劇場公開日 2024年8月17日

「思いは伝わるが、思いだけでは惹かれる作品にはなれない。」侍タイムスリッパー ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5思いは伝わるが、思いだけでは惹かれる作品にはなれない。

2024年10月3日
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鑑賞方法:映画館

話題になっているなか、ようやく鑑賞できた。

始まってそうそう、チープな映像(期待通り)にバカでかい音にびっくりする。のちのち、音が大事な要素であるとわかる。
ただ、音と映像があってない感じで少し違和感がある。

物語は想像してたとおりに進み、そこそこ笑い、2転くらいあり、楽しめた。

この作品の魅力は、時代劇と侍へのリスペクト。時代劇はほとんど見ないけれど、日本人として、胸に刺さるものがある。先人が作ってきた日本、大事にしたいと思える。ラストシーンは鍔迫り合いの音ふくめ、息を呑む名シーン。
が、こんなB級映画でそんな大事なことを感じさせられる自分を認められないややこしい思いもある。笑

全体的に安心してみられたが、ただ、粗はめだつ。
低予算だからというわけではなく、音が拍子抜けなものが多く急に世界観を引き戻されたり、カメラの転換が雑で画的に刺さるシーンが少なかったり。また、B級ならもっとコメディにふってほしかったが、自分には笑いが足りなかった。

伝えたいメッセージはわかるものの、映画としてグッと心を掴む作品になれたかというとそうではなかった。
素晴らしい作品にするには、思いとセンスが合わさらないとならない、難しいことだと思った。(センス合う合わないは人によりますが)

ひでぼー