「良い意味で裏切られた」侍タイムスリッパー furuさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で裏切られた
タイトルを見ればタイムスリップ映画で、タイムスリップした武士がいろいろなギャップに戸惑い、騒動を起こすもの、と思っていました。
たしかにこういったことで笑いも起きましたが、それ以上に主人公に引き込まれ、ハラハラしたりもらい泣きしそうになったり、で十分に楽しめました。
出演者は確かにみんな地味ですが、経験や実力は確かであり、半端ない苦労もしてきたとも思われます。
その中でも特に主人公には年季や迫力、「会津の武士が現在に突然やってきたらこうなるかも」というリアリティを感じさせるものでした。私と同年代でもあり、そこはかとなく醸し出される不器用さも相まってか、可笑しさよりも共感が勝りました。
私たちの歴史や歩みと同様に、時代劇や武士道に対する愛と敬意を感じさせる映画でした。
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