「時代劇への愛にあふれた逸品‼️」侍タイムスリッパー 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
時代劇への愛にあふれた逸品‼️
幕末、一人の侍が斬り合いの最中に雷に打たれ、現代にタイムスリップ、時代劇の斬られ役となって一生懸命生きていく・・・‼️まずこの作品は、タイムスリップものとしてジェネレーションズ・ギャップな面白さがあります‼️主人公の新左衛門が現代の街並みや車、列車、病院の設備などに衝撃を覚えるのはもちろん、時代劇のチャンバラの撮影で助太刀しようとしたり、竹光に驚いたり、時代劇のテレビドラマに涙を流したり、ケーキの余りの美味しさに感動したり、その面白さは「テルマエ・ロマエ」に近いかも‼️そして新左衛門が現代で繰り広げるコメディシーンは新鮮というよりは懐かしさに近いものがありました‼️例えば剣心会への弟子入りがダメだったと勘違いした周りの人々が、「スベるとか、落ちたとか言っちゃダメだよ」と打ち合わせしたのに、新左衛門の前で言ってしまうシーンは「男はつらいよ」シリーズなどで似たシーンがたくさんありました‼️そして剣心会の先生と新左衛門が斬られの確認をするシーンで、新左衛門が斬られるはずなのに、逆に先生を斬ってしまうシーンの先生のセリフ「なんでやねん!!」‼️これはドリフのコントで加藤茶さん、志村けんさんがよくやっておられました‼️劇場で笑いが絶えなかったシーンなんですが、皆さん新鮮に感じたのか、懐かしく笑わせられてたのか⁉️私は後者で、ホントに嬉しくなりました‼️そして時代劇の大スター、風見恭一郎に相手役に指名された新左衛門‼️実は彼こそ新左衛門がタイムスリップした夜、斬り合ってた相手で、同じように30年前にタイムスリップして、映画スターとして大成していた‼️この風見や剣心会の先生、何かと新左衛門の世話を焼く助監督の優子の時代劇への思い‼️廃れていく時代劇と斬られ役への思いが全編に溢れていて、胸がアツくなりました‼️まるでトリュフォー監督の「映画に愛をこめて アメリカの夜」ですね‼️新左衛門と優子のロマンスもどきの関係も、ホントに微笑ましい‼️ラストのビンタ‼️これは映画史上最高のビンタシーンの一つですね‼️そして新左衛門は日本が豊かな国になることを夢見て死んでいった同志たちの思い、そして自らの思いをやり遂げねばとの思いがある‼️そんな風見の思いと新左衛門の思いが結実する、ラストの真剣での撮影‼️風見と新左衛門の真剣での斬り合い‼️言わぬが花の結末で両者の思いが遂げられます‼️楽しめます‼️笑えます‼️感動します‼️私のように時代劇を愛する映画ファンにはなおさら‼️そして、ある人物が撮影所に姿を現わすラスト・カットもホントにウマい‼️「今日がその時ではない!!」‼️
先生が何度も斬られるシーンは死ぬほど笑いました!TVを見て驚くシーンなどもベタなんだけどつい笑っちゃうんですよね。まさにドリフのような懐かしい感じがしました。
笑いってやっぱり「間」なんだな、と改めて気付かされました。
おはようございます。
本作とても面白かったですね!
仰る通りで、ベタな笑いもしらける事がなく、高坂の真摯で謙虚な武士の姿を前にすると、笑えるシーンでも何だか胸にくる不思議な体験をしました。
"落ちた、滑った"言うなよ!や、何度も先生を斬っちゃうwシーンも、こすり倒されたはずなのに、笑えるしグッときました。
先生が斬られる度にするリアクション!顔芸が可愛いかったですw
もっともっとヒットして欲しいですね!
仰るとおり“懐かしい笑い”で、「くるぞ、くるぞ」とニヤニヤしながらボケを待ってました。
そして、予想通りのものが予想以上のテンポや切れ味でくる気持ちよさ。
“ベタ”の良さが時代劇の良さと重なってるようにも思え、多層的なものすら感じます。
イイねありがとうございました😭😊
確かに テルマエ・ロマエ 男はつらいよ ドリフから幼稚な部分除いた笑い 入ってましたね。
映画に愛を込めて アメリカの夜 は存じ上げず。勉強📚気づきになりました。ありがとうございます。