「私の他人か何かのつもり?」雨降って、ジ・エンド。 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
私の他人か何かのつもり?
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バズをきっかけとした年の離れた男女、という点で『神は見返りを求める』を想起した。
まぁ全然違ったわけですが。笑
序盤は日和の無防備さ(最初こそ警戒してたが)に驚く。
家に上がり、食事を共にするのみならず、ベロンベロンに酔ってソファで寝落ちするなんて…
しかし、そこさえ飲み込んでしまえば中々楽しい。
雨森のキャラは秀逸(いい声!)で、ふたりが互いを真似し合うやり取りなんかはとても楽しそう。
一方で日和と栗井は結構なゲス。
雨森から金は盗るわ、ムツミの歯ブラシは便器に擦り付けるわ。(あれ、使ったのかな…)
栗井の方は既に結構ギリギリだったことが明かされるが、日和は少し痛い目みてもよかったかも。
解脱したような雨森の態度も、メイクと相俟って少し怖い。
その理由が分かってからの終盤の流れは秀逸。
バズを求め、幸せの世界ランキングを競っている日和と、ケータイすら持たず想い人との非接触を誓う雨森。
対照的なふたりが織り成す交流が気持ちいい。
生まれる前から失恋しているなんて、そんな哀しいことはないよ。
強引に関係を迫らない限り、想いを伝えるのも、想い続けるのも否定されるべきじゃない。
本心を晒し合ったふたりの今後が気になります。
世界が色づいた後の日和の写真がどう変わるのかも。
服装がドンピシャ好みだったこともあり、古川琴音が過去イチかわいく映ってた。
鑑賞順が逆になったが、『彼女はなぜ、猿を逃がしたか』に続いて廣末哲万の醸す可笑しみが素晴らしい。
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