「2000万でこれが撮れるなら・・・」侍タイムスリッパー バビさんの映画レビュー(感想・評価)
2000万でこれが撮れるなら・・・
日本はなんだかイマイチの国になったと思っていたけど、
「日の本は良い国になったんですな・・」という幕末の侍の言葉を聞けば、確かに飢えも殺戮もない、平和で豊かな国になったと確認してしまいます。
まあ、途中にはいろいろあったんですけどね、って高坂さんに話しかけたくなるほど、人懐こいリアリティがありました。
福島にいるものとして、会津の今も見せてあげたいとも。
カメ止めのような奇抜なアイデアで低予算を乗り越える作品だろうと思っていたのですが、予想をはるかに超える、立派で重厚な作品でした。
日本の時代劇の最後の光なのかも。
それにしても、何億円もかけて、昔のテレビシリーズの続編を作るくらいなら、若手の監督20人に2000万ずつ渡せば、こんな作品が生まれるかもしれないのに。
もしくは、どこかの党の政策活動費を、映画制作活動費として配っていただければ、日本国民はもっと幸せになれるのかもしれないのに。
なんて文句が言える幸せをかみしめましょう、ありがとう高坂殿。
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