ラストマイルのレビュー・感想・評価
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社会問題を合わせたミステリー!
アンナチュラルはリアルタイムで見てた!MIU404は未視聴。
•過去作は見てなかったり忘れてたけど、全然大丈夫だった!
•抱え込まずに仕事しようと思った、、
•ミステリーの内容も面白かった!
情報量と物語としてのバランスが完璧
下請け運送の日常から始まり、ロジの仕組みと派遣雇用、ネットショッピングの販促戦略、外資企業における収益ノルマ及び株価対策、物流の社会的役割、日本製造業の敗退、過労鬱と自死までの距離の近さとその失敗時の悲惨さまで過不足なく組み込まれ、
そこに
荷物を手渡す人たちの誇りや、物を購入するということがかならずしも単なる消費欲を刺激されてポチするだけとは違う人生における大事なシーンかもしれない、というところまで描ききってるわけで。
もう、脚本と、その演出編集の上手さにぐうの音も出ない感じです。
ネタバレとして書くと
最初の爆発の火の上がり方と、その後の吹き飛ぶけどなんだかんだ近くにいる人まで無事の差は「よくあるご都合ですか?」と思ってたらちゃんと答えあるし。
夜中の事務所で意味ありげに私はやれる、と独り言話してるシーンも「ミスリード用ですか?」と思ってたら「日本語でも話を聞いてくれる上司」で回収。
普通なら爆発物を家電製品の中に入れるなんてそれが逆に被害がどうなると思う?!に、その製品の強度ついては誰よりも詳しく誇りに思ってた人が。という。
全てのモヤ、に余す所なく根拠があって清々しい。
世界観を共有する2つのドラマのその後をファンの期待どうりにちょい見せしてサービス精神もばっちり。
デキるし懸命、媚びないままチャーミングだった満島さん、なによりすごい量の情報台詞を小気味よくすんなり聞かせる技量が流石でした。
最後に言及するのは順番違うけど、
出だし、通勤中、電車の窓に映る姿からはいる満島さん。
ストーリー的に「その他大勢の派遣社員とはまっっったく立場が違う、そんな存在の奮闘」になってしまう可能性を、
普通の人と同じに退屈そうに出勤する姿から入ることで「これはもしかしたら自分の物語でもえりえるかも」に引き寄せる効力があったんじゃないかと思います。
そういえば「時差」発言かあ。
テキトー発言連発だからその中に吸収されてたけど、ここにもちゃんと後ろに繋がるセリフあったのねと今気づきました。
他にもそういう、意味あるセリフあるかも。
また見たい。
可もなく不可もなく
ストーリーの内容は単純で良かったです。分かりやすい。
ただ少々作り込みが甘いのでは?と感じた部分もありました。
個人的に気になった点は二点
①まず作品のテーマになっている「物流」ですが、元々物流業界に勤めていた私から見れば内部の作りがやや甘い。(ツッコミ所が多かった)
劇中の配達員の台詞で「1日200個配れてすごい」的な発言がありますが、よほど不向きな配達員以外はそれぐらい配れます。
まぁ、これは実際現場を経験した人間にしか分からない細かいところなので、作品に影響はほぼありませんw
②自死した中村倫也さんが残したメッセージの弱さ。
そこまで頭を使わなくてもすぐ分かりました。が、「単純すぎるし、さすがにそれはないだろう」と他の方のレビューを拝見していたら、どうやら最初に浮かんだ解釈であってそう。
そもそもあの役をわざわざ中村倫也さんをキャスティングして演じてもらわなくても良かったのでは?と感じた。
仕事に疲れて自死に追い込まれるキャラクターなら、もっと切羽詰まっている背景を見せてくれないと病んだ経験が無い自分は「いやいや、転職しろよw」と思ってしまう。
なので、ここは病んだ経験がなくても引き込まれる・共感せざるを得ない、ような雰囲気が欲しかったですね。
すべてはお客様のために
思ったよりも社会問題への風刺だった。
便利なものの代償は怖いなー
箱を開けた瞬間に爆弾だって分かるの凄すぎなのとそれを引き当てる天文学的な確率。。
犯人当てとかミステリー期待で行くと微妙だけど、満島ひかりのキャラがとても良かったから楽しめた!
社会に問う、これで良いのか?
アンナチュラルもMIU404も大好きなので、登場時はつい声が出てしまうくらい興奮したー。全体内容としては社会派で、流通業界と我々消費者に、ポチッとするだけで翌日配達される、確かに便利だけどその為に泣いてる人がいる。本当に世の中はこれで良いのか?と問いかけてくる重さがあります。がそこは流石の塚原新井野木チーム。軽妙でテンポが良くてハラハラドキドキ飽きさせず、重くなりがちな話が和らぐ。また、チグハグな相棒感もアンナチュラル、MIU404に通じる、だんだんと信頼し合うようになる仲間の尊さみたいなところも上手い。いくつか伏線を回収しない会話とシーンがあるけど、「白い手帳」は考察の余地あり。これは解らないのでどういう意味か知りたい。誰か教えて。泣けたのは洗濯機のくだり。伏線がバチッとハマるのもこのチームの特徴だなあ。あと俳優の演技も実に素晴らしい。感動。
満島ひかりは凄い人だわ
やっと観に行けました😊
2時間がアッと言う間に過ぎて行って、評判が高いのが納得です。
全体を通して、面白く観ることができました。
サスペンスのワクワク感とハラハラ感もちゃんとあって、なかなかの出来です🩷
爆発するかもーという、何ともいえないドキドキした感覚はたまらないですよね。
犯人や爆破の謎が解けていく、鳥肌的な感覚も好きです。
船渡エレナ役の満島ひかりが、またたまらなくいいです。
最初から最後まで怪しすぎて(笑)演技がうますぎて、騙されてしまいました。
脱帽です(笑)
ラストの展開はそれなりに手に汗を握り、緊張感ありで本当に良かったです。
しかしストーリーとしては面白いのだけど、サスペンスとしては、少し物足りなかったような気がします。
観る前はもっと派手なテロのような連続爆発、サイコパスのような犯人なのかと思ってました💦
それに本当に会社を恨んでるのなら、爆破してうろたえてる様子を、自分の目で見届けてなければ意味がないような気もします。
最初の爆破で。。。は、違和感を感じてしまいました。
後は「アンナチュラル」と「MIU404」との絡みは、はっきり言っていらなかったかなぁと思いました。
それでもキャスト陣は豪華だし、展開のテンポも良くて、全ての伏線を回収した終わり方も満足です。
結局なんだかんだ言っても、とても面白くて良かったです💕
ワタルゥー
宅配便委託ドライバーの地味な親子(ダブル・ショウヘイ)が最後の最後に、オイシイところをかっさらっていったなぁ、笑 劇中でももう手に入らないヒノモトの頑丈実直な製品、なんだか欲しくなりました。
業界的には「ラスト・ワンマイル」のお話。ノマドランドでも取り上げられた世界最大のネット通販サイトの物流センターが舞台(モデル)。「奇跡」の時間指定、翌日配達、無料配達には、皆んな薄々気づいてる理由がある。自戒を込めて、改めて物流業界(そして日本全体の下請け構造)に潜む社会問題に目を覚まされるクライムサスペンス!
友情出演のアンナチュラル組、MIU404組が豪華かつカメオ出演の域を超えて、両作品ファンとしては堪りません。
途中まで犯人かと思った謎のエリート社員エレナ(満島ひかり)、と割り切り社員コウ(岡田将生)の掛け合い、そして、バディぶりも楽しかった。でも、彼らは明日からどう生きるのか?
Customer-Centric?! さて、我々は? 明日からポチっと、を我慢しますか? もっと感謝して値上げも喜んで受け入れて続けますか?
日常に潜む爆弾
映画のタイトルが『ラストスマイル』だと直前まで勘違いしてました笑😂
爆破事件が起こってから警察が総動員になり、企業と協力して爆弾・犯人探しをするテンポが良かったです。
真犯人がすでに死んでしまっていて、サラッと終わったのが消化不良でした。
企業で働くことのプレッシャーで、職場の倉庫で自殺するという流れが私には重く感じました…
日本製の洗濯機の耐久性は素晴らしいですね。
ドラマのファンの方だけでなく初めての方にも
アンナチュラルもMIUも大ファンだったので、公開を楽しみにしていました。聞き慣れたテーマ音楽が流れるとワクワクしました。皆さんちょこっとずつの出演でしたが、効果的なセリフもあり、成長を感じられるシーンもありで、ファンとしてはたまらない時間でした。
もちろん初めての方も違和感なく見られる内容です。異常に豪華であることを除けば。
主演お二人の素晴らしい演技に引き込まれます。ただ情報量が多すぎてもう一度見ないと全部消化できないかも。パンフ読んで、考察動画見て、もう一度行きました。そこまでしたくないよーって方はしなくてもいいと思いますが、私はハマってしまったので。
洗濯機の伏線と死者が1人ってことと(それでも負傷者多数は許せませんが)最後にエレナさんが直接商品を受け取る親子(エンドユーザー)に会えたことがギリギリの救いになっている気がします。
でも死んでほしくなかったなあ。意識不明の恋人のそばにいてあげてほしかったです。
頼んだものが家に手元に届く、キセキ
街中で無数に見かける配送トラック、個人ドライバー、バイク便、人力車で汗だくになりながら運ぶ姿にこれから敬意を払わずにはいられない映画でした
どなたかのレビューにありましたが、システムの奴隷に人がなってきている現代だと思いました
カスタマーセントリックがマジックワードなのは一貫したテーマ。
というか、序盤から少しずつ少しずつ色んな登場人物とその背景を小出し小出しにして、ラストで回収して見る人の心を掴む手法は、アンナチュラルでもMIU404でもあった、最高の脚本だと思いました
武蔵野LCのベルトコンベアの音が終始効果的に使われている点も、シリアスさが伝わってよかったです
綾野剛ファンとしては、伊吹×志摩パートがもうすこーしあると嬉しかったです(笑)
だがしかし、大倉孝二×酒向芳 の高身長おじさん達も面白かったので推せます(笑)
2.7m/s 〜 翻弄される物流業界
巨大物流倉庫の関東センター長として舟渡エレナ( 満島ひかりさん )が着任する。
直属の部下、チームマネージャー梨本を岡田将生さんが演じる。
羊急便のドライバー佐野を演じた火野正平さんのさりげない演技が光る。
羊急便関東局長、八木を阿部サダヲさん、西武蔵野暑刑事、毛利を大倉孝行ニさんが演じる。
素朴な疑問:爆弾が仕組まれている可能性が高い巨大倉庫で、スタッフに商品の確認をさせる事、果たしてあり得るのでしょうか。危険過ぎますよね。。
経済に翻弄され疲弊する人間。今を生きる私達に様々な問題を投げかける。
映画館での鑑賞
「使い捨て」
タイトルは「ラストマイル」よりも直球で「使い捨て」がふさわしいと思えた。
物流業界がテーマ。
統括、支店管理者、中間業者、末端配達者…
それぞれが立場と責任を負っている。
自身の過失を認めたくないとき、人は他責する。当作品では請負業者に事件の責任を迫ったり、大企業の圧力で「嫌なら取引を見直す」「顧客のため」ときれいごとを押し出して責任を負わせようとする。
物流業界では働くスタッフ一人一人が「使い捨て」――その思いが爆破事件へと発展。ともすれば誰もが爆破媒体を手にする危険性があると認識した。
新任管理者を演じる主人公の満島さんの芝居が素で上手。どこか裏のある笑みや軽妙なトークが取り巻く人物を惑わす。
個人的には中間業者の阿部サダヲさんの立場が気の毒で痛々しかった。
他者ネタバレで知ったが、他ドラマの融合で無理やりストーリーに詰め込まれているので全体がぼやける。無理やり石原さとみや松重豊等を出さなくてもよいため-1.5点。
ハラハラドキドキ
面白かった。エンターテイメント作品として、社会的問題も入れていて骨太感もある。
でも、ヤマサキの飛び降りた理由がどうして彼女のせいになったのか。どうして彼女がそこまで(無差別殺人を)企てることになったのか。そこが自分にはイマイチ理解できなくて、なんだかしっくりこなかった。
とはいえ、豪華キャストで見応え十分。
倒産した家電メーカーの伏線まで回収するのはお見事です。
無茶苦茶な設定で折角の社会批判が台無しに
ファーストショットが振るっている、ぎっしりの通勤電車のガラス窓に映る反対側に座っている主人公・舟渡エレナを捉える。この秀逸ショットで心つかまれ、以降の猛烈なスピード感でグイグイ突っ走る。満島ひかりの超早口で終始まくしたてるセリフ、実を言うと殆ど聞き取れない、画面の停滞一切無し、こりゃ「シン・ゴジラ」のパターンかと期待高鳴った。まさにコンベアのスピード2.7m/sを維持するごとく主題と方法論が合致する変な映画でした。
それにしても主役級の役者がぞろぞろと登場して驚いた。膨大なエキストラからトラックの看板設置まで相当に気合の入った大作だから当然かと、でもほんの僅かなシーンで再度の登場無し? こんな顔ぶれそんな端役にどうして? 満島ひかり/岡田将生/ディーン・フジオカ/大倉孝二/酒向芳/宇野祥平/安藤玉恵/丸山智己/火野正平/阿部サダヲ/石原さとみ/井浦新/窪田正孝/市川実日子/竜星涼/飯尾和樹/吉田ウーロン太/薬師丸ひろ子/松重豊/綾野剛/星野源/前田旺志郎/麻生久美子。まるで意味が分かりません。
言うまでもなくECコマースの実態を明らかに批判する社会派作品でもあり、誰もがアマゾンとヤマト運輸を念頭に思い描く。巨大なセンターに社員がたった9人ですって? 休日考えたら実質僅か5人でしよ、それを支えるのが1000人近くに及ぶ非正規労働者って構図。本作の冒頭に通勤電車から降りる人の波、イベントでもあるのかしらん、と思ったら毎日の出社光景とは。どこもそうでしょうが非正規なんて本質は奴隷扱いが本音でしょ。労働改革なんて欺瞞のもとにせっせせっせと派遣にシフト、日本全国のコンビニでレジいるのは外人さんばかり。この歪を作品の根底に据えているから評価すべきなのは確かですね。
とは言え、肝心かなめの山﨑佑(中村倫也)の自殺行動が不明瞭。この非情な労働環境への抗議なのは確かでしょうが、死をもってしても犬の遠吠えにしか扱われず、何事もなかったかのようにコンベヤは回り続ける。で、不審に思った彼の恋人が総ての犯人って設定ですが、その相談にわざわざ米国にいる舟渡に合いに行きますか? そんな手の込んだテロ行為をする意味に説得力はゼロ。おまけに最初の爆発で自らは死を選んでいたなんて、無理無理無理な設定でしょ。そこまでやるのなら、彼の当時の上司であった今は日本法人のトップである五十嵐・ディーン・フジオカに向けるべきでしょ、憎悪を。
「もう止めましょ」と舟渡の改心で、団体交渉から運賃経費20円/1個の焼け石に水の解決策に至る。これで160億円の収益が吹っ飛ぶ! ですって? 馬鹿言ってんじゃないよ、アマゾンのトップ、ジェフ・ペゾスの年収⇒日本円で4兆2000億円、月給⇒3500億円、時給⇒10億9000万円。呆れて物も言えないレベル。低価格でパワーを握れば一気呵成の搾取構造を構築する、それを成し得た功労者? だからそんな報酬は当然? これが資本の非情な論理なのです。
で、帰ってから調べたら、なんとTBSの複数のテレビドラマの合体ですって!!!!! シェアード・ユニバースですって。豪華出演者はこのためですって。実に馬鹿馬鹿しい、要はドラマの宣伝映画じゃないですか。これが大ヒットなんて国民も舐められたもので。ユニバースってマーベルよろしくろくなものはなし。バットマンとスーパーマンが共演したって大コケだったでしょ。歪はテレビ局だって問題ゴロゴロでしょ、現代の社会悪の根源みたいになってるでしょ。その制作体制の下請けいじめ、視聴率のためなら国民はみんな馬鹿になれ、政権忖度、スポンサー最優先、嗚呼溜息しか出ません。
もとよりクオーターの満島ひかりの美しさは分かってますが、ほとんど赤で統一したファッションで、米国企業のエキスパートともなれば嫌味なくありそうな雰囲気ですが、嫌ですねぇ、あんな独り言を終始つぶやくような上司は。対する部下役の岡田将生が冴えないのは何故? いかにもタイプキャストのような阿部サダヲの活き活きぶりと比べて。セリフにありますよね、日本的企業の組織に辟易して転職したと。この環境に対する批判がないから、作品のベクトルと相反するから冴えなく見えてしまう、のでしょう。
それでもあなたはネットで買い物しますよね、だって安いし早いし面倒なしですから。問題はそこではない、そのプロセスを末端までもっと成熟させないと。でもきっと成熟したら別の奴がかいくぐってもっと過酷なシステムを構築するでしょ、競争なんですから。
座席が振動した!
そういうスクリーンでの上映ではないのに、爆弾が爆発するたびに座席が揺れた。
満島ひかりさん、どんな時もかわいかった。
すごい海外かぶれって感じで。
いつだって、どこに出向くときも、海外のファッショニスタばりにおしゃれすぎるし。
これは家ではなくて映画館で観たい作品だな、いい意味で。
倉庫だから映像の規模が大きくて。
小さい画面で見たらこちゃこちゃしちゃっていろいろ伝わらないリアリティがあると思う。
最後、火野さんの息子さんが無事でほんとに救われた。
あの部屋のお母さんが、洗濯機、まだ使えますかねって聞いたのは、シーンとしてちょっとできすぎ感があったけど。
家に帰ったら置き配がしてあって、開けるときすごい気をつけて開けた。
爆発しなくてよかった。
届けてくれたかた、いつもありがとうございます。
エンドロールまでひとつの物語
アクション映画でもないのにスピード感がすさまじく、ぎっしり詰まった内容で満足度が高いんだけど、見終わった直後に犯人の感情描写が少なかったなという違和感のようなものがあった。
シリーズものの利点を活かして、MIU404やアンナチュナルのメンバーをメインに据えることで、説明が省略できる舞台装置にして犯人の心情や動機に重きをおけば観客も感情移入しやすいところ(イメージは容疑者Xの献身)、メインキャラも新キャラでそこを掘り下げないといけない。しかも他にも多くの人物が絡まり合って複雑になっているのが本作の肝なので、犯人だけを深掘りするには尺が圧倒的に足りない。
物語を構成する上で最低限必要な動機は過去の回想からで、リアルタイムでは犯人の口から語られることはなく、最後は登場人物が概ね、劇的に何かが良くなったわけじゃないけどそれでも明日を生きよう、という少し前向きな印象。ところがどっこいエンディングで米津玄師の「がらくた」が流れ出す。
この曲については映画を観る前からアルバムを買って曲も聴いていたけど、ラストマイルのエンディングで流れる場合にのみ、印象がガラッと変わる。ここでは犯人の遺書とも受け取れる。「例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても 構わないから僕のそばで生きてよ」「許せなかった何もかも全てを ずっとあなたを否定してきた その全てを」
この曲が流れるのであれば劇中の犯人の深掘りはたしかにあれくらいでいいとさえ思えた。
テレビドラマでは終盤の盛り上がる場面で主題歌が流れるところ、本作はエンディングでだけ流すのに意味があると思えた。
文字だけのエンドロールなのに、それも含めて一つの物語になる、素晴らしい体験だった。
結論は何?
先週劇場で鑑賞した際も、お客の入りが良かったので、大ヒットというのも分かります。
「お客様のために」と言っても、真逆の立場を包含しうる都合の良いキーワードであるというのがテーマのように感じました。
サスペンスとしては、お約束通りの展開で、被疑者が二転三転する中、次第に真相が明らかになってくる展開は、のめり込めて良かったのですが、すべてが終わった後、「それで、結論は何? どうすれば良いと言いたいの?」という疑問が残りました。
要するに、安く早くを求めるお客が悪いとでも言いたいのでしょうか?
社会派サスペンスなのですから、結論を観客に放り投げないで、製作者側のメッセージを明示して欲しかったところです。
いくつかのテレビドラマとのコラボ作品ということは後から知りましたが、それを知らない者としては、鑑賞中には大物俳優の無駄遣いにしか見えませんでした。
私は、劇場作品は劇場内で完結して欲しい派です。
なんだろう、、、
野木亜希子さんの脚本のドラマのファンで、この映画も楽しみにしてきた。
でも、ワクワクもドキドキもせず、通販の現状を説明されている感じで過ぎて行く。
本当に大変な時代だと痛感するのだが。
ラスト近くの、宅配親子がギリギリ人助けをする場面は良かった。
MIU404、アンナチュラルのメンバーも懐かしいなと思いはしたが、付け足し感が拭えず。
映画としては、2.5。現状の問題を提示したところを➕0.5で、この評価。
日本の映画の進歩を感じた。
最後はセンター長をすると自殺するほど大変だということに落ち着くのか。
それをずっと見てきた岡田将生くん演じる彼が、今後どうなっていくのか、という将来を想像しながらのエンディング。
売上重視の会社、その下で働く安い配送料の配達員。
現在の社会のドキュメンタリーのようだ。
火野正平親子の場面は良かった。
役者が良い。
他のドラマからの出演も良く、安心して観れる配役陣。
ちょっとしか出ないのに、うまい役者がそろっていた。
ぶっ飛ぶわよ
2024年映画館鑑賞82作品目
9月7日(土)イオンシネマ石巻
通常価格1800円
監督は『コーヒーが冷めないうちに』『わたしの幸せな結婚』の塚原あゆ子
脚本は『図書館戦争』『図書館戦争 THE LAST MISSION』『俺物語!!』『アイアムアヒーロー』『罪の声』『カラオケ行こ!』の野木亜紀子
粗筋
ショッピングサイト「DAILY FAST」から配達された荷物が配達先で次々と爆発する連続爆破事件
ラストマイルとは物流の最終拠点
マイルという単位は日本ではあまり馴染みがないがそれは然程重要ではない
シェアード・ワールドとは同じ制作チームの別作品のキャラがゲスト出演することらしい
ドラえもんに星野スミレが登場したりまあそういうことだろう
しかし僕は『アンナチュラル』も『MIU404』も全く観ていない
テレビ局が映画制作に関わるようになってたぶん半世紀近く経つかもしれない
そのためかよくTVドラマを観てるという前提で映画を創る傾向がもはや当たり前になっているがそれは多少疎外感を感じる
豪華な顔ぶれの俳優陣
極端な話だが娯楽映画としてそれだけで及第点
人気ドラマ?2番組のメンバーも加わり贅沢な極み
そういえば『シン・ゴジラ』でも『進撃の巨人』でも石原さとみがわりと重要な脇役として登場していたな
最近いつのまにか満島きょうだいのじゃない方になった感もある満島ひかりだがいやいやそんなことはない
ちょっとトゲのあるイケメンがよく似合う岡田将生
連続爆破事件に関わった俳優がWikipediaやレビューサイトでは紹介されていない
ネタバレになるからだろうか
たとえネタバレしても面白いものは面白いと証明されているのに無駄に保守的な連中だ
別に福岡と偽らずはじめからアメリカ本部でも良かった気もするがまあいいだろう
ロッカーの暗号は最後までピンと来なかった
筧まりかは自ら爆発物で火だるまになるわけだが明らかにVFXだ
その点ではハリウッドも然程変わらない
『吉原炎上』で着物の背中に火をつけて川に飛び込んだスタントマンの女性の方がよっぽど迫力がある
筧まりかの復讐劇だが何もそこまでしなくてもの感はある
他に法的手段はいろいろあるだろうに
株が多少下がった所で世界規模の大企業は倒産しないだろうし
どちらかというと傑作の部類なんだけど上手く言えないけど多少いろいろと不満点はあるので星5には抵抗を感じる
だから星4で
配役
ショッピングサイト「DAILY FAST」の西武蔵野LCセンター長の舟渡エレナに満島ひかり
DAILY FAST西武蔵野LCのチームマネージャーの梨本孔に岡田将生
5年前は西武蔵野LCのセンター長だったDAILY FAST日本支社の統括本部長の五十嵐道元にディーン・フジオカ
DAILY FAST西武蔵野LCのチームマネージャーだったが5年前に西武蔵野LC内で飛び降り現在は植物状態で東央医大に入院中の山崎佑に中村倫也
運送会社佐野運送を営み羊急便の委託ドライバー契約をしている佐野昭に火野正平
家電メーカー日ノ本電機に務めていたが倒産し現在は父親の運送会社である佐野運送の配達員見習いをしている佐野亘に宇野祥平
バイク便のドライバーの白井一馬に望月歩
運送会社羊急便の関東局局長の八木竜平に阿部サダヲ
八木の部下の熊田恭二に水澤紳吾
羊急便の荒川区羊集配センターのスタッフの犬岡純也に岩谷健司
志摩とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事の伊吹藍に綾野剛
伊吹とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事の志摩一未に星野源
毛利とバディを組む警視庁刑事部捜査第一課の刑事の刈谷貴教に酒向芳
刈谷とバディを組む警視庁西武蔵野署の刑事の毛利忠治に大倉孝二
田島とバディを組む警視庁西武蔵野署の刑事の刑事の向島進に吉田ウーロン太
向島とバディを組む警視庁刑事部捜査第一課の刑事の田島雄介に永岡卓也
警視庁西武蔵野警察署署長の桔梗ゆづるに麻生久美子
勝俣とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事で一連の事件の班長の陣馬耕平に橋本じゅん
陣馬とバディを組む警視庁刑事部第4機動捜査隊刑事の勝俣奏太に前田旺志郎
警視庁刑事部第1機動捜査隊刑事でサイバー関連調査班班長の糸巻貴士に金井勇太
警視庁警備部爆発物処理班班長の小田島に丸山智己
不自然死究明研究所(UDIラボ)の法医解剖医の三澄ミコトに石原さとみ
UDIラボの法医解剖医の中堂系に井浦新
三澄班の臨床検査技師の東海林夕子に市川実日子
中堂班の臨床検査技師の坂本誠に飯尾和樹
UDIラボ所長の神倉保夫に松重豊
元UDIラボのアルバイトで現在は東央医大の研修医の久部六郎に窪田正孝
フォレスト葬儀社のスタッフで同社の跡取りの木林南雲に竜星涼
ミコトの養母で弁護士の三澄夏代に薬師丸ひろ子
2人の娘を育ててるシングルマザーの松本里帆に安藤玉恵
里帆の娘で中学生の松本海空に根本真陽
里帆の娘で保育園児の松本七海に磯村アメリ
「デイリーファスト」のアメリカ本部の幹部でアジア担当のサラ・グリフィンにサラ・マクドナルド
山崎佑の恋人の筧まりかに仁村紗和
まりかに協力し爆発物を製作した技術者に宮崎吐夢
全260件中、81~100件目を表示