侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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200年前の侍がタイムスリップして、時代劇のアルバイトをやって生活するストーリー。明治維新当時の、会津藩と長州藩と、複雑な関係が伝わってきました。
サムライ、といっても、明治維新では国ごとに関係が良くないストーリーが簡潔。タイムスリップして、この時代の藩と藩のサムライが、どんな感じだったか、が、伝わってきました。現代は県と県の違う普通の日本人ですよね。
もう一度観に行きたい
面白い!超お薦め映画
山口馬木也がとっても良い
斜陽どころか消滅の危機にある時代劇に、もしもホンモノの侍が参加したら、という自主制作映画。チープなタイムスリップものな予感しかしないが、見てびっくり。いやもう、面白かったわ。センスが良いです。
高坂さん、最高。
自分がタイムスリップしちゃってることをあっさり潔く受け入れて、特技を生かして斬られ役としてこの世界で生きていこうと奮闘する姿が溜まりません。誇り高くも謙虚で、不器用朴訥にして努力家、正義感強く感謝を忘れない会津藩士。顔の表情も所作も、武士の風格があって良いです。常に国のこと、藩のこと第一の武士らしい信念が美しい。
いちごのショートケーキをほおばりながら、こんな美味い菓子が普通の人でも普通に食えるなんて日本は良い国になったんだな、と泣くところ、私も泣きそうになりました。白いご飯のおにぎりを、こんな美味い握り飯をたべたことない、にもほろりとしたが、食うのがもったいない、と言いながらしっかり食べておかみさんに静かに突っ込まれてて爆笑しました。
恋心を抱く優子ちゃんにいいところを見せたいちゃっかりなところもいい感じ。
マドンナの優子ちゃん、居候させてくれる住職夫妻、殺陣の師匠、斬られ役(大部屋俳優、って今でもいるの?)の同僚たち、周囲が温かい良い人たちで気持ちが良い。
あちらの世界で斬りあいしていた相手はどうなったかと思ったらそうくるか。
意外性があって展開が読めなくなりアイデアに感心した。脚本が上手い。
江戸幕府は140年前に滅んでいること、そして明治維新以降の旧会津藩の人々の窮状は歴史が物語っていて、それを知った高坂の慟哭、彼一人の力ではどうなるものでもないが、自分だけ知らぬ顔はできないと思い詰めるところからのクライマックス。
宿敵・桂(風見)とのライバルなのか友情なのか、入り組んで微笑ましい関係ながら、現代の日本にすっかり溶け込んだふたりながら、決着をつけるときが来るのは必定。
立場は違えど誇り高い武士としての生きざまをぶつける真剣での勝負に、息をつめて見入ってしまった。
勝負の結末は想像ついたが最初のアレにはびっくりした。
私は生まれも育ちも関東なので、薩長より坂本龍馬より、新選組や会津藩、旧幕府軍贔屓なので、高坂の心情に寄り添いやすかった。
タイムスリップに「雷」はもはや「法則」、万有引力並みの世界の常識のようです。
東映京都撮影所の特別協力があり、撮影所で機材とオープンセットを使って本格的に作れたことで、この映画に堂々たる重みが出たと思う。
また、殺陣が高い技術を持った本格的、どころかホンモノで、現場の稽古場面、段取りの付けかた、などなど、プチドキュメンタリーのような迫真感があり、チープなB級映画と一線を画したと思う。
始終笑えるコメディーだがふざけすぎず、見せ場は正統派できっちりしっかり見せるバランス感覚が絶妙。また、ありがちな、高坂がタイムスリップの現実を受け入れるまでのエピソードをばっさり排してその分時代劇と殺陣、時代劇愛のほうに使っているのがとても良い。
見事な殺陣ができるのはもちろん、生真面目な武士からの笑いのセンスもありありの山口馬木也がとっても良いです。
自主映画で始めた、監督・脚本の安田淳一あっぱれ。
優子ちゃんは、本物の助監督なんですってね。
オチに爆笑しました。忘れてたよ彼のこと。
知らない俳優たちが輝きすぎ!
映画の可能性はまだまだあると納得させてくれる作品でした。出てくる俳優たちは、ほとんど見たことがない人ばかりなのに、何故あんなに輝いてインパクトがあるのだろうかと、不思議な感慨に襲われました。これはひとえに映画愛が作り出した稀有な映画なのかもしれません。主人公は会津藩の侍であり(同僚も含めて2人)、相手役は倒幕派の侍です。この3人が争っている時、雷に打たれて現代にタイムスリップしますが、それぞれに時間差が起こり、それがストーリーに何重もの深みを与えてくれているところは見事です(現代に生きて特に中心の2人は多くのことを学びます)。現代においての設定は、時代劇を撮影する京都撮影所が舞台です。その撮影所の中で過去から現代に来た主人公が、ひょんなことから時代劇の役者を演ずることになり、自身の中にある会津藩への思いを演技の中で爆発させるのです。まさに自身の中に溜めてきた正義感の爆発なのでした。しかし、歴史は大河の流れのように、善も悪も全て濾過して流れていくものなのでしょう。ラストは「許す」という寛容の精神が主人公の心を救います。憎き倒幕の侍を許すという自分を「許した」のです。ヒロインが主人公の頬を勢いよく叩いた時、見事に吹っ切れた気がして涙が出ました(他にもなぜか泣けるシーン多し)。いずれにしても、独特な雰囲気で始まったこの作品の没入感は半端ないです。あっという間にエンディングまで観てしまいました。その中でも、ヒロインの天使のような言動に癒されました(笑)。
こういうのに当たるから映画はやめられない
終盤が残念
全体に期待以上だったし、笑ったし泣いたし、良かったんだけど…
最後の立ち合いで真剣を使いたい、と言い出したとたん冷めてしまった。いくらなんでも。主人公が言い出すのは100歩譲っていいとして、現代で30年生きてる相手役とか、現代人の監督とか乗ってくるのはおかしいでしょ。
助監督が良識的なこと言ってるのに、圧力で黙らせるのも見てて不愉快だったし。逆にビンタしても許されるのもおかしい。女だから?彼女や奥さんじゃないんだよ?仕事仲間だよ?男社会で戦ってるんだとかいう割に、全く仕事仲間として描かれてないじゃん。
結論はとても好きだし、役者さんの演技もとても良かったし、もっと上手くこの結論に持っていけなかったのかなぁ。
途中イラっとした分、最後の感動が薄まって残念だった…
お見事でござる
ラストの緊張感、コメディー作品であることがまるでウソのよう。満員の場内が固唾を飲んで成り行きを見守る。
相手の初動を窺って静止画のように向き合う2人。ここでまさかのお預けエンドなんてことも頭によぎる長〜い時間が経過した後の怒涛の立ち合い。本物の時代劇がそこにある。
コメディーの文法通りというか、わかりやすいフリにわかりやすいツッコミ。なんだけど、笑いのツボが自然に押される感じで、思わず笑ってしまう。
さっさと逃げてしまった徳川慶喜の代わりに明治維新の生贄にされてしまった会津藩。その悲劇の前に高坂新左衛門は現代に召喚されてしまう。時代劇撮影所に現れた新左衛門のくだりは、予告で知っていたんだけど最高に面白い。このシーケンスは、リハーサルと本番テイクを上手く組み合わせていて、笑いの波が押し寄せてくる。
時代劇の切られ役として今の生活に慣れてきた頃に、新左衛門は会津藩の悲惨な行く末を知ってしまう。新左衛門の慟哭に、こちらも涙を誘われるが、この新左衛門の魂の叫びがラストへの大きな伏線となっているだけでなく、物語に大きな厚みを加えている。
この作品は、大勢の観客と喜怒哀楽を共有することによって、2倍にも3倍にも感動が深くなります。とにかく、劇場で観てみてください。最大限に推奨します。
で、彼らの戸籍はどうなってるんだ!?
レイトショー『侍タイムスリッパー』
当初1館だけで上映が始まったインディーズ系の作品が、口コミ効果で拡大上映!
なんとTOHOシネマズ西宮でも公開って事で観て来ました
昭和世代なので、時代劇の全盛期も知ってるだけに画角やアングル最高でした
ストーリー的には、タイムスリップモノなので、目新しさとビックリな展開はないかな^^;
ただ創る側の熱意と俳優さん達の所作は素晴らしい!!
主演・山口馬木也さん含めて、冨家ノリマサ・井上肇さんなど・・・
名バイプレイヤーとして、数々の映画・ドラマに出演されてるので画面の安心感ありです
話題の1本として劇場で是非!
で、タイムスリップして来て帰れなくなった彼らの戸籍はどうなってるんだ!?
侍は時代劇と映画館を救うか
改めて、俳優ってすごい。
メディアではあまり取り上げられてないですが、徐々に公開館数を増やしてるそうで。そして、インディーズ映画。
既視感‥。どこか、「あの映画」と似た香りがする。
たまにしか行かない、TOHO系列にて鑑賞。観客はほぼ中年以上。男性率高め。
レビューなんかみてると絶賛の嵐、恐らく「あの映画」と同じ様にネタバレ厳禁、爆笑の嵐の映画体験ができるのでしょうと期待大。
序盤、こてこてのギャグに、空振りもあるけどチラホラと笑いが出て良かったです。でも、「あの映画」の様に映画が2度始まる訳ではなく、あくまで王堂のストーリー。
後半はメッセージ性(先人たちの思い・未来への継承)強く感銘を受けます。「殺陣」に対する解説もなるほどと目を見張ります。
今作は、「あの映画」程、どんでん返し、爆笑などの要素はありません。しかし、普段はあまり見られない俳優(特に、山口馬木也さん、冨塚ノリマサさん、峰蘭太郎さん)のセリフ、拳の効いた一言は圧巻です。スクリーン越しに効いても迫力が凄いので、間近にみるとさらにすごいんだろうな。
インディーズ、自主制作作品としては素晴らしい出来。 ストーリーから...
熱く泣ける、そして意外と小ボケもいっぱい
侍が現代に現れるというストーリーは藤岡弘、の「SFソードキル」以来?何度も目にした手垢のついたプロットだが、本作は他とコンセプトや展開がしっかりと差別化されており、既視感なく新鮮に見ることができた。
ただ、この映画については「カメラを止めるな」同様、安田淳一監督の映像製作への情熱と、それに賛同し総製作費2600万円というほぼ手弁当状態で協力参画した役者陣、制作スタッフ、撮影所等をどう考えるかで評価は違ってくると思っている。
自分自身は撮影所や殺陣師らの時代劇への熱や思いがこれ以上ないくらいしっかりと受け止めることはできたことからも、この背景込みで評価させていただきたいと思ってる。
※監督曰く役者さん達にはちゃんとしたギャラを支払っているとのことでした
主演の山口馬木也は自分的にはほぼ時代劇の人で、失礼だが松平健の若い版くらいに思っていた程度だったが、間違いなく武士の所作、佇まいを見せ、淡い恋心を抱くシーン含め今まで見たどの侍役よりも侍だった。
初めて斬られた時に今までの事を走馬灯の様に思い出すシーンは泣きそうになった。
会津藩は徳川家と一連托生の立ち位置で、白虎隊はじめ幕末には最も悲劇的な末路を辿った藩だが、それだけに大政奉還後百数十年経った現代の姿を高坂新左衛門が目の当たりにした時の気持ちは想像に難くない。
ましてや「最後の武士」(ラストサムライ?)で会津藩の悲劇をより詳細に描写するような台本が追加されたのをみれば自分の無力さにどうして良いかわからなくなるというのは無理もない。
そんな高坂の心情と監督の思いやこの映画の舞台裏事情とが掛け合わさり、最後の殺陣は鬼気迫る迫力のあるものに昇華できたのだと思う。(最初二人が微動だにしなかったのは「椿三十郎」のオマージュか?)
次作「ゾンビ四谷怪談」の上映に期待。
こすり倒された設定だけど。
刺さった!
これぞ邦画👏
とても面白かった~
涙あり笑いありだった
この作品が発表されたとき、
SF要素があるのでチェックしたけれど
公開劇場が、池袋の1館のみで、電車代使って正規料金を払って、面白くなかったらショックなので配信されたら観ようと思っていた。
公開劇場が増えてけっこう近場でも公開されていたので、本日鑑賞。
朝1、9時からの回。172席7割程の入り。
けっこう入っている印象。
最初からひきこまれ、新左衛門の真面目な性格や住職夫婦の人柄に好感が持てた
この真面目な所と優しさが良い具合にポロっときた。
かと思うとけっこうクスクス笑える所も多かった
主演の山口馬木也さんは名前が知っている程度
どちらかというと、共演の冨家マサノリさんは
けっこう好きな俳優さん。
10月にクラウドファンディングで製作した映画が公開されるようだか、こちらもかなり期待大
途中、どんな結末になるのかと思ったら…
エンドロールを見ていたら、安田監督の名前が至るところに
昔の新海誠監督みたい。
お金がないから、何でも自分でやるのだろうな
と思った
監督の次回作に期待!
面白い
なるほど
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