侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
全1225件中、21~40件目を表示
高評価のわけは見てわかる。
ところでなんで優子殿は伊達メガネなの?
やっとアマプラで観ました話題の映画。お金がかかる映画の代名詞時代劇が自主製作ってどういうこと?って思ったら東映京都撮影所の全面協力なんですね。撮影にいたるまでの経緯とかもきっとおもしろいだろうからドキュメンタリーとか作ってほしい。きっと東映の人たちもノリノリで持ち出しで協力してくれたんじゃないかな。「オレたちの映画だ!」っていう感じがすごい伝わってくる。
映画やマンガでこすり倒されてるタイムスリップコメディではありますが、本作もそのフォーマットに乗っかってるわけですが、その実時代劇の殺陣師(斬られ役)にフォーカスしていて、ちょっと前まで再放送していたカムカムエブリバディの伴虚無蔵を思い出した。ある意味スタントマン映画でもある。
良い意味で今の日本映画っぽくなくて非常に良いです。なんか俳優さんの顔がみんないいんです。なかでも住職の奥さんが一番好き。なんかうまく言えないけど、韓国映画とか昔の日本映画の雰囲気を感じました。
タイムスリップした敵同士という意味ではターミネーターのT-800とカイル・リースと構図は似てはいるけど、高坂新左衛門と山形彦九郎は同じタイムスリッパーとして苦労してきた戦友みたいになってておもしろい(仕事も同じだし)。しかも彦九郎のほうが年上になってて優子殿にドギマギしてる新左衛門をからかったりして実に微笑ましい。
あとタイトルにも書いたけど、優子殿はなぜ伊達メガネなのだ?「私俳優も兼ねてるからスイッチ切り替えるためにこれが必要なの、変かしら?」とか言ってくれたら良かったのに。地味にノイズだったわ。
華麗なるサムライ野郎
ひょんなことから現代にタイムスリップしてしまった会津の侍の姿をコミカルに描きつつも失われていく時代への郷愁を描く・・・好きな華麗なるヒコーキ野郎(WW1後にアメリカで流行った曲芸飛行師を描いた作品)と重なる展開だなと感じた
あちらは寂しい終わり方だったけれどそれとはまた違ったハッピーエンドだったのが娯楽映画らしくて良いなと思った
ラストの迫真の立ち回りのシーンはまるで若山富三郎の子連れ狼のようで圧巻だった
最優秀作品賞??
これ以上の作品に巡り合えるかどうか。
公開されてからずいぶん経って、映画館で見られたのが 2024/10/27。
笑いを交えて息つく間もなく進む物語、真剣での立ちまわりに感動。
拳銃と目玉焼き、ごはん に続く作品での快挙。
初見から 7か月後に、安田監督のサインをいただく機会に巡り合えたのは
とても幸せなことと思って、レビューとして書いておくことにしました。
とても真面目なコメディ映画
侍が時代劇撮影所にタイムスリップするという発想が面白い
色々ツッコミどころも満載で
なんやかやと突っ込みながら笑ってしまった。
ちょっと長いかな
このシーン要らないかな
なんてところも。
クライマックスも引き込まれたし
最後の最後がまたウケた。
タイトルから先が読めてしまう、しかし、それも狙いか
さらっと見られる娯楽作品でしたが、現代に馴染んでいく過程の描写に拍子抜けな感じが漂っていたり、最後の決闘シーンの撮影で竹光を真剣に変えることを監督が簡単に受けてしまう事への納得性の甘さが引っ掛かったところでした。で、一番気になったのは、この手のタイムトラベラー物が韓国映画や日米の映画(時をかける少女、ターミネータ、フィラデルフィア・エクスペリメント、戦国自衛隊、・・)やTV(「ジパング」最近では「不適切にもほどがある」、「ホットスポット」でも)の作品で散々使われてきたことで、始まりを見るとなんとなく途中途中の筋が読めてしまう、既視感が漂うことでしょうか。
しかし、それ自体が、映画の題名を含めて楽しんで見られたらいいじゃないか、という作品のテーマになっているということなのかもしれませんね。
主人公の「高坂 新左エ門」が最高
山口馬木也が演じる主人公がとても良い。会津藩士らしい素朴さ、誠実さがリアルなので、時代錯誤のエピソードの面白さが抜群。真剣で真面目だったのに、驚いてうろたえるところが、ギャップが大きくて笑えるのに、主人公に好感を持ってしまう。
特に、予告編にもある「助太刀いたす・・」と刀を抜いたのに、監督に「おまえは、何をしとるっ」と怒られる場面は最高。徳川が滅んで140年後の時代に来てしまって、途方にくれる場面もうまい。日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を取ったのも納得。
自分を「何もできない赤子のようなもの」と認め、殺陣の指導を受けるところから始めて、徐々に真面目さと技が評価されていく展開も楽しい。ヒロインの優子殿も真面目な努力家なので、彼女に惹かれるところも共感する。
クライマックスの対決は、それなりに盛り上がり、結末もうまいと思う。ラストのオチも面白い。
ただ、クライマックスの対決に持っていくための設定が強引な感じがした。30年の時間差を付けないと成り立たないところが苦しいし、若い時の役者と今の役者の顔が似ていないので、長い説明シーンを挿入してなんとかごまかしているように思った。
タイムスリッパー侍は本物だ!ホンマかいな?!
映画のタイムスリッパーした侍は、本物だ!
と思いました。
この演技は、演技ではない、本物が普通に行動しているところを撮影しただけだと…
そこで、思うところは、何故に、この時代にタイムスリッパーしたかということ。この時代で何かを学び、過去の何か悲しい事件が起こることを防ぐためだったのではないか?!
そう、その通り!
タイムスリッパー侍が時をタイムスリッパーする前の時代は、あの幕末、会津の鶴ヶ城にて決戦が行われようとする直前の頃。
戦いは無意味な事と未来で学び、過去に帰って仲間に知らせ、戦うこと中止させたので、幕末は、無駄な争いも起こらず、政治は徳川幕府から、明治政府へと円滑に移行したのです。
タイムスリッパー侍は、歴史に偉大な貢献を果たしたのでした。そう、あの主役の彼こそが、その本物のタイムスリッパー侍なのです。
つまらない
侍タイムスリッパー
映画館で3回、うち2回は違う友人と行きました。
面白かった!低予算映画と知らず、パンフの小さい字のページを読んで、どれだけ苦労して製作されたかを知って、監督の熱意に打たれました。
私も祖母や父が時代劇が好きで一緒に見ていて、7歳の時に見た水戸黄門第三部の柘植九郎太(成田三樹夫)が初恋の人というくらい、時代劇を見ていたので、人としてのあるべき姿を時代劇に教わりました。
新左衛門の純朴で心優しく、そして武士の魂を持ったところがとても好きです。馬木也さんの殺陣の美しさ。
昔から時代劇では福本さん探しを楽しんでいたので、あちこちに福本さんリスペクトが散りばめられて、監督の福本さん愛を感じました。
ラストの立ち会いは息ができないくらい緊張し、黒澤映画かと思うほど。
これだけ色々な要素を取り入れて、伏線を回収し、退屈させずに見せて楽しませてもらい、つくづく映画は脚本が大事で、監督の熱意と共にたくさんの人に広がってここまで来たと思います。
また見てしまうかもしれません。すてきな映画をありがとうございます。
あの時代を行きた者たちが、この時代に魂を刻む
日本アカデミー賞を取ったので、気になり鑑賞。
とても見応えがあり満足感があった。新左衛門は堅物のようで茶目っけがあって良い。ショートケーキを食べて、今の日本の豊かさに涙するシーンにはウルッと来てしまった。最後の決闘シーンの鬼気迫る演技に息をのんだ。
最近鑑賞した「チ-地球の運動について」でも近しいセリフがあったのだが、例え敵であっても、同じ時代を精一杯生きたという事。こういったメッセージは過去も今も変わらない争いが絶えない世界に差し込む救いのメッセージだなぁと。
あらゆる年代の観客を楽しませようとする作り手の巨大なサービス精神
全1225件中、21~40件目を表示