だという。ノーマークで未鑑賞であった自分を今更ながら猛烈に反省した。無意識ながら、時代ものはスルーするクセが祟ってしまった😭

気を取り直して本日遅ればせながら
いざ、禊の鑑賞でござる⚔️

感想は
はい、優勝🏅

いいものはいい。理屈じゃなくとりあえず一度ご鑑賞あれ🫡
映画の原点みたいなものをこの作品に観た気がしましたよ。脚本があって、演じる人がいて、それを撮る人がいて。シンプルにいえば、それだけで十分なのです。話はありがちな設定ではあったものの、笑いや涙を交えて終始飽きさせない130分でした。シリアスではなく、コメディに主体を置いたのが良かったと思う。
監督・脚本・撮影・照明・編集もろもろを担当し、自身の全てを賭けてこの作品に向き合い結果を手に入れた安田淳一監督本当におめでとうござます🎉まだまだ日本映画業界も捨てたもんじゃありませんね!こういったインディペンデント映画が最優秀作品賞を受賞できるという事実に夢が広がります。

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ななやお

3.5笑いと涙とメッセージ性がしっかりとある作品

2025年1月7日
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鑑賞方法:映画館

見る前は、侍が現代にタイムスリップしてきて、現代とのギャップにドタバタとなるコメディかなと思ったら、予想通りのコメディ要素はあるものの、しっかりとしたメッセージ性も高い作品だった。

時代劇が廃れていく寂しさは、朝ドラの「カムカムエブリデイ」も描かれていて、世の中栄枯盛衰だから致し方ないよなーと思ったけれど、現代の人たちの視点ではなく、あの時代を生きた侍に時代劇を演じさせることで、より一層の寂しさが募ると同時に、申し訳なさみたいな感情が芽生えた。
また、当事者の彼らの視点だからこそ、現代にあの時代の皆の想いを残したいという気持ちの強さがより伝わってきて、涙腺が刺激された。

幕末の志士たちは、新政府軍と幕府軍に分かれて各々の信念のもと戦ったけれど、どちらが正しいというわけではなく、ただその時貫いた信念が今に続いている。会津藩の高坂にとっては辛い事実でも、今日本は争いのない平和な世になっているし、良い国にしたいという彼らの願いは叶えられているんだよなと思った。

インディーズ映画あるあるで、俳優さんは皆さん初めて見る方々でしたが、主演の山口さんの演技がとてつもなく良かった!わざとらしくなく、本当に侍がタイムスリップしてきたような動作や話し方で驚いた。周りの方々の演技がわざとくさく見えてしまうほど。
また、劇伴や効果音がちょい古典的でダサいのは笑ってしまうw
カメとめの再来言われていて、ずっと気になっていた作品だったので、見れて良かった!

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AZU

5.0これでいいんだよ

2025年6月18日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

癒される

最近見た邦画の中でも
ダントツに面白かったです。

時折出てくるどこかで見たような
邦画ギャグもよくありそうな
設定も新しい映画なのに
懐かしい古き良き日本の映画を
見れました。

これがいいのだと
終わった後爽快感で
久々に良い映画を見たなと
満足できました。

オススメです。

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ガッキーチャンネル

5.0みんなに見て欲しい!

2025年6月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

何観よっかなぁって悩んでたら、侍タイムスリッパーのデラックス版がやってるじゃんっっ!
ってなって、少し遅いですがやっと観れましたw

お侍さんがタイムスリップしたお話でしょ…
大体予想できるわ…
なんて思ってたけど、想像以上に笑えて、想像以上に感動しました。

ストーリーはきっとタイムスリップ系の単純なんだけど、なんだろう、スクリーンからじわじわと滲み出てくる、面白さとか、ほんわかさとか、それは演者さんや監督が作り出した世界感が、私の心にスゥーーっと入ってきたんだろうと思います。
つべこべ言わず、一回見て欲しいw

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Ayako

4.5良い映画だった

2025年6月15日
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鑑賞方法:映画館

タイムスリップした侍が宿命を受け入れ、時代劇の斬られ役として邁進する姿が微笑ましかった。映画館で観てよかった

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ゆうき

5.0ストーリーも役者も良かった

2025年6月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

斬新

絶対見に行った方がいいよ と言われて
行きましたが
やっぱり面白かったですね~

殺陣役者がピリリといい味加えていて
また 素朴な謙虚な日本人の姿が
映画の良さを引き立てていたような。

リピートしたい映画

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くろーばー

3.5まあまあ

2025年6月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

まあまあ面白かったです☆

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hide1095

3.5日本アカデミー賞最優秀作品賞というのは疑問

2025年6月8日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

設定が面白いし、俳優陣も熱演で、後味の良い作品ではあった。
ただ低予算というのは東映撮影所の協力があったからこそであり、「カメ止め」と同じ低予算と位置付けるのは無理があると思う。
ストーリーは突っ込みどころ満載だし、この作品を日本アカデミー賞最優秀作品賞としたのは次代への汚点と言ったら言い過ぎだろうか。
少なくとも私には「ラストマイル」の方がはるかに最優秀作品賞に値すると感じた次第である。

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SHOT

4.0インディーズ作品とは言え

2025年6月3日
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鑑賞方法:映画館

エンドロールで太秦の御大達の名前をみつけた、時代劇ってお金かかるのに皆さん応援してくれたのですね
切られ役の清三さんを模写したストーリーも面白い
最初に気絶して最後に降りてきた彼はどうなるやら!想像を掻き立てる
あまりに友人が進めるので去年の夏に見ないで今日みました

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れこほた

4.5そう来たか! たしかにそうだよね!

2025年6月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

驚く

タイムスリップした侍が撮影所で斬られ役になるっていうのは、資金が少ないがゆえの苦肉の策かなあ、
とか
こういうタイムスリップものって、特に細部が大事だよなあ、大丈夫かなあ、
なんてことを思いつつ観た。

冒頭、山口さんの会津弁がけっこうよさげ。
てっきり会津出身かと思ったら、岡山だそうで、意外。

でもスリップ後、
現代のポスターの、左からの横書きの日本語を難なく読んじゃうところは、
アレレ?
さらには、140っていう算用数字も、読んじゃってなかったか?

そして、空腹の極みにあるはずが、
握り飯を食べたとき、タクアンひと切れ残してなかったか?

そういうわけで前半は、細かいところが気になって、
悪くはないけど、まあこんなもんか、
と思っていたのでありますが、

途中、意表をつく展開。
なるほどそう来たか!
たしかにそうだよね!
上手い!
と膝を打ち、

そこからは十分のめりこんで、
これ、結末どうなっちゃうんだ?と、ハラハラしながら、
面白く観たのでありました。

最後のオチも、
期待通りでよかった(^o^)

そして、殺陣はとことん格好よく、
全編を通じた「時代劇愛」には、
はげしく同意したのであります。

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島田庵

4.5古き良き時代劇×転生成り上がりもののバランス感が素晴らしい

2025年6月1日
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鑑賞方法:VOD

ワイヤーやCGを使わない従来の"間合いと静寂の殺陣"は美しいが正直驚きは少なく、エンタメとして映画を届けるには合わない作品も増えていると感じる。だが今作はある設定を加えることで緊迫感をもたせ真っ向から長尺で描きり、殺陣の本来の美しさを映しきっていた。

東映剣会や俳優部の方々のずっと時代劇をやってきただろう立ち回りにも説得感があり、見やすい設定や展開に落としこみつつ従来の時代劇への愛も十二分に感じる。予算もないだろうに乗った東映にもありがとう。
中々出来ることではない、日本で作る意義のある作品という尊敬を込めたい!

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kagami

4.5奇跡のインディーズ映画

2025年5月31日
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『インディーズ映画にこんなことができるのか』それが率直な感想です。
時代劇は現代劇に比べて圧倒的に予算も手間もかかるため、数えきれないほどのインディーズ映画を観てきた私でさえこれまでインディーズの時代劇は片手の指で数えられるほどしか観たことがありませんでした。
予算規模的にも2000万円越えと小規模商業作と同等の費用がかかっていますが、本作は商業作と違い宣伝にほとんど費用がかかっておらず出演俳優のギャラも安いため本当にガッツリ中身にお金がかかっていると考えて間違い無いでしょう。
冒頭のナイトシーンがやけに明るいのと全体的に雨ふらしのシーンが不自然で、あとは時間削減のためかカット割が少ないという部分だけは違和感がありますがこれは普通にメジャー系商業作として出ていて全くおかしくない作品だと思います。
その一方で最初から商業作として出ていたら『よく纏まっているなかなかの佳作』くらいで終わって日本アカデミー賞には縁がなかったかもしれないですね。

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なんでも屋の演出部

4.0高評価のわけは見てわかる。

2025年5月25日
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鑑賞方法:VOD

時代劇かー。ギャグぽいなー。と思ってたら全くの別物。
現代に馴染みつつも過去を忘れられたない高坂新左衛門。その敵である相手もまた過去を思い、現代に生きる。
ラストの真剣シーンは間の使い方とても上手かった。
映画と現実の入り込み演出も中々に楽しめた。
所々笑えるシーンもあり総合的にとても面白い作品でした。

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ニックネーム

3.5なんか泣いた

2025年5月25日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

今を一生懸命生きれば良いというところが刺さったのか泣いてしまった。

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zp

3.0最優秀作品賞??

2025年5月22日
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鑑賞方法:VOD

まあ面白いですけども。かめとめてきな??でもそれほどもてはやされるかねぇ。。タイムスリップしたらそのままで、その時代に馴染んで生き続ける設定はまぁ面白い。生きる先が時代劇というのも。ライバルはそれで一躍スターに。そして新たなスリッパー笑 なにか共通点はあるんでしょうかね。ヒロインのどこか昭和な感じが寅さんぽくて良かったかな。

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いつこ

4.0時代劇OF時代劇

2025年5月20日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

話が二重構造になっているのが、面白い。芝居の中の試合。。エセ侍の中の本物の侍。
また、時代劇の裏方の紹介とか。。低予算とは思えないできだし、映画好きにはおすすめですね。

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コアラ

5.0これ以上の作品に巡り合えるかどうか。

2025年5月20日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

斬新

公開されてからずいぶん経って、映画館で見られたのが 2024/10/27。
笑いを交えて息つく間もなく進む物語、真剣での立ちまわりに感動。

拳銃と目玉焼き、ごはん に続く作品での快挙。
初見から 7か月後に、安田監督のサインをいただく機会に巡り合えたのは
とても幸せなことと思って、レビューとして書いておくことにしました。

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USAGInoDANCE

3.5とても真面目なコメディ映画

2025年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

侍が時代劇撮影所にタイムスリップするという発想が面白い
色々ツッコミどころも満載で
なんやかやと突っ込みながら笑ってしまった。
ちょっと長いかな
このシーン要らないかな
なんてところも。

クライマックスも引き込まれたし
最後の最後がまたウケた。

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つかちん
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