「「寅さん」や「釣りバカ日誌」のホッコリの世界」侍タイムスリッパー くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
「寅さん」や「釣りバカ日誌」のホッコリの世界
11月の3連休に時代劇を2本観ることに。
1本目がこの評の「侍タイムスリッパー」、2本目が「十一人の賊軍」です。
先に総評すると侍タイムは”素晴らしく楽しい茶番劇”、十一人は”あまりに酷い茶番劇”との評になります。
侍タイムスリッパーは、とにかく楽しい。
笑い、人情、情熱、恋、夢、幕末の志士の気持ちやら何やらをリズム良くちりばめながらの展開は実に楽しい。全体としては「寅さん」や「釣りバカ日誌」のホッコリの世界に、三谷幸喜作品のような展開のさせかたが上手く合わさった感じ。
映像 ★★★ 良い、というか悪くはないというところ。
音 ★★★ ここは、まぁそこそこということで。
物語 ★★★★ 物語りという表現ではなく、脚本が良い
役者 ★★★★ 良いね
編集 ★★★★★+1 編集の妙、画・脚本・役者を活かしている
粗さ ★★★★ 問題なし、上手く処理できている
病院で「組合の保険使えますから」の一言は良い。
多少無理はあっても、この辺が観る側のハードルを下げさせる。
総合 4.0
時代劇を見ていた世代には男女問わず十二分に楽しめる。
時代劇を見ていない若い世代では笑いのツボがちょっと分からないところも多々あるのかも。
単に「意外性」に踊らされないように!
あくまで、「寅さん」や「釣りバカ日誌」のホッコリの世界が楽しいのだと思います。
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